ガンホーという株が400万から2000万まで上昇し、色々騒がれている昨今ですが
それ以上に値動きが激しい株があるということを御存知でしょうか?
その株は1500万から、ピーク時に4億8000万の値段をつけ、その後、いったん4000万まで下がりました
この恐るべし銘柄が、なんだかわかりますか?
答えはゴルフ会員権です。
件の4億8000万の銘柄は、小金井カントリークラブの会員権のバブル時最高値とバブル崩壊後の安値です。
昨日、FPの勉強会で、ゴルフ会員権の話を資産運用なども含めて、多面的に勉強してきたのですが滅茶苦茶面白かったので今日は、ゴルフ会員権の話を書きます。
まずはその前にゴルフ場について簡単にまとめてみました。
★ ゴルフ場の運営形態
パブリックコースとメンバーシップコースとに大別
パブリックコースとは、特定のメンバーへの優遇を廃して、お客であるプレヤーを平等に対応するコースの事
公立と私立の区分ではありません。公立は大半パブリックコース、私立でも一部有り
一方、メンバーシップコースとは、会員権を発行して会員を募集、集まった会員を倶楽部として組織化、その倶楽部を中心とした運営を行うコースの事
現在、日本では18ホール以上のチャンピオンコースの大半がメンバーシップコースとして運営されいる
何故なら、ゴルフ場の経営は収入の割に建設費の負担が大きく、会員権を発行する事による無利子の資金でこの建設費をカバーする事を意図しています。
尚、最近ではパブリックコースにおいても、来場者の定着化を計る為に年会費を徴収して割安にプレー出来る「友の会」制度が普及して来ましたが、倶楽部の組織化までは進まない様です。
従って、以下説明させていただきます「ゴルフ倶楽部」及び「ゴルフ会員権」の事は全てメンバーシップコースに関係する事項です。
★ ゴルフ場の会社形態
現在、日本では大別すれば次の三つに分けられます。
1.社団法人会員制
社団法人が経営主体であり、メンバーは社団法人の社員となります。
メンバーの権利は非常に強く、反面経営責任を分担して負う事になります。
但し、社団法人は公益性を目的とした団体として、昭和41年以降ゴルフ場関係には認可されなくなり、ほとんど存在しません。
2.株主会員制
上記社団法人に代替して登場した株式会社組織のゴルフ倶楽部です。株主=メンバーとして、ゴルフ場の経営責任を分担して負う会社組織としての一面と、
他方ゴルフ倶楽部を組織化するという二面性を備えたメンバーとなります。
株主総会への参加する権利、期間利益処分の決定権及びゴルフ場が解散する場合の財産分与の権利等を保有する事になります。
但し、株券=ゴルフ会員権ですから、一定条件下第三者への譲渡は出来ても、ゴルフ場への返還請求は出来ません。
3.預託金会員制
ゴルフ場経営を目的とした会社が設立された後、会員募集という形で資金を集めてゴルフ場を完成させる。
メンバーは「預託金」という無利子の預り金を提供した事になります。
メンバーは出資者ではないので、ゴルフ場経営の参画は出来ません。
専らゴルフ倶楽部活動を通して自分のゴルフライフを充実させる。元々ゴルフを楽しむ為に入会したのであって、ゴルフ場経営への口出しは野暮だ?との発想かと推察されるシステムです。
日本のゴルフ倶楽部の大半はこの形態で運営されています。ゴルフ場経営が順調であれば何ら問題はないのですが、経営が揺らぐとメンバーの権利は曖昧となる欠点が有ります。
この預託金会員制のゴルフ場がバブル期に大量に作られ、瞬間的にバブルを形成し、その後の停滞期を作ったのです
少し長くなったので、明日は「ゴルフ会員権とは何か」などから書きます。ご期待ください
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