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テーマ:研修(41)
カテゴリ:職員研修
エルベテーク学習教室で最も重視していることが
教わる力と学びました。では、一体教わる力とは どのような力を指しているのか、なぜその力が 発達の遅れが気になる子供にとって特に大切なのか、 また実際にどのように教わる力を伸ばす指導を しているのかを岸和田さんのお話を伺い私なりに 理解した点を要約します。 教わる力とは主に見る・聞く力のことであり エルベテークでは子供の発育にとって基本姿勢を 築くことが第一歩だということでした。 見る・聞く力とは「目を見て聞く、目を見て話す、 静かに待つ」といった基本的な学習姿勢のことです。 姿勢の崩れや小さな動きも必ず見逃さず指摘し、 指導側がお手本となるように常に子供の目を見て 接することで、妥協を許さない環境作りが可能と なります。そのようにして基本的な学習姿勢が整った後、 言葉の理解と表現の指導、教科学習に力を注ぐことが できます。 つまり例えると教わる力とは木が育つために必要な 栄養のある土作りということです。環境を整える ことで、その木は幹や枝を丈夫にすることが できます。 発達の遅れの有無関係なく、子供が教わる力を 備えることで発育の土台として大切な見る・聞く力を 養えるのです。 では、なぜエルベテーク学習教室で教わる力を 伸ばすことが発達の遅れが気になる子供にとって 特に大切なのでしょう。先ほどの木の例を再び 利用します。栄養のある土を備えれば、いずれ大木と なる日がくると信じることができます。しかし、 環境が合っていない土作りをしてしまうと、 その木はいつまでたっても成長が見られず、 気がつくと周囲がその木はそれ以上大きくならないと 決めつけてしまうことがあります。Dr.ゆうこ先生も おっしゃっていたように子供の可能性を伸ばす ためには、その子に適した方法があるのです。 エルベテークでは、短期集中で達成することができる 学習方法を通して、指導員と生徒が一対一の環境を作り、 集中力を保ちやすいシンプルなデザインの教室で 指導が行われています。幼稚園では実際にそういった 環境作りを作ることが難しいです。 今回の2日間研修で特に印象に受けたことは保護者の 理解がいかに大切なのかです。バイリンガルの子供、 発育の遅れが気になる子供を育てるためには保護者の 理解と協力が必要です。発育の遅れがある子供には、 その子に合った環境を大人が理解し提供することが とても大切です。子供のために栄養のある土作りを 早い段階で周囲の大人・教育者・家族が率先して 関わることがいかに大切なのか学びました。 最後に、実際にエルベテーク学習教室ではどのように 教わる力を伸ばす指導をしているのか。 強く印象に残った言葉が「世の中にはルール、 約束事というものが存在し、それを守ることが大切」 という意識を植え付けるために「叱る・褒める」を 道具として使うということです。年齢関係なく、 人間として倫理を知ることはとても大切なことです。 では、幼い子供にどのように倫理を教えるのか。 ルール、約束事を守るというのは倫理を知る上での 第一歩です。エルベテークでは、正しいことを 正しく模倣する学習を通して子供が気持ちの コントロールの仕方を学ぶことで、忍耐力、 乗り越えていく力を養うことができます。 そのために、指導者が効率よく達成感を得られる課題を、 学習内容として提供しています。もし生徒が 達成できない時はどうするのか、という質問に 岸和田さんが「できるまでやります」とはっきり お答えしていたのが私にはとても印象的でした。 エルベテークでは、教育者があきらめず根気よく 指導をしている姿が伝わりました。発育の遅れが 気になる子供によくみられる行動のなかに、 団体の中で長期間着席をし話を聞くことが 出来ないとあります。そのような子供にも、 短期集中できる課題を与え続け、多くのエルベテークの 生徒さんは椅子に1時間以上座ることができるそうです。 私はどのような課題にも必ず解決策があると思います。 ただ、課題を問題ととらえるか、またはチャレンジとして 受け止めるのかによって、結果が左右すると考えます。 教育側の立場として、常に前向きに物事を捉え、 最適な環境と正しいタイミングを理解できる目を 養いたいとこの研修を通して痛感しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年08月14日 11時52分18秒
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