海産物問屋「きママ」の細腕繁盛記

本日は、休市です。

２月の中旬から、３月いっぱいは、いかなごの最盛期です。
が、今年は、徳島ではほとんど漁がありません。
今、徳島の卸売市場には、讃岐・淡路・播州のものが入荷されています。


「いかなご」てご存じでしょうか？
神戸あたりでは、生をくぎ煮にします。
しょうゆとみりんに山椒や生姜を入れて佃煮にしたものです。
いかなごは、釜揚げが一般的でしょうか？
ポン酢で食べる人もいますが、やはり、生姜醤油が一番合います。
いかなごを干したものを、カナギといいます。
いかなごの親をフルセといいます。どじょうに似ていますね。
ちょとグロテスクなので、一般向きはしません。

このいかなごは、成長が速く、日ごとに大きくなります。
価格も、大きくなるに従い下がってきます。
４月ごろに揚がるいかなごは、中指ほどになって、こうなると、えさになって
価値はほとんどなくなります。

いかなごの釜揚げがおいしのは、来週いっぱいでしょう。
みなさん、食べるなら今ですよ。

佃煮のくぎ煮も、小さいものほどハシリのものだと思ってください。
佃煮屋のメーカーはこの時期のものを加工して、年間を通じて売ってきます。
佃煮と云っても旬がおいしいのは当然です。