|
テーマ:教育問題(329)
カテゴリ:教育
子どもを褒める時の常套句、
「すごい!」「偉いね!」「よく出来たね!」などは 親が思う程パワフルではないというのが、 前回の記事。 今回は、なぜ子どもを褒めるのに それらの言葉だけでは不足なのか、というお話。 AdeleとElaineは著書の中で、 褒めるということは、実は注意が必要な行動で、 褒められて嬉しいという気持ちと同時に ネガティブな感情も引き起こす 可能性がある、と言います。 1、例えば、あなたが急な来客にディナーを 用意しなくてはならない状況になったとします。 キャンベルのスープを温め、残り物のチキンに ミニットライス(インスタント)を お客様に出しました。 そのお客様は、 「お料理、上手ですねー!!」 2、特別なパーティーに行く為、 Tシャツとジーンズから素敵なドレスに 着替えたあなた。 道で近所の人が、 「あなたいつも素敵な格好してるわね!」 3、テニスを習い始めたあなた。 なかなかすぐに上達しません。 ボールはいつもあっちこっちに。 でも今日は、サーブが狙った所に 決まりました。 それを見たパートナーは、 「今のサーブ、完璧だね!」 4:リーディングクラブにて、 読んだ本について、あなたも参加した議論は 大いに白熱。 議論が終わった後、その中のある女性が、 「あなたってすごく頭いいのね!」 。。。それぞれの状況で、 あなたは、どう反応しますか? 1の例は、褒めてくれた人に対して 疑いの感情が起こりませんか? 「嘘でしょう? これがインスタントなのは明らかだし。 それか味音痴?」 2は、否定。 「いつも素敵な格好。。。なわけないし! 1時間前の私の姿を見てよ!」 3は、不安感。 「あんな完璧なサーブ、2度と 打てやしない。次のサーブ、 すごく緊張しちゃう」 4は、自分の弱点を強調してしまいがち。 「頭いい?長い足し算なんて 未だによく間違えるのに」 褒められて悪い気はしないけれど、 否定したり、違和感や居心地の悪さを 感じることってありますよね? これらは、大人だけではなく、 子ども同じことです。 それは、その子どもがネガティブな性格 ということでは決してなく、 実に自然な反応なのです。 (ママ)上手な絵、描いたね! (子ども心の声)絵を見せると、いつもママってそう言う。 本当にそう思ってるのかな? (ママ)お部屋を綺麗に片付けて、 XXちゃん、本当にいい子ね! (子ども心の声)そんないい子でもないけど。 ベッドの下に押し込んじゃったし。 褒める度に、いちいち何に感心したかを 説明するのは、確かに面倒なことです。 「偉いね」「いい子だ」の方が、はるかに簡単。 けれども、何が素晴らしいかを 説明することは、子どもが自分の功績を 心から認めることの手助けになります。 -"How to talk so kids will listen & Listen so Kids will talk" by Adele Faber & Elaine Mazlish お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年09月28日 13時42分56秒
コメント(0) | コメントを書く
[教育] カテゴリの最新記事
|