おっちゃん、ありがとう。
今日、オーケーオジサンこと、おっちゃんのお勤め最後の日。朝、買手側のところまで車を持って行き、そこで引渡し。おっちゃんはめでたく お役御免となりました。たった1年数ヶ月。 その間何人の運転手に出会っただろう。最初のオヤジは最低で、今でも「ありゃ、最低レベルだったな」と思うほど。その後も1日で来なくなった奴、下手なウソをつく奴、運転がむちゃくちゃな奴、頭が悪い奴・・・まともと思ったJは最後はストーカーだったし、なんやらもう、しっかり鍛えられた訳(苦笑)そんな中、おっちゃんはよく続いた。 考えてみりゃ歴代第1位。我が家の転勤がなきゃ、多少文句は言いつつもずっと雇用してただろうし。最後に「いい運転手だったな」と思わせてくれる人に出会えた事は、私のジャカルタ生活の中で、本当に素晴らしい思い出になった。(だって最後までいい運転手に当たらなかったら、ニョニャ生活としては結構悲惨だよ。)おっちゃんの思い出では、例えばこんな事があった。友達の家に遊びに行った時の事。おしゃべりに花が咲いて、随分待たせてしまった事がある。「待ちくたびれたろうな」と思って車のところに行くと、おっちゃん、何やらニコニコしてる。(オ)「ニョニャ~ これな、見てみ。 花びら4枚やで。 ええねんで、4枚ちゅうんは珍しゅうてな。 普通は5枚やろ? これ、4枚やねん。 ええねんで、 ええ意味あんねんで。」インドネシアのどこにでも咲いてる ブンガ・カンボジア(プルメリア)。でも、4つ葉のクローバーを見つけた時みたいに、嬉しそうに私にくれた。4枚と5枚。 確かに4枚って初めてみた。 う~ん、いい香り♪昨日の話。おっちゃんの息子、この前までどっかのお土産物屋さんで働いてた。でも突然クビになって、それが(お金ないから)田舎に帰るって話のきっかけにもなった(らしい)。でも私が30万ルピアを貸したことで、今もジャカルタに住んでる、という訳。その息子、どうやら最近お店に復帰できたんだって。よかったやん! さっさと田舎に帰ってたら 復帰のチャンスも失ってたんやしね!おっちゃんも息子もそれが分かってるのか、それともここんとこ何かと不用品をあげてるからか、(オ)「ワシの息子からやねん。 つこーてなー。」と、カバンから何やら怪しい包みを出してくれた。 ジョグジャのモノだという竹の皮を使ったミニバッグと、竹の皮の宝石入れ。趣味としては ちょいとシブすぎか(苦笑) 息子よ、私はまだ若いねんでー★驚いたな。 うん、これも驚いた。ちょっと田舎に帰ったから、5000ルピアくらいのお菓子をお土産に・・・ というのはある。 前の運転手やおばちゃんも 何度かお菓子をくれた事あるし。でも、お店で売ってるようなバッグだと、どんなちゃちい物でも5万ルピアくらいするのよ。5万ルピア。 おっちゃんの日当やん!まあ原価はもっと安いだろうし、在庫管理とかもいい加減やろから、詳しい出所は 聞かへんけどさ(苦笑)いやー、気前がいいと言うか、ええ奴やなー。 ほんまにええおっちゃんやった。さて今日。 (オ)「できたら紹介状とか書いて欲しいねんけど・・・ あ、あかんかったら ええねんで。」と遠慮がちに言ってきたので、ちゃんと書いて渡した。それと、いつも裸足で運転してくれてたので、新品のサンダルもあげた。以前、ビニールサンダルでクラッチを踏む時の、キュッキュという音が気になった事があったの。その事を言ったら、それ以来ずっと裸足で運転してくれたんだよね。別に「煩い」と言った訳じゃないんだけど・・・ というか、車から降りてくる時いっつも裸足で、それはそれで気になったんだけど・・・(笑)退職金として、お金も包んでやった。あと、あの30万ルピアも(私)「あれは貸してたんだけど、あげるからね! あげるんだからね!」と念を押しておいた(苦笑)そしてしっかり握手をして、そしてあっさりお別れとなりました。おっちゃん、これからも体に気をつけて、頑張りなよ!もう少し、外人のインドネシア語を理解するんだよ!早とちりして、どっか変なところに行くんじゃないよ!そのまま正直な、ええおっちゃんでおってな!そして神様。 最後にええおっちゃんを、ありがとう。 初公開。 オーケーオジサンでございます♪ 笑ったらなかなか可愛いねんで♪