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昨日、米国議会の下院で「米韓関係」についての公聴会が開かれました。
カリフォルニアでは昨晩9時過ぎに放送され、CSPANで見入ってしまいました。 内容はさして新しいことはありません。 たしかに米韓同盟はアメリカの国益に資してきた。 しかし、今の米韓同盟は壊れつつある、といった論調でした。 それから、アメリカからの視点だと韓国内の反米感情が気になるようですね。 僕の私見では、韓国国内の反米感情=民主化以前の支配層への反発、という 側面が強いと思います。 純粋な反米というより、韓国の軍事政権にべったりついていた者は何でも腹が立つ、といった感じなんだろうと思います。 ただ、残念ながら上記公聴会では誰も触れなかったのですが。 そこで面白い発言をしたのが、カリフォルニア選出の民主党議員でこのはげちゃびんのおじさん。 公聴会での議論はまとめるとこんな感じでした。 議員「北朝鮮の核開発を止めさせるには中韓の協力が不可欠」 (皆同意) 議員「しかし中韓は本格的に核開発をやめさせようとしていない」 (皆同意) 議員「中韓はアメリカに対して経常黒字を抱えているでしょ」 (参加者 Yes) 議員「中韓にたいし貿易収支改善圧力をかけることで、北朝鮮の核開発に対する中韓の協力を得られるように持っていくのも手ではないのか?」 (参加者 唖然) 僕はこの視点は気がつかなかった。。。 もちろん、これはアメリカにも大きなリスクを与える政策です。 貿易上の圧力を中韓にかけたら、中韓は自主的に貿易量を制限をかけたりするかもしれません。 そうすると、アメリカの物価が上がります。 しかも、貿易面で米と中韓の仲が悪くなれば、余計に北朝鮮の核問題でも 協力を得にくくなるかもしれません。 日本にも貿易問題として火の粉が降りかかってきますよね。 それに、僕は中韓の協力が北朝鮮の核問題に大切だという前提に疑問を感じていますけどねぇ。 ま、それは別の機会に。 さらに1点プラスすると、アメリカ民主党はブッシュ政権の貿易政策に対する 批判を強めています。 アウトソーシングを許してアメリカ人から職を奪った、という 経済学上は間違えた議論を引っ張ってね。 そんな米国の政治状況も反映した公聴会での議論だったのでしょう。 とにかく、面白い視点だったと思います。 要は、政経分離なんかどうでもいい、と民主党の議員が言ったわけです。 ま、議論は所詮議論ですけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年09月29日 07時59分17秒
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