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コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

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2009年04月27日
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カテゴリ:夢の実現

つつじ.jpg                                    つつじ


 奇跡の「無農薬・無肥料リンゴ」を作り出した木村秋則さんの10年の苦闘の歩みを読んで、感動したことを思いつくままに書いてみます。

 人間力のバロメーターの一つとして、コーチングでは「心の筋力」を、総合人間学「モラロジー」では「もちこたえる力」(品性パワーの一つ)を挙げていますが、木村秋則さんの目標を手放さない強烈な心のパワーには、完全に脱帽で、賢ちゃん「まいった」するしかありませんでした。

 周りの農家は農薬を使って毎年収穫を重ねているのに、木村さんには8年間もの間、全くリンゴの実りがなく、病虫害と戦いながら、他の作物を作って売ったり米を作って自給自足したり、出稼ぎ、アルバイトなどで食い繋ぐのがやっとでした。

 その結果子供たちに学用品すら買ってやれず、食べるものにも事欠く生活となり、近所の人達からは奇人・変人扱いされ孤立していきます。

 その上、肝心のリンゴの木を病虫害から守る方法は見つからないままなのです。

 6年余もの間、「なぜ彼はこのような八方塞りの苦境の中にいながら、目標を手放さなかったのか?」これが賢ちゃんの最大の関心事でした。

 「今やめたら、これまでの苦労は単なる徒労に終わってしまう」「自分が諦めたら、もう誰もやらないだろう」という思いと、奥さんを農薬散布から解放してあげたい、無農薬の安心で美味しいリンゴを消費者に提供したいという願いが、年を重ねるごとに潜在意識の中に深く刷り込まれ、使命感が形成されて行ったのではないかと、私は推測しています。

 「続けるべきか、やめるべきか」の葛藤を数年も続ける中で、大変な苦悩の末、7年目の夏には、遂に死を決意するところまで追い込まれて行きました。

 にもかかわらず、結果として、彼の内側に持っていた「何としても、無農薬でリンゴを作りたい」という強烈な願いと使命感が、死の淵で「新しい視点」を得るきっかけとなる「どんぐりの木」を引き寄せたのだと、賢ちゃんには思えてならないのです。

 天は、「彼に、天が与えた使命(天命)を果たせるように、死ではなく“どんぐりの木”を与えた」のではないか、「至誠天に通ず」とは、まさにこのことではないか・・・と。

 目標を手放さない「心の筋力」「もちこたえる力」の源泉は、何としても実現したいという「内なるエネルギー源(Want)」と「使命感」にありましょう。

 そして、賢ちゃんはもう一つ「祈り」を、これに追加したいのです。それは、この本の最後に書かれた次のような主旨の文章が、心を捉えて離れないからです。

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 具体的な病虫害を防ぐ方法が見当たらず、打つ手をなくした木村は、弱っていくリンゴの木に「枯れないでくれ!」と一本一本声をかけていった。

 ところが、リンゴの木に話しかけている姿を、隣の人に見られたくなかったので、畑の境の木には声をかけなかった。

 初めは800本あったリンゴの木が枯れて最終的には400本余りに減ってしまい、枯れた木は場所による規則性はなく、ランダムだった。

「ところが、例外が一つだけあった。ドミノ倒しのようにその一列だけは全滅していた。木村はそのことを深く後悔している。

 木村が声をかけずに済ませたリンゴの木は、一本残らず枯れてしまっていたのだ」

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 全ての木にではないにしても、生き残ったリンゴの木には、木村さんの「願い(祈り)」が通じたのだと、賢ちゃんは受け止めました。

 それなら、もっとデリケートな人間に「願い(祈り)」が通じないわけがない、と更に確信を深めることができました。

 賢ちゃんは、コーチングの前、教壇に立つ前には、クライアントや生徒さんにとって「より良い気付きや成長が得られますように!」と、心中に祈りを捧げることにしていますが、今後も一層心を込めて臨みたいと、心を新たにしました。

 素晴らしい本に出合えたことと、この本を紹介してくれた恩師に、心から感謝しております。






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最終更新日  2009年04月30日 17時08分37秒
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