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KIKIの山行き・・・ 山と山の花

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2020.10.27
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25日(日)
滋賀県木之本町近江高山から登る金糞岳(かなくそだけ)に
登るつもりで高山キャンプ場までやってきたら
林道工事のために10月1日から12月25日まで通行止めでした。
下調べ不十分を後悔したものの
さあ今からどうしよう・・・となって
資料も無いまま近くの山で行けるところ・・・

近くで、地図が無くてもいける小谷山に変更して
登山口の小谷城戦国歴史資料館の駐車場へ。
林道が通行止めなんて、考えもしなかった・・・
先週の山はまだヒルが居るなんて、考えもしなかった・・・
二週続けて、考えの甘さを反省しながら
進路を変更して、小谷山へ向かいます。



《小谷城戦国歴史資料館》
前回登った2006年にはこの施設は無かったような。
歴史ブームでしようか、たくさんの人がやって来ます。
先日この近くの関ケ原にも、
関ヶ原の合戦資料館がオープンしたところです。
続々と資料館見学の人や、小谷山に登っていく人がいます。




小谷山は過去二回登っています。
帰宅して調べたら2006年12月以来、登っていないので
14年ぶりでした。
看板を見て、今まで知らなかった周回できるルートがあることを発見して
急遽、変更しても楽しめると思って登り始めます。




真正面奥に聳えるのが小谷山
小谷山の東西の尾根に小谷城の曲輪が築かれた典型的な山城です。
今日は東の尾根から小谷城の曲輪を巡り
小谷山山頂にある大嶽城(おおづくじょう)へ
帰路は西尾根を下山する、周回で登ることにします。
NHKの大河ドラマでも、浅井家三代目の浅井長政と織田信長の妹のお市の方
と、その三人の娘の数奇な運命に翻弄された舞台になったのが
この小谷城です。



協力金を入れて
追手道を登ります。




獣除けの扉を開けて入ります。




扉の近くは ミゾソバが群生しています。
蕾のぷっくりしたところが、まるで金平糖のようで好きです。




以前は、金吾丸まで林道を車で登って、その後歩いたのですが
今回は下から歩きます。
すぐに山道に入り、



丸太ではなく角材の階段を登ります。
角材もすべりやすいので、要注意です。




朝は少し曇っていましたが、晴れて気持ちの良い自然林を登っていきます。




《間柄峠》
六角高頼が初代の浅井亮政を討つため小谷城を攻めた時
盟友の朝倉義景氏の家臣の真柄備中守が、寄せ手をここで守りぬいたという峠

今日は登山と言うより、城跡巡りですね。



望笙峠

この山は自然林なので、紅葉の時期はとてもきれいです。
やむを得ず、この時期にこの山に登りましたが
本当はもう一ヶ月後の方がよかったのだけど・・・




木の間から小谷山の山頂がチラリと見えた




絵図を確認すると、東尾根に段々に曲輪(くるわ)が築かれ
徐々に小谷山の山頂に登って行くのがわかります。




番所跡




琵琶湖と竹生島方面




御茶屋跡




東側の開けたところから伊吹山が見えるのですが
雲が山頂に被っています。




馬洗い池と御馬屋の看板
こういう看板はとても助かりますね。




湧水ではないそうですが、いつも水があるそうです。
馬洗い池となっていますが、馬を洗うだけでなく
その後ろの石積に取り付きにくくするためでもあるそうで
非常によく考えられています。




御馬屋の広場に、動物の糞が・・・
シカより大きいのでカモシカかな・・・
カモシカが生息しているという看板もありますから。




このような絵図があると、想像できるので
昔にタイムスリップしたような感じです。




つわものどもの夢の跡
ススキなどの雑草が荒城をさらに寂しくさせています。




首据え石
確かに上が平らです。ここに首を曝したのですね。




右に少し下ると、重臣 赤尾美作守屋敷跡で
浅井長政が織田信長に攻められ、自刃した場所でもあります。
2006年12月には行きましたが、今回は行きません。
(KIKIのブログ2006年12月2日をご覧くださいませ)




桜馬場
NHK大河ドラマでは、長政とお市の方が琵琶湖を眺めるシーンは
ここで行われたとか




この先の一段下がった広場から琵琶湖が見えます。




浅井家と家臣の供養塔




琵琶湖が眼の前に大きく広がっています。
竹生島と右の山は小谷城の支城の山本山城




黒金門跡
ここの階段の石積みは当時のままで
お市の方も、三姉妹もここを歩いたのだと思うと感無量です。




大広間跡
礎石が散らばり、昔はここに大広間が有り家臣たちが集ったのだと、
そして突き当りの石積みの一段高い所が本丸




紅葉の時期はここは真っ赤に染まる広場になるのです。




大広間の一段高い所に本丸があるのがわかります。




本丸の石垣の裏に回り込んで、本丸に登るために
取り付きを探しますが・・・登るところが有りません。




裏の大堀切から見たら、それほどでもない斜面ですが
登りかけたらすごい斜面です。
上の方にはロープで囲いがしてるので、どうやら今は登れないようにしているようです。
しかたが無いのであきらめて、先に進みます。



以前は登れたので
2006年の写真を載せます。
本丸から、一段下の大広間を見下ろしたのです。
紅葉で、広間が赤く染まっています。




中丸




何もない広場ですが、絵図のおかげで地形を利用して
段々に曲輪が作られているのがわかります。




《小丸》
二代目 浅井久政が隠居後に住んだところです。
そして秀吉に攻められた時、ここで自刃したところでもあります。




山王丸への石積み
苔むした石積みの一部が崩れているのは、
攻め込まれた時に破壊された痕です。




山王丸
木が生い茂り、まるで森のようです。
ここでランチタイム、近くで他の人もランチをしています。
山王社を祀っていたから名づけられたとか。
ランチ後、ここからさらに山頂を目指しますが
いったん大下りして




小谷山山頂が見える
険しい絶壁を持つ山頂は、攻めにくい城のように思います。
だから激しい戦いが繰り広げられたのですね。




《六坊跡》
一番低い鞍部に
六つの有力寺院の出張所を集めたところだそうで
山城だから、なかなか参拝できないからお寺を持って来たんですね。




さあ、山頂に向かってひたすら階段を登ります。




途中で、「岩尾」という展望の良い場所で
先ほど山頂を眺めた時、大きな岩の露出した場所の上です。




伊吹山に掛かっていた雲がとれ
七尾山もなだらかな稜線を見せて、ここから城下が見渡せます。
昔、お市の方も長政もこの景色を見たのですね。




コウヤボウキの花が咲いています。




小谷山山頂(大嶽城)まで200m
まだまだ階段が続きます。




こんなに階段が続いたかしら…記憶が曖昧です。




登りきったら、三等三角点のある小広場に到着




その奥には山頂だと思えないほどの広場で
その真ん中に大嶽城跡の標柱が有ります。




小谷城が出来る前から、ここ小谷山の山頂には大嶽城が有ったそうです。
浅井家が下の尾根に小谷城を作り、居城とした後はここは砦として使われたそうです。




山のてっぺんだから四方を見張ることが出来る砦として
最適なところです。
京都に近く、交通の要所である北国街道や南の東海道が近いので
小谷城は価値のある場所にあるお城だったのかもしれません。




小谷山山頂(大嶽城趾)495m




山頂からは琵琶湖と竹生島と支城のある山本山が見えています。
田んぼがひろがり、昔とあまり変わらない景色かもしれない。




下山は西側の尾根を下ります。
真ん中の清水谷を下るルートもあるそうですが、今回は曲輪を巡っていきます。
階段はありませんが、滑りやすい粘土質の山土の急下りが続き
膝と骨折した足首のKIKIは慎重に慎重に
一歩一歩歩きながら下って行きます。




途中で、登って来た東の尾根の向うに伊吹山が見えています。




《福寿丸跡》




同盟を結んでいた朝倉軍が最新の技術で手直しした城郭で
迷路のような虎口に特徴があります。
木村福寿庵が守ったので、福寿丸と名付けられた曲輪です。




山崎丸跡
この尾根には二つの曲輪があり
山崎丸は荒れ放題で絵図を見ても想像しがたい状態です。




尾根の終点は、配水施設




配水施設の下には清水神社がまつられ




セイタカアワダチソウと鳥居
集落に下りて来ました。




車道をトコトコ歩いて資料館のあるところに戻ってきたら
小谷山と大手門がいい感じです。
右の尾根から登って、左の尾根に下りて来たのが良くわかります。

今日は金糞岳に登るつもりが、小谷山に代わりましたが
意外に楽しめて、紅葉の時期には早かったけれど
歴史の舞台を14年ぶりに歩けて楽しかったので大満足、
結果良ければすべて良しですね。





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Last updated  2020.10.27 22:52:42
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Re:小谷山・・・戦国にタイムスリップしたような小谷城趾の山(10/27)   ヤマチャン さん
お早うございます。
金糞岳が目的だったんですね。私達も9月15日に揖斐川町の方から入って鳥越峠から登って来ました。帰りは滋賀県側に下って高山キャンプ場に下りました。滋賀県側の林道は落石が多くてヒヤヒヤしながら通りました。が、通行止めになってるのは知らなかったです。最近は林道を通る山行が多かったのですが、実際行ったら舗装がされていて思った以上に良い道だったり、又、その反対もあったりで、行ってみないと分からない所も多々あります。 (2020.10.29 08:38:41)

Re[1]:小谷山・・・戦国にタイムスリップしたような小谷城趾の山(10/27)   kiki2406 さん
ヤマチャンさんへ

おはようございます。

揖斐川町の方から行けば林道は鳥越峠や連状口まで行けるようですが、そんな時間は無いので近くの小谷山にしました。
それでも周回できたので、予想以上に楽しめました。
ヤマチャンのテリトリーだねと話しながら・・・
関ヶ原の資料館もオープンしたとテレビでやっていたので、歴史大好きなKIKIはすごく興味があります。
(2020.10.29 09:42:05)


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