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濁点の物欲 tectecmayさん
痛勤怪談 電車の中… syanteiさん
2020.08.09
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カテゴリ:ことば
​​​​​​​​​​ 今 見ヨ イツ 見ルモ
               柳宗悦


 民芸の思想家は、「ほととぎすいつ聞くとても(聞く度毎の)初音かな」という句をふと思い出し、これは鳥の声の美しさというよりも「聞き方の正しさ」を述べたものだという。美しいものも、これまでの見方に沿ってではなく、「眼(め)と心が何時(いつ)も新しく働かねば」見えないと。心を「うぶ」にして、はじめて見るかのようにそれを見るのはそれこそ至難のこと。『心偈(こころうた)』から。
             (朝日新聞・折々のことば1898・2020.8.7)


 眼と心が休みっぱなしで漫然と生きてきた証のようだが、先日「原爆の赤い空を思い出すから夕焼けなんて見たくない」と仰る被爆者がおいでだと知り、なんとなく私の見方も変わるかもしれないと気付かされた。
 広島に続き長崎も今日で75年。
『…どうして私たち人間は、核兵器をいまだになくすことができないでいるのでしょうか。人の命を無残に奪い、人間らしく死ぬことも許されず、放射能による苦しみを一生背負わせ続ける、このむごい兵器を捨て去ることができないのでしょうか……』と長崎市長が平和宣言を読み上げ訴える。
 核兵器禁止条約は新たに3か国が批准し、条約が効力を持つ発行まであと7か国だというのに、米国の「核の傘」に入っていることを理由に反対する日本政府。唯一の戦争被爆国が条約に背を向けることに、恥ずかしさを覚えるのは私だけか。


 米軍が標的都市に欲したのは、原爆の破壊力の確かめやすさであり、そのために通常爆弾を落とさず無傷のままで残しておくよう命令が出ていたという。
 1945年3月から、米軍は何度も日本の都市に対して空襲を続け、7月までには各地で60ヶ所以上が空襲を受けた。東京大空襲では一夜にして10万人以上が死亡したとされ、数百万人が家を失った。同様に大規模な空襲を受けていた大阪や、歴史的な価値を持つ京都は候補地から外される。
 東日本大震災の折「まだ、あっちの方でよかった」と発言し、大臣を辞任した今村雅弘は記憶に新しいが、75年前も胸をなでおろした輩はいただろう。
 通常兵器による戦争も悪だが、被曝に苦しめ続けられる核兵器は最悪。ある日突然、日本が外国(X国)からの攻撃を受けた場合、米国による核兵器使用の可能性は完全には否定できない。敵基地攻撃を越えて、X国の無辜の民が傷つけられることになるが、同盟国という名の下であっても日本による攻撃と同等に思える。私自身は戦争被害者でも被曝者でもないが、現在ご存命の被害者のみなさんも「他国だからいい」なんて断じて思わないだろう。それこそが世界平和を願う者たちの心だから。語り部たちは少なくなっていくが、戦争の持つおぞましさだけは胸に刻んでおきたい。
​​
 ※「
偈(げ)」=経文で仏徳をたたえ、または教理を説く詩。多く四句からなる。「諸行無常、是生滅防、生滅滅己、寂滅為楽」の類。「寂滅為楽」…究極的な悟りの境地が真の楽しみだそうです。(三省堂・大辞林・第3版)

​​
​​​《おまけ》​

 今朝は、また贅沢をしてタラコスパゲッティーを食べちゃいました。偉そうに平和を語りながら、呑気な私で恐縮です。


 9時58分……喫茶店を出たら、西小山駅前はこんな具合。沖縄県は3万人を超える宿泊キャンセルが出ていると聞くし、帰省を控える方も多いでしょうが、こんなにガラガラとは……

 さてさて、今日は何をしようかしら?
​​​​​​​





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Last updated  2020.08.09 13:24:34
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