平成25年度の第1回盛岡競馬は5月4日から前半3日間、5月11日から後半3日間の計6日間開催される。
前半週の最注目レースは初日(4日)に行われる、3歳馬による重賞競走『第26回やまびこ賞』ダート1800m。フルゲート=12頭に対して登録馬は14頭。
主役は昨シーズンからこの世代をリードするロックハンドパワー。4月6日に行われた前哨戦・スプリングカップ(水沢ダート1600m)は3角先頭から力でネジ伏せる完勝劇。冬季休養をひと叩きされた今回はさらなる良化が見込まれ、引き続きこの馬が中心になるだろう。
逆転候補はそのスプリングカップで0秒2差の2着と唯一ロックハンドパワーに食い下がったハカタドンタク。小回り・水沢コースで8番手からマクり上げた内容は広い盛岡コースに替わってさらなる期待がかかるが、こちらは冬場、中央で使い込まれていただけに、前走からの上積みという点ではロックハンドパワーには及ばないかもしれない。
続くのはスプリングカップ3着のブラックタイガーだが、2着ハカタドンタクからの着差は6馬身。今度は左回りの盛岡に舞台が替わり、距離も前走から1ハロン延長されるだけに他馬の台頭も考えたい局面。そこで注目したいのは、4月20日の3歳A級戦で後続に8馬身とぶっ千切ったハワイアンリゾート。デビューからのキャリアは今回のメンバー中、最少の6戦。今シーズンの飛躍が楽しみな1頭だ。
なお、この競走の1~2着馬には6月3日に行われる重賞『ダイヤモンドカップ』への優先出走権が与えられる。
後半週の最注目レースは5日目(12日)に行われる、古馬オープンクラスによる重賞競走『第38回シアンモア記念』ダート1600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は17頭。
地方全国交流ということで他地区枠=4頭に対して7頭の登録がある他地区馬から。この稿締め切りの段階で選定されている4頭はすべて笠松所属馬だが、いずれも強力。
まずはマルヨフェニックス。3年前に2戦続けて岩手遠征した実績があり、シアンモア記念は名古屋のキングスゾーンの2着、みちのく大賞典優勝と結果を残している。今年で9歳となったが、大事に使われ、休み明けの前走も問題なく快勝しており、初コースの盛岡が舞台でもこの馬が主役となる公算が高い。
ドリームカトラスは中央芝5勝の元中央オープン馬。中央ではダートは1戦のみのキャリアだが、この春、笠松に転じて、東海クラウン2着、船橋の柏の葉オープン7着とダートにもソコソコ対応できることを示しており、時計の速い盛岡のダートでさらなる上積みが期待される。
エーシンブランは前走・名古屋のコーラルオープンで勝ち馬から4秒3差の10着と大敗。状態面でどうかの懸念があるが、2年前の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)を楽勝している元中央オープン馬だけに、劇走があっても不思議ではない存在。
おなじみのトウホクビジンも忘れてはいけない。4月29日のかきつばた記念(Jpn3)11着と相変わらずの強行軍だが、舞台が盛岡マイルとなれば、3角最後方から強烈な末脚で差し切った昨年の絆カップ優勝が印象的。中央馬相手のダートグレード競走主体のローテーションだけに近況の着順は悪いが、地方馬同士の戦いではマークが欠かせない個性派だ。
地元勢。前哨戦・赤松杯が大波乱と強力な遠征馬を迎え撃つには少々不安が募るところ。
ゆえに中央からの転入初戦を快勝したスーブルソー、バトルドンジョンといったあたりに注目が集まってしまうが、オープンクラスの安定勢力であるスーパーワシントン、トーホクキングらの巻き返しも考えておきたい。
(文:エイカン 内山達明)
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