宇宙のかたすみで。

2008/05/25(日)23:46

原爆ドーム、広島平和記念資料館

観光(1709)

1945年8月6日午前8時15分、広島中心の相生橋を目標に投下された原爆は島病院の上空600mで爆発した。爆心地では440m/s以上の凄まじい爆風がおこり半径2kmの木造家屋は全壊、熱線で地表は最高4000度に達し半径3kmの家屋はほぼ焼失、核分裂で生じた大量の放射線が広がった。そして、爆発でおきた上昇気流がキノコ雲となり、さらに上昇して雨となり、粉塵・煙・放射能を含んだ黒い雨として半径6~10kmの地域に降り注いだ。爆風や熱傷や放射能で、爆心地から500m以内の被爆者はほぼ即死、1km以内も1週間以内に殆どが亡くなった。5km以内では急性放射線障害をおこし、救護にあたった者や半径10kmの黒い雨にあたった者は二次被爆を受け、慢性的に熱傷の後遺症や白血病などの癌におかされるものが増えた。半年で約10万人が亡くなったと推定されている。 爆心地近くの建物は一瞬で崩壊したが、広島県物産陳列館は鉄筋コンクリート製でほぼ真上で爆発したためドームの鉄枠と壁の一部が残り、いつしか原爆ドームと言われ被爆の象徴となった。対岸の中島地区はほぼ全壊し、その後、平和記念公園として、中央の慰霊碑には約23万人の死没者の名簿が納められ、その奥では平和の灯が燃え続けている。また、平和記念資料館が建てられ、被爆前後の広島の様子や被爆者の遺品や写真などを展示している。その内容は、あまりにも衝撃的だが、目をそむけられない事実だ。 ぼくたち戦争を知らない世代からみても、戦争の悲惨さと平和の大切さが伝わってくる。 「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」、慰霊碑にはそう書いてある。 戦争を続けた日本も悪い、原爆を落としたアメリカも悪い、今となっては二度と過ちを繰り返さないことが大切だと思う。 広島平和記念資料館、平和記念公園の慰霊碑、原爆ドームは、直線上にあり、公園から川向かいに原爆ドームを見ることができる。左後ろの黒い商工会議所のビル、右後ろの広島球場の照明灯が少し気になるが、市の中心でもあり開発は仕方がないのだろう。と思っていたら、どちらも移転を計画中のようだ。戦後62年、広島の原爆に対する気持ちの強さをみた気がする。 http://www.pcf.city.hiroshima.jp/ 広島平和記念資料館 広島市中区中島町1-2 082-242-7798 3~11月 8:30-18:00 12~2月 8:30-17:00、年末年始休み 大人50円、小中校生30円 近くの有料駐車場を利用

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