元茶道部員としては「おいしいお茶も飲みたいわん」ということで、次は茶芸に初挑戦だ!! 鼎泰豊を12時15分過ぎくらいに出て、永康街で古本屋とかDVD屋をひやかしたり永康公園のベンチでのんびりガイドブックを読んだりして、近くの回留という茶芸館を目指す。お店は公園のすぐ隣だったのに気づかないで遠くまで歩いちゃったりしながら、なんとか1時半のティータイム開始まで時間をつぶして、いざ回留へ。ちょっとおしゃれなカフェみたい。案内するまで待てって書いてあるんだけど、1人でひょいっと入っちゃったらなかなか気づいてもらえず、店員さんに「お茶を飲みたいんですけど！」と日本語で宣言してやっと案内してもらう。でも捕まえた店員さんは英語担当の人だったみたいで、店内が満席だからと英語で説明されてオープンテラスに通される。蚊が飛んでるわ、さっきの公園のイベントのアナウンスだの親子ゲンカが聞こえてくるわ、おしゃれなのに落ち着かない(^_^);。
メニューを開くと最初に日本語でお茶へのこだわりとか注文は最低250元以上とか書いてあるんだけど、肝心な茶葉や食べ物の説明は中国語と英語のみ。中国語よりは英語のほうが意味がわかりやすいから比べながら読む。水代180元に、茶葉も種類によって10g100元とか20g120元とかいろいろ。お茶を飲むだけでも簡単に250元を超えるわ。それにお茶請けも欲しいし。お茶の入れ方も3種類あるらしくて、ガイドブックに載ってるようないわゆる茶芸の飲み方(工夫茶？)とか、茶碗に茶葉とお湯を入れて直接飲むとか(あと1種類は忘れた…)。とりあえずオセロが広告で飲んでる「包種茶(パオツォンシャア)」(20g120元)と何故かパンナコッタ(100元)を注文。
まずアルコールランプのコンロとヤカンが来て、茶道具が運ばれてきた。何も言わなくても工夫茶にしてくれるらしい。自分で淹れるのかと思ったら、おねえさんが英語で説明しながらどんどん実演してくれる。茶盤(大きい深皿みたいなの)の上の茶壷(急須)にお湯を入れて、茶海と茶杯にお湯を移す。茶葉は香りをかいでから3分の1の量を茶壷に入れる。包種茶って緑茶なのね。ちょっと甘い香り。ガイドブックによれば蘭の香りとか、フルーツや米の香りとか。茶壷にお湯を入れて蓋をして、上からもお湯をかけてたかな。蒸らしは30秒。その間に茶海と茶杯のお湯も茶壷の上にあける。茶壷のお茶を茶海に全部注ぐ。ここは聞香杯を使わないからか、茶壷の蓋の香りをかがされる。茶海から茶杯に移して飲む。1回で茶杯に3杯分になる。2煎目は40秒、3煎目は50秒と、10秒ずつ蒸らし時間を伸ばして7回飲めるんだって。…待て、茶葉はあと3分の2あるから、全部で21回?!茶杯で63杯?!茶腹にも程がある。1人でくるもんじゃなかった、10gのお茶にしときゃよかったといろいろ考えてしまう(^_^);。味はあんまり渋くなくて飲みやすいけど、ちょっと薄かった。1煎目を飲んでたら店内が空いたので席を移動してくれた。でもかなり末席らしくて、隣のテーブルでは店員さんが交代で賄い食べてるみたい(笑)。2煎目あたりでパンナコッタがきた。ソースに茶葉の粉末を使ってるらしく、サッパリしてておいしい。お茶も濃くしたらおいしくなったし、思う存分ゆっくり食べて飲む。…けど、限度がある。2時間近く粘ったけど5煎目で力尽きて、残りの茶葉は店員さんに頼んだら持ち帰り用にビニール袋に入れてくれた。サービス料込みで440元でした。
