日々是好日ときどき閑話休題

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  おいら岬の灯台守さ～

  大田市は五十猛町にある大岬灯台。現在は無人ですが、かつては灯台守がいたそうです。灯台の地上高は１５メートルほどですが、岬の高台にあるので、海面からの高さは７０メートルになります。普段は立ち入り禁止で施錠されていますが、今年は何年ぶりかで開放されました。内部の螺旋階段を伝って展望台から３６０度の景色が楽しめます。今年は６月に地元の小学生が招待され、お盆の一昨日には一般に開放。灯台にもマニアがいると見えて、三重県からわざわざやってきたという人や、自分の住む町を見下ろして「ここもいい町やなぁ」と改めて感慨にふける人も多いようです。

  2007年08月14日

• 漁り火とペルセウス座流星群

  さて、ペルセウス座流星群。北東方向によく見えるということで、そちらに大きく海が開いている鳥井海岸に出掛けました。うちから車で、ものの５分ぐらいの距離。流れ星を撮るには、海よりも、外光がまったくない場所が選べる山の方が有利です。でも、夏の夜、波の音を聞きながら流星を探すのも、いいかな、と。さすがにお盆休みで、深夜に漁をする船もわずか。普段なら、水平線に揺らぐ幾つもの漁り火が波間にきらきら輝いています。１時間ほど座っていて、飛んだのは５つほど。残念ながら写真に納めるのはシッパイ。でも、満天の星座と波の音。それだけで、じゅうぶん満たされた夜でした。

  2007年08月13日

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  琴ヶ浜夏景色

  お盆前の土曜日、昼下がりの海と空。沖縄みたいでしょ？でも、ここは島根県大田市仁摩町の琴ヶ浜という海岸です。いつも言ってますが、山陰の海はほんとにきれいです。思い切り晴れた空にぽっかり白い雲、海は青と緑のグラデーション、そして白い砂浜。やっぱり海はいいですねぇ。山か海か、どっちか一つと言われれば、迷うことなく、きっぱり海！です。日陰に入って、昼ビールをぐびりやれば、ああ極楽、極楽。あとは眠気に任すだけ……。磯では、中学生か高校生か、サザエを捜して、あわよくば、アワビを欲張っています。この一帯は禁漁区なんですが、地元の漁師たちは注意しません。なぜでしょう？実は、海水浴シーズン前にこの辺りのサザエやアワビはすべて地元の漁師が採ってしまっているのです。でも、ま、子どもたちの夢を壊すわけにもいかないし、頑張ればアサリやハマグリぐらいなら採れるかも知れません。

  2007年08月12日

• ペルセウス座流星群

  毎夏、この時期に夜空を彩る流星ショーが楽しめます。北東方向の空にあるペルセウス座から流れ星が飛んでくるように見えるため、ペルセウス座流星群と呼ばれています。今年のピークは１３日午前８時だそうですが、もちろん、朝に星は見えませんね。チャンスは１２日夜から１３日明け方まで。今年は月明かりがない新月に重なっているので、夜空を横切る流れ星に願いをかける絶好のチャンスとか。写真は島根県大田市三瓶町の県立三瓶自然館の主任学芸員、竹内幹蔵さん撮影

  2007年08月11日

• 雨は銀のヤリ

  温泉津温泉の「薬師湯」は３階に屋上があり、パラソルの下で涼むことができます。ホットコーヒー飲み放題（ビールなら、もっと歓迎なんですけど）。夏場はカンカラカンに晴れていても、にわか雨や夕立にあうことがあります。この日も屋上のパラソルの下で涼んでいたら、突然、激しく雨が降ってきました。雪なら簡単なんですが、雨が降ってる様子を写真にするのって、実はかなり難しいんですね。普通にポツポツ降ってる雨はまず写真には写りません。雨を写す条件としては、夕立ぐらいの激しい降りであること。そして、背景が暗いこと。テクニック的にはピントをどの位置に合わせておくか、です。レンズはやや望遠気味で、目測で３メートル、５メートル、１０メートルとずらしながらシャッターを切っていきます。そして、あとは写真の神さまに祈ること。オートフォーカスのカメラではまぐれ以外、まず写りません。さて、例によってちなんでおくと、日本で唯一、世界遺産の中に湧く温泉が大田市の温泉津温泉です。今から１３００年前、タヌキが「お湯の中にも花が咲く～あ～こりゃこりゃ」と気持ち良さそうに湯に浸かっているのを見つけた人間さまが横取りしたとか、しないとか。ま、ともかくそれぐらい古い歴史を持つ温泉が「元湯」。そして、明治５年の浜田大地震の地殻変動で湧き出したのが、現在の「薬師湯」。元は地震にちなんで「震湯」と地元では呼ばれていました。２軒とも、観光客はもとより地元の人に公衆浴場として利用されています。もちろん、源泉掛け流し。褐色の食塩泉がこんこんと湧き、湯船から溢れています。湯温は４２、３度と高めなのと、加水をしていないので、夏場に長湯すると、汗が引かなくなります。替えのTシャツを用意しておいた方が無難。

  2007年08月10日

• こ、これは…

  オジサンの横顔をあしらったワインのラベルを一目見て、「こ、これは」―そうつぶやいた方は相当なワイン通。そうです、今や本場のフランスも寄せ付けない評判のカリフォルニアの赤ワイン「オーパスワン」。フランスとアメリカを代表する二つの名門ワイナリーの合作で、「究極のカベルネソーヴィニヨン」とも呼ばれています。例によって、ちなむとオーパスワンとは音楽用語で「作品番号第１」という意味だそうです。でも、問題があります。年代モノのワインが高いのは当たり前ですが、これは普通に売られている２００３年モノ。別にプレミアが付いたわけでもないのに、２万円オーバー。それに第一、まず手に入らない。でもまぁ、なんとか手に入れることができました。当方、普段は安物のワインで旨い、旨いと喜んでいるレベル。なもんで、こいつの栓をいつ、いかなる理由で開けるべきか、悩み？は深まる一方であります。

  2007年08月09日

• 夏のBGM

  夏の甲子園が始まりました。春と夏、高校野球の季節になると、甲子園球場が仕事の現場だったことが長かったせいか、TVを見ていても当時の緊張感が蘇ってきます。それも、開会式、決勝戦、それに続く閉会式はとくにハラハラドキドキ。雀百まで踊り忘れず、ってやつでしょうか。あ、例によってちなみますと、夏の優勝校に与えられるのは「深紅の優勝旗」。これに対し、春のセンバツでは「紫紺の優勝旗」。さらに、夏は決勝戦、センバツは優勝戦と用語も異なります。これって。やっぱ毎日と朝日の確執でしょうか。そういえば、某社の社長が閉会式の挨拶で、深紅と紫紺をイイマツガイしたって、笑い話というか、本人にとっては、ちょー冷や汗もんの失態も長い歴史の中にはありました。さて、甲子園も快晴ですが、ここ島根も「もうこれ以上の夏はありません！（きっぱり）」というほどのウルトラスーパー快晴。きのうに引き続き、空は青く、高く、そして雲は白く。う～ん、ま～んだ～む（４０歳以上でないと意味分からんやろうけど、感嘆詞としてご理解くださいまし(~~)。

  2007年08月08日

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  空は正直

  午前８時過ぎに、ふと見上げた大田市の空。あ？いつもと違うな～、秋みたいな空だ。カレンダーを見ると、あす８日は立秋。ふ～ん……早いなぁ。人間の方はというと、暑さに辟易、エアコンがんがんかけているというのにね。移りいく季節を空は正直に映しています。

  2007年08月07日

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  そりゃ勝てん

  ジャンケンパー！　　　　　　　グ、グ～(;。;)へへへ、わしの勝ち～今回の参院選、自民党が歴史的大敗を喫したことで安倍ちゃん総理の周辺では「辞めろ！」「辞めるな！」「いえ、辞めません」（本人）と、かまびすしいところではありますが、この選挙戦、一方では自民安倍対民主小沢の戦いでもあったわけです。安倍ちゃん本人もそう言ってるから間違いないところでありましょう。さて、自民が負けたワケって、実はめちゃ簡単なんですね。勝敗のカギ、二人の街頭演説にあったんでございますよ。安倍ちゃんは、ヒットラーみたいに握り拳を固めて絶叫調。対する小沢の大将はいつもパーで（おっとぉ、手のひらが）、ひーらひら。ジャンケンしたって、グーがパーに負けるのは子どもでも分かる道理でございますな。（-人-）合掌。

  2007年08月06日

• 熱唱、永井裕子

  石見銀山遺跡のご当地ソング「石見路ひとり」を歌う永井裕子さん（26）＝キングレコード所属＝が、大田市の恒例夏祭り「天領さん」で引っ張りだこ。午前、午後、夕方、夜と二日間で計４回のステージを独演しました。暑い中、エアコンもない集会所や野外で、着物を着て熱唱するのはたいへんなことだったでしょう。ごくろうさまでございます。m(__)mさて、「石見路ひとり」は今年３月末のリリース。作詞は吉岡治さんで、石川さゆりの「天城越え」や大川栄作の「さざんかの宿」などヒット曲多数。作曲は四方章人さんで、木村友衛の「浪花節だよ人生は」や田辺靖雄の「俺でよければ」などなど。歌う永井さんは中学２年のとき、NHKBS勝ち抜き歌謡選手権の全国大会でグランドチャンピオンに輝いた実力派。舞台度胸もよく、トークもしっかりしています。ただ惜しむらくは、デビュー以来９曲のシングルを発表していますが、いわゆる一つの「ヒット曲」に恵まれていません。この世界、一発当てると、実力が認められ、ＮＨＫなんかの歌謡番組に出る回数が増え、顔も知られてくるようになるのですが……。「石見路ひとり」は彼女の１０作目の最新作。ご本尊？の石見銀山遺跡が世界遺産登録されたことだし、このご当地ソングも銀山にあやかって、大ヒット成就で輝きたいところです。

  2007年08月06日

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  にっぽんの夏―どどど～ん◇◇＼(^^;))_]

  大田市は夏真っ盛り（どこでもそうでしょうけど）。恒例の夏祭り「天領さん」が４、５日の両日開かれています。４日、漁港での花火大会を皮切りに５日は、祭りのメーンイベント天領おどり。サノヨイヨイと夕方から夜遅くまで老若男女が商店街を練り歩きます。ヽ(^_^)) ((^。^)ノ。「天領さん」という祭りの呼び名は、江戸時代、石見銀山が徳川幕府の直轄地＝天領だったことに由来します。なんで、さん付けなのかはよく分かりませんが、この地は祭りになんでもかんでも、さん付けすることが多いみたいです。例によって、ちなんでみると、春秋のお彼岸の祭りは「中日つぁん」（さんの変形ですね）。あ、中日ってプロ野球の球団とちゃいまっせ、彼岸の真ん中の日のこと。春分の日、秋分の日のことです。そのほか、お盆に駅前で開かれる縁日も「隆慶さん」と呼ばれています。隆慶って、よくは知りませんが、大田の町になんかの功績があった人の名らしいです。さて、今年の「天領さん」は世界遺産の町になったということで、市民のお祝いパーティの趣き。ということで、４日の花火大会もドドドンパと華々しく。

  2007年08月05日

• ご当地ラムネ

  銀山江戸町通り（勝手に命名）を、そぞろ歩きするベストシーズンは秋（個人的には、冬がもっとお勧め）。でも、人はあっちっちの夏にわざわざワサワサザワザワ群がってやってきます。お盆なんか、炎天下でルートバスを待つ観光客が長蛇の列。バス停には日よけすらないという艱難辛苦（かんなんしんく）を強いられます。まだまだおもてなしに対する心配りが行き届いておりませんです。(m_m)ペコッ。五百羅漢をまつっている羅漢寺境内では、この夏からラムネなど清涼飲料水が売られるようになりました。世界遺産に登録され、これまでの３倍近い人が訪れています。お日様に焼かれ、銀山江戸町通りを歩いて、みんなの喉はか～らから。ようやく羅漢寺にたどり着き、まず目にはいるのが「ラムネ」と書かれた青い旗。風にひらめき、ひーらひら。薄青いラムネの瓶にはチョロチョロと、冷たい水が掛け流し（温泉か！）坊やでなくても、こりゃ喉が鳴ることでしょう。ちなみに、島根県内で、自家製ラムネを作っているのは、ここ大田市の業者のみ。いわば、世界遺産のご当地ラムネってわけ。ありがたや、ありがたや。（-人-）合掌。

  2007年08月04日

• うさぎ

  台風５号ことUsagi、いや逆か、ま、どっちでもいいのですが、ここ島根にもやって来そうなコースを辿り、よ～し、そういうことなら、どこからでもかかってきなさいと構えていました。でも、夜中に山口県・萩市付近から日本海に抜けてしまいました。台風、そのまま北東方向へ進み、北海道付近で温帯低気圧になる見込みです。島根県大田市では、いつもよりちょっと風が強く、雨の降りが激しい程度で、平穏な朝。窓ガラスに、風で吹き付けられた雨粒がビーズの玉をまいたようにいっぱいくっついていました。

  2007年08月03日

• 再び夢の中へ

  台風５号が接近中。天気図を見ると、九州から中国地方直撃コースをたどっています。世界気象機関（WMO）は平成１２年から台風にアジア名をつけています。日本、韓国、中国、タイ、アメリカなど１４カ国が加盟する台風委員会で、加盟国の動物や植物、山や川などがその国の言葉で名付けられ、１４０の名が順にリストアップされています。日本から出ているのは、すべて星座名。テンビン、ワシ、トカゲなどで、今回の台風５号はリストナンバー３３なのですが、ちょうど日本の順番となり、ウサギと呼ばれています。ＮＨＫの夜９時からのニュース番組で「和名」と言ってましたが、こういう次第で、別に和名なのではありません。「Ｕsagi」と国際的に使われているのであります。ちなみに、最後の１４０番までいってしまうと、また１番に戻って繰り返されていきます。平成１７年に発生した台風１８号から１番に戻り、現在は二巡目というわけです。

  2007年08月02日

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  世界遺産に住まう犬たち

  いやぁ、なんといっても世界遺産っす、石見銀山遺跡。住むじゃなくて、住まう、でございます。さて、銀山町並み通り（勝手に命名）の一番端っこに、大田市が遺跡の発掘調査を続けるためにプレハブの事務所が建っています。夜間には無人となり、いろんな意味で不用心となるため、ワンコが飼われています。観光客の手を噛んだりしないようという万一の配慮でしょう、ご覧のような看板が犬小屋の前に立てられています。でも、この前を歩く多くの人が失笑(-_-)をもらします。こないだなんか、若い女性連れが「ええ！？これ、かわいいかぁ」と大阪弁で笑い合っていました。ま、笑いを取るという点では成功しているのかも知れません。↓のワンコは、別の温泉津町で出会ったシバワンコの花ちゃん。

  2007年08月01日

• 参院選と山陰線

  参院選は、自民党が歴史的惨敗という当然の結果になりました。ま、選挙前に続々と、大臣たちがボンクラ発言、金隠し。これだけ足を引っ張られると、ちとかわいそうな気もしないでもありませんが、自分になびくのばかりを選んだ阿部ちゃん総理の自業自得。さて、大田市の静間町という町では、ＪＲ山陰線の駅舎が投票所。無人駅で、昔の駅務室が地域のコミュニティセンターとして使われているのです。駅に止まる列車は１日に上下線各１０本強。１時間に１本どころか、午後なんか２時間以上の間隔でしか各停なんてやって来ません。それゆえ、ホームの乗降客と電車を入れて投票所の写真を撮ろうにも、時刻表を確認もしないで出掛けると、壮大な時間の浪費という憂き目に会うのであります。こわや、こわや。

  2007年07月30日

• つゆくさ

  雨上がりの朝、新聞を取ろうと玄関を開けたら、タイルの目地に根を張ったツユクサの小さな花が、ちょこんと咲いているのが目に入りました。伸び始めは雑草かなと思っていたのですが、抜かないでよかった。こんな可憐な花なのに、生命力は強いみたいです。夏の朝の小さな発見。

  2007年07月30日

• 参院選

  出雲空港から飛行機を利用して神戸に戻り、期日前投票をしてきました。神戸市では期日前投票すると、こんなシールをくれます。出口で、係の女性が「投票済み証、おいりになりますか？」と尋ねます。シールといっても、裏紙をはがして貼り付けるタイプではなく、ただの紙切れ。もらっても、それがどうしたのなんですけど、くれるというと、つい素直になってしまうものでして。で、２、３日は財布の中に入れたりなんかしているのですが、だんだんシワになってくるし、なんかのクーポン券みたいに役に立つわけじゃなしで、後はポイ。今回は、ま、せっかく飛行機に乗ってまで行った記念にということで、写真を撮ってみました。いま使ってるパソコンのキーボードの上に、いい加減にぽんと置いて、いい加減にシャッターを。

  2007年07月29日

• 光の鎖

  ゆらゆら揺れる海の小さなさざめきが、光の鎖でつながって、きらきらきらと輝いていました。夏の午後、すぐに昼寝するのはもったいない。さてまずは、一杯のビールから始めましょう。

  2007年07月28日

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  海のお祭り

  大田市仁摩町の宅野という漁師町で、毎年７月24日に夏祭りが開かれます。宅野漁港の目と鼻の先、５０メートルもない沖に韓島（からしま）という小さな無人島があり、そこにある韓島神社の祠には須佐之男命が祀られています。祭りのハイライトは、漁船30隻ほどが大漁旗を翻して連なる船上パレード。神主が乗った漁船＝写真右＝を先頭にぐるぐるぐるぐる、韓島を回ります。そのうち、列から離れて沖に出る船あり、反対側に回り出す船ありで、ついにはどこが先やら、尻尾やら。↓さて、大田市には読んで字のごとく、朝鮮半島と関わりのある地名がほかにもたくさんあるのです。韓神新羅神社（五十猛町）、百済（久手町）、また唐人屋敷（大森町）や唐人が浜（温泉津町）など、大陸と関連する地名もあります。石見銀山には、朝鮮の技術者が渡来し、高度な銀の精錬法を伝え、１６世紀には世界の銀生産の三分の一を占めるまでになったのですが、いまも残る地名が、その歴史を裏付けているのかも知れません。

  2007年07月26日

• 夏、夏、夏、夏、ここっ夏

  ４、５日長雨続きで、昨日、ぱたっとやんだと思ったら、いきなりの梅雨明けです。不思議なもので、空の青もいきなり夏色の夏空。きのうの山陰の空はどこまでもどこまでも、ブルーブルーの青空一色。やっぱりここはむくむく真っ白入道雲のスポットが欲しいところですね。でも、夏空に負けない青い海を見ていたら、急に松岡直也の曲が聴きたくなりました。

  2007年07月24日

• ジェットストリーム

  大田市のイーストコーストに波根海岸というのがあります。その海岸沿いに、海の幸三昧を味あわせてくれる「○大」＝まるだい＝という店があるのですが、この時期、店から眺める真っ正面の海に太陽がまぶしく沈んでいきます。でも、今夜のテーマは星空。たらふく食って、飲んだ後は海岸に座って夜空を仰ぐのが楽しみ。そこには、これがホントの満天の星々のざわめきが。星座に詳しくなくても、あれが北斗七星、あれが北極星、そしてあれが天の川……。あの懐かしい「ジェットストリーム」のオープニングナレーションが聞こえてくるようです。　「遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。　満天の星をいただく、はてしない光の海をゆたかに流れゆく風に心を開けば、きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂のなんと饒舌なことでしょうか」

  2007年07月24日

• 幻のグリーンフラッシュ

  山陰の海に沈みゆく夕陽を眺めながら、きょうこそは、あのグリーンフラッシュが見られるかもと期待しました。帆船の旧日本丸で横浜―ホノルル間４０日の風の旅（これも仕事の内です）をしたことがあります。船には、東京商船大と神戸商船大（当時）の４年生が乗り込み、航海は卒業への必修科目なのです。３６０度水平線の太平洋の大海原での楽しみと言えば、三度の飯と水平線に沈む夕陽（と、ビールと酒）。毎～日、毎～日、ぼくらは甲板の～上で～、夕陽を眺めて暮らしたのでありました。でも４０日間で水平線に雲が一切ないという日は数えるぐらいしかありません。ボースン（甲板長＝士官と船員の間に立ち、日常実務の実質的な支配者）が、雲のないとき、水平線に太陽が沈んだ瞬間、グリーンフラッシュが輝くと教えてくれ、そのチャンスがありそうなときは部屋にいても、商船大の学生が「見えるかも知れませんよ！」と教えに走ってくるのです。水平線に沈む夕陽は、最後は三日月から糸のように細くなったと思った瞬間、火がふっと消えるように姿を隠します。ある日、完璧に雲がないグリーンフラッシュ日和を迎えました。ボースンも「うん、きょうは多分見えると思うよ」。ボースンの隣で、よ～しと固唾をのんでカメラを構え、刻々と沈み行く夕陽を凝視するワラクシ。くぃ～んと糸のように細くなったと思った瞬間、太陽はすっと消えました。でも、な～んにも起こりません。「ね、ボースン。グリーンフラッシュって、オーロラみたいに、西の空が緑に輝くんですよね」。「うん、そう聞いておるがの、実はワシもまだ見たことないんじゃ」「……」

  2007年07月22日

• 雨粒の観覧車

  アパートの玄関先で、エアコンの室外機にクモが巣を張っていました。虫の代わりに雨粒が、キラキラキラとくっついて、観覧車のイルミネーションのようでした。雨上がりの朝の小さな発見。でも、まだお日様は出ていません。

  2007年07月21日

• 夕陽を浮かべて

  案の定、久しぶりにすっきりと晴れました。数日前から、週間天気予報と天気図をにらみ、この日は間違いなく晴れると踏んでいたのです。以前、気象予報士の資格を持つ部員の書いたお天気コラムの直しをしていたことがあって、門前の小僧習わぬ経を読むってやつですな。さて、石見銀山遺跡の世界遺産登録よりもうれしい、新しくオープンしたレストラン＆ヴィラ「ラウ」に予約。夕日を眺めながら、冷た～いのをグビリグビリとやる算段であります。ま、しかし、なんですね、旅行が好きであちこち出掛けておりますが、ありそうでないのが、ビーチサイドのちゃんとしたレストランやホテル。海には面していても、崖の上に建っているとか、道路や防波堤越しとかで、なかなか。そこへいくと、このラウの立地は最高。料理のレベルは高いし、いつも言ってることではありますが、な～んもない、ないない尽くしの大田市によくぞ！です。天気に恵まれれば、ビールグラスに夕陽を浮かべて、ゴクゴクゴックンの極楽至極。

  2007年07月19日

• ヒノテルのライブ

  世界的ジャズトランペッターの日野皓正さん（64）が明日（19日）、大田市の仁摩サンドミュージアムでクインテットを率いたライブコンサートを開きます。昨年に続き２回目で、メンバーは多田誠司（サックス）、金澤英明（ベース）、石井彰（ピアノ）の各氏に今年は和丸（かず・まる）さんが新しくドラムスで加わります。和丸さんは沖縄生まれの16歳で、小さい頃から天才ドラマーとして注目されています。ヒノテルの愛称で親しまれる日野さんは、米国の一流ジャズメンと多くの共演を重ねてきた日本ジャズ界の第一人者。昨年は、世界のヒノテルを一目見ようと大勢のファンが詰めかけました。　会場の仁摩サンドミュージアムのタイムホールには、世界最大の砂時計が空中で時を刻んでいます。昨年のライブには、地元の邇摩高校吹奏楽部のメンバーたちも参加。楽器の各パートとプロのクインテットが競演するなど、和気あいあいの雰囲気に包まれました。

  2007年07月18日

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  チャイナフリー

  デューティフリーと言えば、免税のことですね。海外旅行したら、デューティフリーショッパーズに掛け込んで、酒、タバコ、香水、時計など土産物や自分用に買い漁った？経験をお持ちの方も多いことでしょう。英語では、なんとかフリーというと、その前にあるなんとかを打ち消す言い回しになるのは、みなさま、ご案内の通り。デューティフリーに始まり、チケットフリー、シュガーフリーとか。逆にフリーを前に持ってくると、無料とかご自由にとなり、フリーペーパーとかフリーソフト（ソフトクリームがタダとちゃいまっせ）という風に。ちなみに、若い人がフリマと略すフリーマーケットのフリーは自由のfreeではなく、flea。fleaは蚤のことで、つまり「蚤の市」のことです（でも蚤は売ってないけど）。日本人が発音を苦手とするRとLの区別ってやつですね。フリマわされないよう、ご用心。さて、チャイナフリーとは中国産の原料や材料を使ってません、という意味です。アメリカでは、中国製のドッグフードを食べたペットが大量に死んだり、禁止されている添加物が入った歯磨きが輸入されたりで、中国産の品物が危険視され始めています。そこでアメリカでは、商品に「CHINA　FREE」とシールを貼り付けるスーパーが現れたと、うちのTVが報じていました。ま、肉まんに段ボールを詰めるなんて、きしょく悪いことを平気でする国柄ですからね、やっぱり国土が広すぎて、人口が多すぎるんでしょうな。

  2007年07月17日

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  巨大ワサビと生マグロ

  今の時期、スーパーの鮮魚コーナーに近海ものの生マグロが並びます。お隣の鳥取県・境港（さかいみなと）からの入荷。もちろん、マグロの中のマグロ、クロマグロです。遠洋ものと異なり冷凍されてない新鮮さが身上。と、くればここはもう生ワサビしかありません。チューブ入りのワサビなんかで食ったら、マグロの神さまに叱られてしまいます。冷蔵庫から取り出したるは、あの伝説の巨大ワサビでありまする。どうです、この値札。うそじゃないでしょ。でも、あり得ない値段だな～～、何度見ても。

  2007年07月16日

• 五つの赤い風船コンサート

  昨夜、ＮＨＫのＢＳ２で「五つの赤い風船」コンサートが放映されていました。１９６０年代中頃から１９７０年前後に青春を過ごした世代には、とっても懐かしいフォークグループ。男女のコーラスと各種楽器が醸すハーモニーは心にすっと入ってくる馴染みやすい曲想です。でも、歌詞の方はうっかり聞き流していると穏やかなようですが、実は鋭い社会性が含まれています。ま、それは当然と言えば当然です。なんせ当時は、アメリカが介入し泥沼状態に陥ったベトナム戦争をきっかけに、世界中のフツーの若者が平和と反戦を願い、真剣に考えた時代でありましたから。さて、コンサートの観客席の客層は「五つの赤い風船」のメンバーと同世代、団塊の世代を中心に埋まっていました。６０歳を軸に前後する年齢層ですね。今の若い人から見れば、アップになった客席はただのジジババ集団にしか見えないでしょうが、この中のかなりの数の人たちが日比谷野外音楽堂で開かれた反戦集会に自発的に集まり、そこから流れ出たデモ隊が六本木、青山、渋谷、新宿へと繰り出し平和を訴えたんだろうな……。だからどうだというわけではありません。ただのノスタルジアです。はっ、自分の年もばれちゃうねσ(･･）

  2007年07月15日

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  答えはクライストチャーチにあり

  さて、いつもかも「ど～する、大田市？」って尋ねてばかりでは脳がない、あ、能がないので、今回はこちらから提案させてもらいます。バスの異常な増便でディーゼルエンジンの排気ガス公害が取りざたされ始めている石見銀山遺跡の銀山地区。「穏やかさとにぎわいを両立させます」という矛盾というか二律背反の命題を成立させるのは、簡単。ディーゼルバスの利用をやめたらいのです。代わりに「タービンＥＶ（電気）バス」を導入します。現在、東京の丸の内と日本橋の両エリアで計３台のタービンＥＶバス（乗客定員６０人）が巡回走行中。年中無休、買い物、観光、ビジネスの足として誰でも自由に利用でき、な、なんと無料！走らせているのは「日の丸リムジン」というタクシー・ハイヤー・観光バス会社ですが、乗車賃がタダのワケは、東京電力や三菱なんとか銀行など大手企業１６社がスポンサーになっているからなんです。写真右＝フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）から＝は日本橋を走るタービンＥＶバス。もちろん電気で走るのですが、タービンで回る発電機を搭載しています。つまり、せっせと自家発電しながら走るので、バッテリー切れの心配はないのです。タービンを回す燃料は軽油ですが、ディーゼルバスなんて足元にも及ばないダントツのクリーン度。排ガスに含まれるＮＯｘ（窒素酸化物）は１／５、一酸化炭素は１／１０、粒子状物質は１／３です＝写真左とデータは「日の丸リムジン」のＨＰから。で、このバスを作っているのがニュージーランドの「デザインライン」というバス専門の自動車会社。でもって、このバス、ニュージーランドのクライストチャーチのシャトルバスとして利用されているそうです。え、クライストチャーチ？！そうです、クライストチャーチって、今年の世界遺産委員会が開催された町。石見銀山遺跡がめでたく世界遺産の仲間入りを果たしたという、大田市民にとっては足を向けては眠れないありがた～い方角であります。低騒音、低公害、低床（車いすでの乗り降りも楽）の三拍子そろったこのバスが、クライストチャーチのシャトルバスとして使われていただなんて、なにか深～い曰く因縁を感じませんか。大田市長の竹腰さん？島根県知事の溝口さん？ 

  2007年07月14日

• パーク＆ライドの思わぬ弊害

  400台収容の大駐車場で、マイカーや観光バスから降りて路線バスに乗り換えるパーク＆ライド方式の観光スタイルを石見銀山遺跡では実施しているわけですが、昨日の不公平の問題に続いて、今日はそれが環境へ及ぼす負荷＝公害について。ビジターセンターを今頃になってまだ建設中という後手後手の施策で、受け入れ態勢がちゃんと整わないまま世界遺産に。見所や観光ルートを案内するガイダンス施設だけは今年の秋、１０月にはなんとかオープンします。でも、センター全体が完成するのは来年のゴールデンウィークに間に合うか、どうか危うい状態。世界遺産に認定され、初めて迎えるゴールデンウィークは最大の人出が予想されています。ここは何が何でも間に合わせなくちゃならないところでしょう。さて、きちんと案内してくれるビジターセンターもなく、観光客は駐車場で配られた簡単なパンフを参考に見物に入るのですが、そんな情報不足の手探り状態では、行き先は町並み保存地区か観光用に整備された通り抜け坑道「龍源寺間歩」ぐらいしか思い付きません。銀山なんだから、ここはやっぱり坑道見物でしょう、と行き先は勢いここに集中します。駐車場からこの坑道へはダイレクトで行けません。いったん町並み保存地区へ行き、坑道行きのバスに乗り換えます。距離は４キロほどで、数分の乗車ですが、道幅が狭いので３０何人乗りの小型バスが走っています。そこへ観光客がわ～っと集中します。そこら辺は大田市も見越していて、地元のバス会社に増便を依頼しました。平日３６台、土日と祝日は臨時便があるので７０台以上のバスが狭い道を往復するようになりました。それまで１日９往復しかなかったダイヤを考えれば、これはもう無茶苦茶な数の増便です。のどかな田舎の一本道をバスが行ったり来たり。ディーゼルエンジンが撒き散らす排ガス、騒音、振動は沿線住民にとってたまったものではありません。何よりも生活道路だし、子どもたちの通学・通園路でもあります。石見銀山遺跡がサヨナラ本塁打で逆転登録したキーワードは、産業と環境の共生、環境に優しい遺跡。これが各国委員の琴線に響いたわけです。地元の人たちは、もう増便はやめて欲しいと大田市に願い出ています。確かに、このままでは排ガスが人間だけでなく、動物や草木にも見過ごすことのできない影響を与えるのは必至。登録できちゃったから、もうこっちのもんや、というわけにもいかんでしょう。しかし、このまま放置すれば、環境をウリに認められた世界遺産登録が泣いてしまいます。観光客はたくさん来て欲しい。されど、環境は守りたい。さ、ど～する、大田市？

  2007年07月13日

• パーク＆ライドの不公平感

  石見銀山遺跡の一つ、大森町の町並み保存地区には観光客向けの駐車場がない、ということになっています。なっている、というのは後で説明するとして、マイカーや観光バスは、町並みから３キロほど離れた４００台収容の大駐車場（無料）に入れ、そこから路線バス（これは有料）に乗り換えて観光するというパーク＆ライドを実行中です。今年のＧＷから導入したのですが、今となって、いろいろ問題が起きてきました。まず冒頭の「観光客向けの駐車場がない」問題。実はもともとは２カ所にありました。代官所前広場と銀山公園に両方合わせて８０台ぐらいのキャパでしょうか。ここを一般観光客には利用させず、町民とその親戚や知り合い、商品などの納入業者専用と決めました。県道沿いには無料駐車場の案内板が立てられ、大多数の観光客はそちらに走っていくのですが、町中に駐車場があることを知ってる人は知ってるわけで、次々に車が入ってくるのですね。はじめのうちは「ここは町民専用。観光客はあっち向いてほい」と追い返していたのですが、中には凄む輩もいるのでしょう。また「オレは親戚じゃ」と言われれば、はいそれまでよ、です。結局、ゴリ押し組は近場の駐車場に、真面目派は遠い駐車場にという不公平が生じてしまいました。真面目派はバスの１日乗車券５００円を負担するわけで、家族４人なら２０００円の出費です。バス停は上記２カ所の町民向け駐車場にあるので、バスから降りれば他府県ナンバーの車がいっぱい停まっているのが目に入ります。「ん、どーゆーことよ？！」と誰もが目をむきます。この不公平を解消するいい手を大田市に教えてあげましょう。それは、近場の駐車場を有料にすること。さきほどのバス代４人家族２０００円を考慮すれば、１台２０００円取ってもまだ不公平は解消されないので、３０００円にしましょう。できるだけ町に観光車両を入れないのが目的なら、４０００円でも５０００円の料金設定でもいいでしょう。「無料駐車場はあっち。こっちは有料」と、鼻から観光客に明示すること。これ以外に、観光客が持つ不公平感を解消する手はありません。今回は長くなったので、ほかの問題は次回に回すことにします。

  2007年07月12日

• 巨大ワサビ

  島根に転勤してから、すごくいいことがありました。ほんもののワサビがめちゃくちゃ安い、ことです。今や、刺身にはワサビをすり下ろして使うのがジョーシキという贅沢を楽しんでいます。イッパイ飲んだ後の〆お茶漬けにも生ワサビをすりすり。どこかの蕎麦の名店でお土産に買って帰った蕎麦にも、すりすり。炭火で軽くあぶった牛肉にも、生ワサビと醤油がよく合うので、これもすりすり。でも、いつもかも入荷しているわけではないので、店頭で見つけると何本か買い置きしています。生命力が強く、冷蔵庫に入れておけば一月ぐらいは持ちます。こないだのこと、スーパーで見つけたワサビにガビ～ンと目が出たり入ったりのカタツムリ状態に。ニンジンぐらいの大きさはあろうかという巨大というか巨根ワサビ。ほんとにもう巨根なんです、巨根（え、何度も言うな、エッチっぽい？それはアナタに邪心があるからでございますよ）。そして、値札を見て、またまたカタツムリ。なんと、これが２９０円かそこらだったのでございますよ。こんなもの東京や大阪で買ってごらんなさいまし、おそらく一本１８００円ぐらいかる～く取られるでしょう。こりゃきっと、値札を貼り間違えたに違いない！店にあるだけ買い占めよう、一瞬、そんな衝動にかられましたね、はい。

  2007年07月11日

• 波は海の子守歌

  世界文化遺産なんて晴れがましい遺跡を持つに至った大田市（島根県）ではありますが、翻って、現代の文化レベルはどうなのか？いつも、あれがない、これもない、な～んもないと嘆いているように、ある一定の文化レベルに身を置くなぞまったく望むべくもない、お寒～い現状なのであります。わてらなんぞ、舞台を見に行くのに、高い飛行機代払って、博多、大阪、東京まで出掛ける始末。映画だって、特急「まつかぜ」に乗って松江まで。本来の目的に使う金よりも、交通費の方がもう何倍にも。市のモットーというより今の市長のモットー「誰もが住みたくなる大田市」なんて、とんでもはっぷん歩いて１時間。はっきり言って、だれも住みたくならないっす（転勤の身だからいるけど）。誰がここまで放ったらかしにして、蜘蛛の巣だらけにしてしまったのか。いくら少子高齢化率日本１の市といっても、全員が老人じゃあるまいし。夏祭りのときだけ騒いでても、あかんでぇ、いやホンマ。ま、そんなところですが、海は抜群に美しいのです。一般に山陰の海と聞くと、鉛色を連想する人が多いようですが、それは冬の話。それ以外はコバルトブルーとエメラルドグリーンが入り交じって、沖縄の海か地中海の海（行ったことないけれど）みたいです。この海沿いにあった市営の保養施設（福光会館）を改装し、ついにオーベルジュが登場（オーベルジュってなんや？なんて言わないでね(;。;)。千葉県は浦安の東京ディズニーランドに隣接するレストラン「プラネット・ハリウッド」から独立した若い男女４人。地元の海や山で採れた食材をイタリアンにアレンジするシェフ、免許を持ったソムリエたちの新しい息吹に期待しています。写真は、たらふく食ってしこたま飲んで、あとは眠るだけのキングサイズベッドがある洋室。子守歌は波の音と……だけ。

  2007年07月10日

• 秋でもないのに赤とんぼ

  浜辺でトンボがいっぱい飛んでました。赤いところを見ると、アキアカネでしょうね、多分。飛んでるトンボを網で捕るのはさほど難しくありませんが、これを写真に撮るのは至難の業。トンボに比べれば、もう鳥なんて簡単、１００発９５発の確率で写真に納める自信があります。そこいくと、トンボの飛び方って、なんせ予測できない複雑な動きをします。カタカナ語で言うと、トリッキーな動きってやつですね。それに、レンズを向けられていると知ったトンボは来ると見せかけて、クイッとあらぬ方向に飛行ルートを変えるのですね。なんだかアッカンベーをされたようで、むかつきます。とにかく佐々木小次郎がツバメを切るみたいに、いくらレンズを振り回して追いかけても、どんな高精度のオートフォーカスでも、追い切れません。一つのテクニックは、置きピンというやつ。あらかじめピントを合わせたい距離を決めておき、１メートルなり２メートルなりにレンズにセットしておきます。で、トンボが飛ぶルートを観察。一番よく飛びそうなところにレンズを構え、その前をトンボが飛んできたなと思ったらシャッターを切っていきます。あとは、写真の女神が微笑んでくれるのを待つだけ。

  2007年07月09日

• 新市名は「石見銀山市」？

  劇的なサヨナラホームランで、世界遺産入りを果たした大田市の石見銀山遺跡ですが、問題は山積しています。近々、浮上するのは新市名問題。今の「大田市」は一昨年秋、１市２町（大田市、仁摩町、温泉津町）が対等合併したのですが、新市名をどうするかで、市民から公募することになりました。１位となった「石見銀山市」という新市名を巡って、合併協議会が大紛糾。いったんは「石見銀山市」に決定したのですが、旧大田市の議員らから横槍がグサリ。「まだ世界遺産登録が決まってもせんもんに、そんな名前を付けるのは如何なものか」。結局、二転三転した挙げ句、姑息な？新生「大田市」とし、「石見銀山市」については登録実現時に検討するという協定が結ばれました。そして今回、晴れての世界遺産登録が実現！さ、ど～する、大田市？

  2007年07月08日

• 070707

  パソコンのファイルに日付を打つとき、数字だけで整理しています。２００７年７月７日は０７０７０７で、なかなかきれいな数字の並びです。そう言えば、きょうは七夕。幸い、島根県大田市は夏空が広がっています。この分だと、年に一度のお星様のデートも成就できそうです。めでたし、めでたし。

  2007年07月07日

• 隣の芝生はなぜ青い

  三日三晩降り続いた雨がようやく上がりました。今朝は雨の代わりにスプリンクラーが水滴を散らしていました。とても爽やかな、人のうちのお庭でした。

  2007年07月05日

• 大森地区と銀山地区―世界遺産登録記念シリーズ

  石見銀山遺跡は、前から説明しているように、大森町の町並み保存地区だけではありません。ほかに町並み保存地区は温泉津町にもありますし、くどいようですが、遺跡の本体は山の中とその地下にほとんど眠ったままになっているのです。町並み保存地区の正式名称は「重要伝統的建造物群保存地区」。やたら漢字が多く、1回聞いただけではなかなか覚えきれません。なんでも略すのが好きなわが国では「重伝建」（じゅうでんけん）という通称で呼ばれています。もちろん、国が指定します。大森町の重伝建は正式には、大森銀山重要伝統的建造物群保存地区、と、さらに漢字が増えるのですが、最初の大森銀山という言葉が誤解の元になっています。大森銀山というのは、武家と商家が混在する大森地区と銀の持ち出しなどを監視した幕府の番屋などがあった銀山地区の二つの地区を合わせた言葉なのです。でも、「石見銀山」みたいに「大森銀山」というのものが存在するかのように誤解する人もいます。写真は大森地区にある古民家の居間。いつもは閉まっているのですが、登録記念の提灯行列の時には、障子が開けられていました。現代風のアレンジがなかかな素敵ですね。

  2007年07月04日

• ちょうちん行列――祝・世界遺産登録

  島根県内でも少子高齢化率１、２を争う過疎の町、人口４万余の大田市で昨夜、にぎにぎしく提灯行列が行われました。お年寄りは「ふ～む、皇紀２６００年以来じゃ」と、その昔をしのびます。ちなみに、皇紀２６００年ってのは、神武天皇が即位して２６００年に当たる年で、太平洋戦争中の１９４０（昭和15）年のことであります。さて昨日、最終日を迎えた世界遺産委員会で、石見銀山遺跡が正式に世界文化遺産として登録されました。提灯行列は、そのお祝い。わが国では１４番目の世界遺産となりました。今回は、審査前から登録実現が危ぶまれ、町には諦めムードも漂っていました。それだけに、逆転サヨナラホームランみたいな形で登録が実現し、市民の喜びも一塩です。映画館も劇場もアスレチックジムもボーリング場も温水プールも、何～にもない、ないない尽くしの大田市発のニュースが全国紙の１面に取り上げられるのは、阪神大震災級の大地震が発生する確率に匹敵する、と言っても過言ではないかと。この千載一遇の機を逃さず、町が活性化することを祈ります。

  2007年07月03日

• 世界遺産の中の蕎麦屋

  世界遺産となった大田市の石見銀山遺跡には、観光エリア内に蕎麦屋、パン屋、釜飯屋、土産物屋など数は少ないながらも、ぽつんぽつんと店があります。江戸時代後期の町並みを伝える大森の町並み保存地区には、「朝日庵」という蕎麦屋があります。大田市保養施設管理公社というあまり美味しそうでない響きの部署が経営していますが、蕎麦の評判は高いのです。それもそのはず、知る人ぞ知るあの「翁」の高橋邦弘名人の指導を受けたことのある若い職人が、毎日、蕎麦を打っています。伝説の名人、高橋さんがこう語っています。｢百人が食べて、百人がおいしいということはあり得ないんです。食べた人間すべてが翁が一番、他のそばは食べられないなんてことになったら、むしろ疲れちゃいます。そのうち30人が気に入って、残ってくれれば、充分じゃないかと思います。僕自身が食べておいしいと思うそばを、多少は他の人もおいしいと思ってくれるに違いない。これが支えだったかもしれません。とにかく、そばを食べてもらいたい。それでよかったらまた来てください｣だから、朝日庵の蕎麦だって同じことです。また、その日によって、微妙に風味やゆで加減が異なり、いつもかも１００点じゃないのも、人間のなせる業ゆえなのでしょう。

  2007年07月02日

• ６月２８日は登録記念日

  世界遺産に認められ　うれしいねって皆が言ったから　６月２８日は登録記念日――俵真知さんの歌集「サラダ記念日」にちなめば（ぱくれば？）、石見銀山遺跡が世界遺産に登録された大田市民の喜びはこういったところでしょうか。大田市役所玄関には、さっそく張り紙が出されました。さて、その大田市では記念すべきこの日に生まれた赤ちゃんに、男の子は世界、女の子は銀子という命名の届けが相次いているとか……あ、もちろんウソです。ホントだったら、けっこう面白くて記事になるんですけどねぇ、ふほふほ。

  2007年07月01日

• き乃はち

  あるオープニングイベントで、若い尺八奏者の野外ライブを耳にする機会がありました。ベースやドラムスなどをバックに、アンプで増幅されたサウンドは迫力があり、尺八独特の空気感のある音色に引き込まれました。帰宅して、アマゾンで検索すると２枚のアルバムがヒットし、さっそく購入。それにしても、自分が尺八の音色に惹かれるなんて、と、これは新しい驚きでした。き乃はち、尺八奏者の名前です。

  2007年06月29日

• 大逆転の石見銀山遺跡―世界遺産登録

  やりました！果報を寝て待ちました！島根県大田市の石見銀山遺跡が世界遺産に登録決定！ユネスコの諮問機関が現地調査で×を出し、一時は諦めムードも漂ったものの、本番の世界遺産委員会では満場一致で○。ま、これからの課題満載で手放しで喜んでばかりはいられない遺跡ですが、まずは目出度し目出度し。写真は、石見銀山の本体、仙ノ山（中央奥）と、山すそから流れ出たかのような大森町の町並み保存地区＝毎日新聞社撮影＝です。

  2007年06月28日

• 果報は寝て待て――世界遺産委員会

  いまニュージーランドのクライストチャーチという町で、今年の世界遺産登録を決めるユネスコの委員会が開かれています。日本からは島根県大田市の石見銀山遺跡がノミネート、わが国14番目の世界遺産入りを目指しています。この委員会の前年に、ユネスコの諮問機関から調査員が派遣され、現地調査が行われました。石見銀山遺跡には10月、オーストラリア人の調査員がやってきました。姓はダンカン、名はマーシャル。年の頃は30半ば、なんだか神経質そうなにいちゃんで、県と市がマスコミの撮影用にセットした場所で、ぐずり出したのですね。なんでも、オレから半径５０メートル以内の円にマスコミを近づけるな、と言ったかどうかは知りませんが、でないと車から降りん！とダダをこねる始末（これはホント）。天皇や皇太子のほか皇族方々の取材でも、そんなことはあり得ません。場合によっては１メートルぐらいの至近距離から撮影することもあるぐらいで。こちらも、外国から来た調査員にはできるだけいい印象を持って帰ってもらいたいという思いがあるので、本来ならば、「何をたわけたこと、ぬかしとんねん」と相手にしないところを、ぐっと我慢して協力。この青年、専門は建築で、石見銀山遺跡のような鉱山に対してはシロート同然。はっきり言えば、専門知識を持っていないと言っても過言ではありません。写真は大森町の町並み保存地区を高台から眺めているダンカンくん＝中央、黄色のシャツに帽子。今から思うと、なんだか不服そうな態度でありますねぇ。ま、はっきり言って、大森の町並み、美しいかどうかと問われれば自信はありません。日本には萩の武家屋敷の町並み、木曽の馬籠・妻籠、徳島の脇町、岡山・成羽町の吹屋など、建築が専門のダンカンくんが見たら涙を流して喜ぶ美しい町並みがたくさんあります。それらと比べると、大森は明らかに劣ります。でも、ここからが大事なのですが、石見銀山遺跡って実はすごく広いエリアに渡っているのですね。町並みなんて、ほんの一部というより、おまけみたいなもの。鉱山遺跡の本体は山とその地下にあり、県と市は１０数年かけて発掘調査を続けていますが、実はまだ１パーセントしか解明されていないのです。そして、ダンカンくんが持ち帰った印象を元に、現地調査報告書が作られました。これは、本番の委員会の前にユネスコ世界遺産センターに提出される「事前評価」なのですね。なんと「石見銀山遺跡について、日本はまだまだ調査が足りん。もっと調査して世界遺産たるにふさわしい証拠をたくさん示せ。よって、登録延期を勧告する」という内容のものでした…。本番の委員会は７月２日まで開かれていますが、石見銀山遺跡が審査されるのは、今のところ、明日の午前中になりそうです（日本との時差は＋３時間）。去年は、諮問機関の勧告が覆り、登録された遺産が２件ありました。さて、日本に吉報が届くか、どうか。

  2007年06月27日

• ネット予約ってコワイ？

  一昨年の夏、神戸の有馬温泉で一泊した折、どうせならと、有馬ではトップクラスの旅館の一番いい部屋をインターネットで予約しました。チェックインの当日、宿のフロントがなにやらおかしな様子で慌てています。やがて「誠に申し訳ありませんが、当方の手違いで、お客様のご希望のお部屋にもう別のお客様がお入りになってしまいまして……」。その宿には、別の形でつぐなってもらうことで、２番手の部屋で妥協することになりました。ま、それでもいい部屋だったけど。さて、こないだは某ユーメイホテルで似たような目に。フロント嬢が「本日のお部屋ですが、お客様がご予約になったお部屋がご用意できなく、スタンダードになりますが…」と。むか（ｰ＿ｰﾒ）。近年、年と共に温厚になり、少々のことでは声を荒げることもなくなったワラクシ。ただ一言だけ申しました。「きのうきょうの予約じゃないよ。2ヶ月も前から予約してるのを、来た客を前にしてダメはないよ」。あとはダンマリ。フロント嬢、なだめても、すかしても、くすぐってもあかんタイプやなと判断したらしく、少々あちらでお待ちくださいとソファの方をご案内。フロント奥に姿を消すこと、数分。ようやく「さきほどは申し訳ありませんでした。お部屋、ご予約の通り用意できましたので」。それにしても、ったくなんだったでしょね。ま、しかし、当たり前のことが当たり前に納まったわけでありますし、こちらもそれ以上は追求する気はないので、そのホテルの名、あえて伏せますが、写真だけは掲載しておきましょう。見る人が見たら分かるでしょうが…。教訓、予約から間隔が空きすぎるとネット予約はアブナイっす。ちなみに、今回は虫の知らせか、ネット予約後に電話でも確認していたので、強気になれました。ちゃんちゃん。

  2007年06月26日

• 上は大水、下は大火事、な～に？

  もう、こんな古～いなぞなぞも通用しない時代でしょうが、がきんちょ時代に鼻をたらしながらキーキー声を張り上げたもの。正解は、言わずもがなのお風呂ですね。昔は、薪で風呂ば沸かしちょったけんね。さて、雲海の上を飛ぶ飛行機の風景も別段珍しくもありもはんが、実はこの時の雲は積乱雲。そう、カミナリピカゴロの入道雲が水平線ならぬ空平線の彼方まで、でこぼこがびっしりでちょっと気持ちが悪い。積乱雲は高度１万メートルに達する雲のホームラン王みたいな雲で、早い話が豪雨被害をもたらす元凶。大雨の元、なのですね。つまり、飛行機の下、雲の下は大雨状態なわけです。飛行機は高度を下げるとともに、雲の中に突入。と、それまでの快適な飛行機はウソのように、がたがたびしびし。強い風と雨に打ち据えられる機体。この音ってやっぱり不気味というか、コワイですねぇ。それに、雲の上のときはゴワ～ゴワ～ンと快調に回っていたプロペラがグォギグォギ～、グワァゴギ～とこれまた不気味なうなりを発するのであります。いくらプロペラ機といっても、エンジンはターボジェットの２０００馬力が２基なので、強風や大雨ごときで止まるわけはないけれど、あまり心地よくありません。しばらくして飛行機は高度を上げ、再び雲の上に出ました。お～、ええ天気や。やがて機長の機内アナウンスが天候不良のため着陸を諦め、出発空港に戻ることを告げ始めるのでありました。がっぴ～ん。

  2007年06月25日

• 完熟マンゴー

  先日の「父の日」にチャイムがぴんぽーん。くろねこさんが小さな包みを届けてくれました。東京から宮崎に転勤した次男夫婦から。はは～ん、宮崎名物の焼酎やな、と開けると出てきたのは「完熟マンゴー」。こ、これって、そのまんま東知事が売り出し中の一個１万５千円もするやつ……？し、しかも２個入り（Q_Q)。なんという無理を…。さっそくお礼の電話を入れると「いや、ぼくの安月給じゃ、あれは買えんけど、でも、すごく美味しいよ」と。フィリピンなどから輸入されたバナナやマンゴーなどトロピカルフルーツは、まだ青い実のまま収穫され、船荷で日本に来る途中に徐々に熟したり、荷揚げされてから人工的に熟させます。これに対し、完熟マンゴーは木になった状態で熟成させるので、深～い甘みと味わいが楽しめるそうです。確かに！手垢が付いた言い回しですが、これまで食べてたのって、いったい何？もう、スーパーのトロピカルフルーツコーナーは素通りすることになりそうです。

  2007年06月22日

• 雨に唄えば

  梅雨入りしたものの、あまり雨が降らず、だんだんと水不足が深刻になってきました。福岡のガススタでは当面、洗車を自粛するとか。去年もそうでしたが、雨が降らん、水不足と嘆いていると、今度は豪雨による大規模な土砂災害が発生。自然のダイナミズム、なかなか人間の都合には合わせてくれませんね。

  2007年06月21日

• 夏空むくむく

  きのうの午後３時すぎ、小学校の校庭から、ふと見た空に入道雲がむくむく。梅雨入りしたけど、あまり降らない雨――なんか、毎年のように繰り返されてるみたいですね。放課後、子どもたちの歓声が響く校庭から見上げた入道雲が、遠く過ぎ去った少年の日々を連れてきてくれました。

  2007年06月20日

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