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カテゴリ:ことば
きんきゅう【緊急】―処置、―事態、―逮捕、―避難のように用いられるが、たいていはうろたえていて大事や失敗に終わる。
筒井 康隆 作家による『現代語裏辞典』の一項目。「募集」には「まず詐欺を疑うべし」とあるが、「募っているが募集はしていない」という趣旨の発言をした人は、この項にあらかじめ目を通していたのかも。「適材適所」には「気に食わない奴(やつ)が左遷された時の憎まれ口」とある。この辞典、10年前に公刊されている。鋭い風刺は時代を跨(また)ぎ越す。 (朝日新聞・折々のことば1912・2020.8.22) 2012年12月に第2次政権が発足してからの連続在任日数が、佐藤栄作元首相を越えて歴代トップとなった安倍晋三首相。弱い野党のおかげでの記録達成だが、第2次安倍政権は何をしてくれたのか。 集団的自衛権を容認する決議や共謀罪など数の力で押し切ってきたが、森・加計問題あたりから逃げ腰。桜を見る会の整理番号60は首相枠だろうに曖昧模糊のまま。イージスアショア撤廃の具体的説明はないまま、今度はグローバルホーク(大型無人偵察機)購入調達中止とのこと。一方で、安全保障の名のもとに敵基地攻撃をほのめかす。安全保障は軍事だけじゃない。コロナから国民の安全安心を守るのも政府が行うべき安全保障なのだが、お家で寝ころぶ安倍首相。お粗末なアベノマスクも不発。 選挙費用1億五千万円をポンと渡してあげたのに、逮捕されちゃった河井案里議員夫婦や、お札から指紋が出ちゃった秋元議員のことも、喉に小骨が刺さった状態だろう。逮捕されても給料は払われ続けていることに国民は怒っている。いったい何人の大臣が辞任したっけ? 拉致問題も北方四島も1㎜も動かせなかったんじゃないかな? 事あるごとに「責任」「責任」と語って来たのだから、この記録更新を機に検証してみてはいかがでしょうか。 先週に続き、今日も朝から慶応大病院に向かったらしい安倍首相。ご健康はお祈りしますが、いろんな意味で無理をしたんでしょう。 さて、この現代語裏辞典……『「愛」から「ワンルームマンション」までの日本語を、笑いと毒で翻弄し、蹂躙(じゅうりん)する。作家という悪魔が降臨する、もっとも危険な辞典。』だと。 あいさい【愛妻】妻の方は何とも思っていない。その証拠に「愛夫」ということばはない。 あくさい【悪妻】哲学者・文学者向きの妻。 あくとう【悪党】与党のこと。 是非是非 欲しいと思う。 《おまけ・連れ合いの好物》 ![]() シンコ(新子)……連れ合いの大好物。私だけ頂戴して堪忍ね~ シンコ ➔ コハダ ➔ ナカズミ ➔ コノシロ と、成長するにつれて名前がかわる出世魚。でも、値段が下がっていくのに出世魚って言えるのかしら? ![]() チビ鯵……シンコに勝る小ささやな~ ![]() コハダとチビ鯵……よくさばくよね~ 苦労して開き、塩、酢と手間がかかっているのに、頂く私は一口でパク。申し訳ないけどごちそうさま~ (函館居酒屋ながまるさんのお通しでした) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.08.24 12:51:33
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