カテゴリ:読書
推理小説にはコージーミステリーというジャンルがあります。 日本だとライトノベルズのミステリータッチ作品みたいな感じでしょうか。 なんといっても推理小説愛の強い日本。 いわゆる「日常の謎」派でもがっちがちの本格推理が存在するので 海外の「コージーミステリー」に該当するものを探すのが難しい。。。 (あちらにも「コージーに見せかけた本格推理」は存在しますが) 私がこの10年ばかり読み続けているジョアン・フルークの クッキー探偵ハンナシリーズ。 これ、、、多分、ミステリーとして読んでいる読者いない。 Amazonのレビューを読んでいても ハンナ、ノーマン、マイクの三角関係に言及したものが主流。 私は前にも書きましたが、 恋愛小説で読むのは連城三紀彦くらい。 興味なし。特にハーレクインロマンス系、一切無し。 好きな恋愛ドラマ 『マンハッタンラブストーリー』ってくらい。 なぜ、それなのにこのシリーズを読み続けているかと言いますと ●ミネソタ州の風景及び生活描写が興味深い ●アメリカの田舎で暮らす人々の食生活が垣間見られるところ ●作品中に出てくる料理レシピが国民性を表していてうける ●ジョアン・フルークの比喩表現が面白い ●ジョアン・フルークの作家としての苦悩が垣間見られて面白い ●登場人物、特に姉妹の性格と力関係が○。 もうね、恋の行方とか、2時間ドラマ並の謎とかどうでもいい。 ご近所さんの近況報告みたいなもんです。 シリーズももう19作目。 最初からひっぱっている三角関係を脇にどけて ハンナは学生時代の知人 ロスと結婚することに。 周囲に祝福されながらも、ロスの経済感覚に一抹の不安を覚えるハンナ、、、。 これだけで怒っているファンがいるみたいですが、 長年のどっちつかずの交際を捨てて、 新しい男性と結婚するヒロインって、、、 アガサ・クリスティの時代から書かれているよくある設定。 よくある「現実」を反映しているので、 作者に憤慨する方がお門違いかと。。。。 第一、ストーリーの流れを考えても 何度も浮気まがいな事をしているマイク 子供(実子ではない)かわいさに元彼女とよりを戻そうとしたノーマン この二人と釣り合いをとるには 一度の結婚くらいちょうどいいのでは??? 私が今回面白かったのは ハンナの動作描写、揚げるクッキーの存在を知ったこと です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.09.22 12:13:12
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