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カテゴリ:日本酒
『清酒おねてぃ』と並ぶ、日本屈指の萌え酒『うめ物語』のメーカー、明利酒類。 そのメーカーが作る普通の日本酒がどんなものか興味が有って飲んでみた。 茨城県 水戸市 葵伝説・しぼりたて・原酒 明利酒類株式会社 使用米不明 精米歩合不明 日本酒度 +1(?) 酸度 1.2(?) アルコール度21 購入価格:1480円(1800ml) 香りはインク、木工用ボンド、バナナ? ちょいと粗いな。でも安めの原酒ならこんなもんか・・・。 ほのかな甘味に 少し粘る酸味が追いかけて苦味が締める、あっさりした感じの味。 アルコール度の高さに因るものか、喉越しはそこそこジンワリと主張する。 鼻から抜ける香りはバナナとメロンを足した様な甘ったるい印象で、濃厚さをアピール。 アルコール度数が高いせいか、どちらかというと焼酎に近い味わい。 日本酒度もやや低めで、甘味の感覚は分かり易い。 良くも悪くも日本酒として中庸の味。 ただ、香りも控えめで味も中庸だから特徴には乏しい。 アルコール度の高さで いくらか勢いを生んでる部分は有るが、チョイ甘の焼酎にも近い。 “日本酒”が飲みたい人にとっては ちょっと安っぽい、野暮ったい味に感じるかも。 どちらかと言うと甲類焼酎に近い味と香りで特徴が弱く、ある意味万人向けではある。 あえて言えば、“宝焼酎「純」(または純レジェンド)20°”に近い味。 日本酒としての活躍を期待するより、カクテルベースにすると結構良いかもしれない。 単なる日本酒と思って飲むと酔いの周りが予想以上に早く、ストレートで飲むには注意が必要。 ☆ロックで飲んでみた☆ 氷が溶けて薄まった分だけ酸味の粘りが緩和され、飲み易さが増した。 苦味が強まる部分は有るが、それ以上に口通りの滑らかさに勢いが有って さほど気にならない。 味も元々日本酒的特徴が弱いし、薄まってもそれが短所になってない。 乱暴に言えば、甘い甲類焼酎。 ★熱燗で飲んでみた★(150ml弱を湯呑みに注いで 500W電子レンジで60秒加熱) 体感で50℃くらいだろうか? 香りが落ち着いてから飲む。 おっ? 甘味が綺麗に整って味がかなり丸く綺麗にまとまった。 明確な甘味と柔らかな押しで、なかなかの美味さ。 で、やっぱりこれは冷や でそのままよりも 一手間加えて、ロックや熱燗等で飲むと結構化ける。 特に燗酒は 日本酒的甘味を感じつつ 厚みと重さを出す、日本酒の熱燗の良さを真っ直ぐに体現。 適切な処置を経れば、そこらの平凡な本醸造日本酒よりも高い実力と個性を発揮する。 値段相応。 しかし普通の日本酒としてはパッとしないが、ロック、カクテル、燗酒で飲む分には意外と実力派の雰囲気。 その辺を考慮するなら、1升瓶で1480円は充分お買い得で 値段以上かと思える。
正直、単純に冷やのまま「日本酒が飲みたい」人にとっては、1600円でわざわざコレを買うほどではないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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