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カテゴリ:日本酒
残草と書いて「ざんそう」ではなく「ざるそう」と読む 神奈川県 愛甲郡愛川町 残草蓬莱・特別純米 Zarusouhourai TokubetsuJunmai 大矢考酒造株式会社 OoyaTakashi shuzou KabushikiGaisha 国産米、国産米麹 (美山錦?) (精米歩合60%) 2015年5月製造 日本酒度 +3 酸度 1.6 アルコール分 15 購入価格:1188円(720ml) 香りは白砂糖、水っぽい梨、甘くないメロン、餅? 吟醸香みたいなものが有る様な無い様な・・。 澄んだ甘味が口当たりで一瞬顔を出してすぐ消える。 その後、酸味と旨味が順繰りに送り出され、それらを消さない様にして薄い苦味が口内に伸びていく。 結構美味い。じっくり飲める系。 香り出力は少々頼りない感じだけど、味はしっかり芯が通ってる雰囲気。 決して重い飲み口ではないが、存在感の有る飲み応え。 それぞれの味覚がきちんと役割を果たしてると思える。 まぁ余韻の苦味がしつこく口内に残るというのは有る。 だが、この苦味感が味全体の底上げを一手に請け負ってるので、短所とは違う。 しつこいと言っても 嫌な残り方ではなく、二口目三口目を準備してる様な感じで、他の味を乱す物ではない。 ★燗酒がススメられてたので熱燗に★(一合徳利を小鍋に入れて湯煎) 香りが出易くなったが、元が大した内容でもないので、これはどうでもいい。 酸味のふくらみとスケールが大きく向上。燗酒も美味い。 酸味が強まった分 苦味も強く出るのだが、今度は苦味の伸びがあっさりとしてキレが良い。 持久型の冷や、瞬発型の燗酒。冷や好き燗酒好きのどちらも両対応可能と判明。 味も香りもうるさくなく、ともすれば大人し過ぎて物足りなさが出そうになるところ。 なのに必要な部分に必要なものを不足しない程度に振り分けた結果こうなった、そんな独特のバランス感が見られる。 目立った主役はいないのに、脇や背景の一つ一つが印象に残る、そんな構成と演出の妙が面白い。 料理はもう和食全般オールOK。 物足りなさを感じる様な控えめな味わいが、逆に繊細なものから派手なものまで どんな味とも合わせられる個性になり。 肉でも魚でも野菜でも、シンプルな味付けの肴ほど、酒も料理も活きてくる。 酒の甘味補填で、甘味を感じる食材か甘味を出せる調味料を小量使ったものが向いてるかもしれない。 値段以上。 単に味だけなら相応とも思ったが、1200円弱でこの飲み手も料理も選ばない最高レベルの汎用性は流石。 ヘタな京都辺りの純米吟醸(1350円前後クラス)とも闘える。 ある意味 食中酒向け。 単独では少々飲み手の経験と好みに評価が左右されるかもしれない。 なればこそ、この価格設定が十全に納得いく。 一定水準はクリアしてるので、用途・目的・好み次第では相当な秀作に化ける。
ん~何だ、1300オーバーが標準か・・。 納得は出来るんだけど、お得感は無いな。 味の完成度もそうだけど、冷酒と燗酒どっちもイケる高汎用性も考えればまぁ・・やむなし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015/12/17 07:17:43 AM
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