渡る世間は、銭ばかり
ディスコで一山当てた青年が、目を付けたという介護事業。コムスンという会社を作り、思惑通り、商売繁盛。果ては、自家用ジェット機を乗り回す身分になったものの、えげつない商法が明るみに出て、手を引かざるを得ない事態に。そこで「わしにやらせてくれい」と手を上げたのは、居酒屋を全国チェーンする会社の社長。ディスコ屋の次は、居酒屋か……。団塊の世代の大量定年の先にあるのは、大量介護。介護の大量ニーズを見越して、福祉産業という名の蜜に札束持って群がる小金持ちたち。田舎でも、本業がさっぱりで、180度転業して参入する業者はバブルのごとく。でも、よっぽど高い理念と信念の持ち主でないと、所詮は「儲かりそう」のレベル。詰まるところ、国の福祉政策がお粗末で、税金の無駄使いばかりしてるから、銭もうけしたろという輩に福祉がつけ込まれるのですね。けったいなやつばかりに任せとかないで、いっそ、世界一の大金持ち企業になったトヨタあたりが、社会へのせめてものお返しとして福祉に前向きに取り組んだらどや、なんてね。橋田壽賀子さんもゆーてはります「渡る世間は銭ばかり」。あれは、鬼でしょって?似たようなもんでしょ。