温泉と岩絵、そして酒
★お知らせ★AB-ROADのガイド記事に「南米最大級の古代都市遺跡、広大な『チャンチャン遺跡』に圧倒される!」が、アップされました。今回もまたトップ記事に取り上げて頂きましたよ♪素晴らしい遺跡です。ぜひご覧ください。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さて観光。「なーんにもない」と言われるタクナだけど、調べるといろいろ出てきた。なーんだ、観光地、いっぱいあるじゃん。特に目を引いたのが、温泉。タクナ州は海沿い海抜0mから、プーノ州との境、5000m超のアンデス山脈まで伸びている。火山もあって、なんと温泉地はペルーのどの州よりも多いのだとか!(これは裏は取ってません。ガイドさんがそう言っただけ。)他にも標高1200mのところにある「Miculla(ミクージャ)」にはティワナク時代(西暦500年ごろ)~インカ時代にかけて描かれた岩絵がたくさん残っているのだとか。なんかこういうの、好きなんだよね~ヘタウマなところがなんとも(笑)インフォメーションで聞くと個人でタクシーをチャーターするよりやっぱりツアーに参加したほうがよさそうだと判断し、街中の旅行代理店であれこれ物色。なんとだんなと2人きりにガイドさんがつくという、超ラッキーなツアーの開始となりました。(それだけ観光する客が少ないって事だろうけど×)さて、前置きが長いね、写真、いきましょか。かつてミクージャを潤していたいた河。上流部の開発や気候変動など、様々な要因で枯れてしまったとか。こんな不毛の大地でも、インカ時代には青々とした緑が広がっていたそうだ。その証拠に、この河の両側には、水を大地に引いた跡がある。ポンプのない時代にどうやってこんな深い河から水を上げたのかと思ったら、なんと水流を利用して岩に当て、跳ね上がった水を次の段に上げていたのだそうだ。分かるかなー、鯉の滝登りを想像してみて。一段一段、水の勢いを利用しながら、少しずつ上に上げたというこの素晴らしさ!確かに今は枯れてしまった水路を見ると、ジグザク構造で、水が跳ね上がりやすいようになっていた。すごいよね、ほんとすごい。楽しい、楽しい、こういうのって知るの楽しい。インカ時代にかけられた、なんと75m(あれ?80mだったっけ?)もある吊り橋。あ、でもこれは落ちないように強化されたもの。揺れる~おっと、忘れていた、石、石。リャマや人、水を表す線や犬の絵が多い。これのほうがよくわかるかな。魚や鳥、狩りをする人。楽器を吹きながら踊る人など。こんな何にもないところに住んでいた、文字を持たない人たちが残したメッセージ。もう少し一つ一つの岩絵の時代が分かればよかったんだけど、スペイン統治時代以降、そう言ったものは全て失われてしまった。残念だけど… 仕方のない事。こちら温泉♪ といってもプール形式のほうです。ここは個人風呂とプールの2種類あって、プールは水着着用、個人風呂はもちろん裸OK!我が家は個人風呂に入りました。無色透明で、さらりとしたお湯。36~40度まであったけど、こんな暑い時に40度のに入ったら死んじゃう!広くてのんびりできて、なかなかお勧めでありました。お待ちかね、お昼♪タクナ名物はいろいろあるけど、メニューを見てるとトウモロコシと豚肉がキーワードのよう。ペルーではおつまみとして必ず出てくるカンチャ。トウモロコシを炒って塩をふったものです。普通は黄色一色だけど、田舎のカンチャは紫や黄色やオレンジ色でにぎやか。ちなみにタクナ産トウモロコシはちょっと小さめで黄色みが強く、甘いんだとか。アドボ・デ・チャンチョ。リマで食べるアドボと全然違う!なんてでかい豚肉!沖縄の人もびっくり!豚の分厚い脂身も上手に油抜きしてあって、とても美味しゅうございました。あ、でも豚の毛が残ってるところが、なんか生々しいなあ(笑)さて、お腹が膨れたところで、ボデガ、所謂ワイナリーへ。ペルーでボデガというとイカやピスコが有名だけど、もちろんタクナにもある。ただガイドさんが言ってたけど、タクナの人はまだまだ観光に対して消極的で規模も小さいことから観光客を受け入れたりしないんだって。今回行ったところは、タクナでは大手らしいんだけど、えーっと… 大手?これからなんだねー、タクナって。どんどん観光に力を入れてもらいたいっす。ワイン用、ピスコ用、そして杏酒用の木もありました。「ここからはボデガの人が案内します」とガイドさんに言われ、案内人のお兄ちゃんについていくも… なーんにも説明なし。「これ、ケブランタ」、「これ、マルベック」とブドウの種類は言ってくれるけど農園の広さを聞いても「えー、知らんねぇ、広いよ」ってやっぱりもっともっと観光に力を入れてもらいたいっす(笑)あ、お酒買ってるところを撮られたっ!タクナ、まだまだ続きます♪