カテゴリ:読書
風邪を引いてしまいました。 お恥ずかしい。。 16日の夕方、ちょっと前から感じていた喉の痛みが激しくなり、 頭痛、熱、関節の痛みが出てきました。 熱はすぐに引きましたが、今でも喉が痛くて。 年をとると駄目ですね。 さて。 古い映画を観ていたら原作を読んでみたくなりました。 寺久保友哉 『恋人たちの時刻』 非常に古い本ですが、 さすがは角川映画の原作。 簡単にAmazonで入手できました。 私は昔から具合が悪くなると本を大量に買い込むので 今月のパート代は殆ど貯蓄に回せません。 で、本題。 うーん、、、、、映画は原作のちょっととがった部分をそぎ落とし、 野村宏伸の外見から来るイメージを大切にしたのかな?? と思える改変が散見。 私が面白く感じた部分はすべて脚本のオリジナルだったと、、。 なんというか、読んでいてすごく古く感じるんですよ。 気取った会話とか、医学や魚に対する蘊蓄とか。 おいおい大丈夫か?と聞きたくなる危ない人とか。 フランス文学者 中条省平さんは正しい。 当時新しいと思われた部分から古びていく―。 なので簡潔な文章で書かれた近代文学 「山椒大夫」の方が 新しい感じします。 (なぜこんな持って回った書き方をしているかというと 楽天ブログは常用漢字しか使えないから。 いやだなあ、森○外とか、内田百○とか書くの) この本を読んだ収穫。 やっぱり、村上春樹ってめちゃくちゃバランス感覚があるんだな、ってこと。 この本の序盤に 気取った男女の会話が出てくるんですが もう、、、、全身にサブイボ出来そうなんですよ。 ちょっと昔の村上春樹みたいな会話文ですが あれを読ませるには筆力がいるんだなあ、、、と改めて感心。 私はハルキストではありませんけどね。 では、備忘録として原作と映画の相違点を書いておきます ●主人公は北海道大学 医学部の学生 映画では医学部を目指す浪人 ●村上マリコを最初に知ったのは海岸ではなく深夜営業の歯科医院 ●主人公の父親は映画版では医者 原作は刺青のあるヒモ ●映画には彫刻家 桑山、その妻、桑山の愛人が出てきますが これは原作には全く無い要素。 ●原作では村上マリコは彫刻家のモデルになる前、画家のモデルもしている ●映画では結ばれた後、主人公とマリコは過去に苦しみ、別れる これも映画オリジナル。 ●ヒロインが奔放な女性になった原因、彼女の心情なども すべて映画オリジナル。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.07.21 08:47:45
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