「造花の蜜」 連城三紀彦著
5月26日読了造花の蜜【内容情報】(「BOOK」データベースより)造花の蜜はどんな妖しい香りを放つのだろうか...その二月末日に発生した誘拐事件で、香奈子が一番大きな恐怖に駆られたのは、それより数十分前、八王子に向かう車の中で事件を察知した瞬間でもなければ、二時間後犯人からの最初の連絡を家の電話で受けとった時でもなく、幼稚園の玄関前で担任の高橋がこう言いだした瞬間だった。高橋は開き直ったような落ち着いた声で、「だって、私、お母さんに...あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」。それは、この誘拐事件のほんの序幕にすぎなかった-。 【著者情報】(「BOOK」データベースより)連城三紀彦(レンジョウミキヒコ)1948年愛知県生まれ。78年『変調二人羽織』で幻影城新人賞を受賞。81年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。84年には『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞を、『恋文』で直木賞を受賞した。96年『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。ミステリー、恋愛、ホラー小説など多彩な作品を発表している 『どんでん返しの、信じられないほどの連続技。 ―最後の最後で読者は腰を抜かすことになる』 ~帯より~はい。腰抜かしました。昨日観た「天使と悪魔」もどんでん返しの連続技だったけれど、この「造花の蜜」。二回転宙返りウルトラC以上の大どんでん返しもう、初めの事件が何だったのか 訳がわからなくなりましたよなんですかぁこの小説は面白過ぎるやんしっかり読んでないと、置いてかれますよ~連城さんの久々の作品だと思うんだけど、さすがです。あっぱれです文章がしっかりしているので、安心して読めます。もっともっと、話題になってもいい本なんだけどなぁ。(私が知らんかっただけ) 最終章の「最後で最大の事件」で、またまた度肝を抜かれるんだけど、この章だけ、なんとなく“とってつけた”ような違和感があって、それまでの勢いが削がれてしまった気がします。満腹だけど、この「章」は別腹・・・って感じで読めば、お得感倍増でしょうか・・・この後、あの人はどうなったんだろう この人はどうするんだろう と、真剣に思いを巡らせている、のめり込みやすい【ぴんここつむ】であります ★★★★