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カテゴリ:アメリカ
アメリカ カリフォルニア州 サンタ・バーバラ・カントリー クイーン・オブ・ハーツ・メルロー2005 Queen of Hearts Merlot ルーカス・アンド・ルウェレン・ヴィンヤーズ クイーン・オブ・ハーツ・ワインズ Lucas & Lewellen VineYards Queen of Hearts Wines メルロー100% フレンチオーク樽熟成16ヶ月(新樽率20%) アルコール分13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円 色は透き通ったどどめ色。 香りはアンズ、カシス、ブラックベリー、カカオ、バニラ、アーモンド、土? 味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と苦味を伴う甘味。 おお、結構いい感じ。 渋味基調だが、経年からか かなり穏やかな出力になっており、後に続く果実感を活かす様に伸びる。 香りもなかなかフワリと立ち上がり、熟成感も感じられる。 リリース当初はもっとブ厚い口当たりで、渋味もしっかり乗せていたのかもしれない。 酸味とちょい高めのアルコール感が上手い事組み合わさって、ジワジワと味の奥行を拡げていく。 ラングドックで1180円位の出来の良い樽熟メルローをもっと上品に、高級感を出した感じ。 経年で余計なものが削ぎ落とされ、樽感がほんのりボリュームを上乗せする。 香りの出方と苦味の絡み方によっては、少々“浅い”ワインに感じるかも。 ゆっくりじっくり飲まないと、味の落ち着きと香りの組み合わせを楽しめないと思う。 味も香りも ワインがきちんと熟成感を出せてるので、ガブ飲みするのはもったいない。 この辺は要経験。 抜栓40分位の経過で、香りの出力が弱まってきた感じ。 味も、余韻の苦味が微妙に強まってバランスが揺らぎ始めてきた。 まあでも、この程度なら、通常の味の流れの範囲内。 だが、変化の仕方を考えると、寿命はそう遠くなかったのかもしれない。 品種の特徴をきちんと引き出し、都合7年以上の熟成にも十二分に耐えた、秀作ワイン。 穏やかだが薄くはない、こなれた渋味に果実味が乗り、余韻はあっさりでも味を支える役目を果たす、完成されたバランス。 この価格でも熟成10年弱はイケるなと思える。実際は今がほぼピークなんだろうけど。 時間経過の香り変化を見越して、下手に味を追求したボルドー用カベルネグラスより、香り重視のピノノワールグラスで飲むのもアリだと思う。 料理は、あまり滋味深くはない肉系だな。 薄切りにしたローストビーフにシーザードレッシングとか良いかな。 ワインの味のあっさり感を殺さず、穏やかな渋味と薄い甘味を活かしきれるものが適任。 炙り焼きチキンにチーズソース、馬刺しに塩胡麻油 や イタリア料理の牛肉タリアータなんかも合いそう。 値段以上。 今回のボトルは1500円以上でも納得した。おそらく今が美味さの一つのピーク。 980円でここまでやってくれたのなら、何も文句無し。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013/05/08 03:54:09 AM
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