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本と映画と食事とあひる

2019.09.30
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カテゴリ:読書

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坂の途中の家 (朝日文庫) [ 角田光代 ]
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 しばらく、家の本棚に積んでおいた本を読みました。

角田光代の『坂の途中の家』

私はこの方の文章が好きで、

新刊が出たらほぼ買い。

ハードカバーはかさばるので図書館で借りるか

妹に借りるかですが

文庫化されたら好きな作品は手元に置きます。

売れっ子の現代作家で

この方ほど当たり外れがない作家はいないと思っています。

(PCの添削では二重否定を嫌いますが、

そうしなければ表現出来ないものがあります)

作品による好き嫌いはあっても、

いわゆる「駄作」はないですね。

非常に緊張感のある創作姿勢。

尊敬いたします。

 今回は裁判員制度、幼児虐待とテーマが重いですが、

家庭や性差について考えさせられる

良書。

 幼い女の子を育てている主婦が

幼女虐待死の裁判員(補助)に当たってしまいます。

被告となった母親とは年齢が近く、

共感や反発を感じながら裁判を見ていくうちに

自分の過去を思い出して―。

 妊娠、出産、子育て、夫婦の役割分担、

夫の家庭、特に義理の母親との付き合い―。

現代女性の悩み、息が詰まるような境遇が

リアルに描かれています。

 特に人間の記憶について

ふとしたきっかけで甦るところなど

真に迫っていて○。

社会問題を扱っているというだけでなく

優れた 妊娠・出産・育児・家庭小説にもなっていると思います。

分厚いですが

おすすめです。





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最終更新日  2019.09.30 08:59:47
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