テーマ:最近観た映画。(40126)
カテゴリ:映画関連
突然だけど、喜怒哀楽の中で
私が一番人前で表さない感情は“怒”だと思う。 そもそも、怒るような事が起こらないからというのもあるけれど(笑) でも、そんな私が怒りや憤りを感じ、 それを表現することに何の躊躇も感じない事象も存在するわけです。 その1つが“不条理”。 例えば、理論的な根拠が何もないままの妄信だとか、 非合理的な「大人の都合」みたいなものだとか、 問題の所在を履き違えて報道するマスコミだとか、 明後日な議論に陥って核心から遠ざかることだとか… そういうのって、どうなの?!と考えてしまうわけです。 ――――― ところで、久しぶりに飛び切りの“不条理”に遭遇(>ω<) 『ミスティック・リバー』という映画なんだけど、 ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコンの 優れた演技に支えられているにも関わらず、 なんでこんなことになってしまったのか… 救いがなくて後味が悪い映画は他にも幾つも観てきたし、 そういう中で素晴らしい作品だってあったわけだけれど、 この映画はメッセージ性が薄くて、やるせない。 (まぁ、もしかしたら裏に隠された意味があるのかもしれないけど) ミステリーとしては初期段階で犯人が誰か見当が付いてしまうし、 真犯人の犯行の動機付けが下らないし、 悲劇を描くために作った悲劇のような、あざとさを感じてしまう。 もし一番最後のシーンがなければ まだ含みがあって観客に考えさせる感じで良かっただろうになぁ… 俳優の演技も文句なしに良いのに…勿体ない気がするわけです。 ん~…でも、やっぱり 暴力が愛の名の下に正当化されるなんて、納得できないよ! 強者の理屈は最終的に間違ってても通って、 弱者はそれを黙って受け入れるしかないの? しかも、自分の身勝手な正義で人を傷付けて正当化するなんて まさしく国際社会におけるアメリカの負の一面みたいじゃない? それを問題提起するわけでもなく、批判するわけでもなく… 悲しみの連鎖を断ち切ろうという考えは微塵も伝わってこない。 それとも、これこそがアメリカの病理だと言いたいとか? う~ん…どうなんだろう?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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