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テーマ:今日のこと★☆(106317)
カテゴリ:その他
美容院で、ぼ~と雑誌を読んでいたら、脚本家の山田太一のコラム目が止まった。
山田太一といえば、ドラマ「ふぞろいの林檎たち」を思いだした。 サザンのいとしのエリーをバックミュージックに、白黒の風景をバックに林檎をお手玉させる オープニング映像が目に浮かぶ。 時折、パロディーにもなっている。 ふぞろい、つまり規格に当てはまらない、俗に言う、落ちこぼれの若者達を主人公に設え、当 時3k(3Kとは、「危険」「汚い」「きつい」ではなく)といわれた、高学歴、高収入、?? がもてはやされた風潮を批判する作品でもあり、ふぞろいな林檎の一つである私も共感して、 観ていた。 タイトルも ・学校どこですか ・恋人がいますか ・生き生きしてますか ・何を求めていますか ・親友は誰ですか ・キスしてますか ・どんな夢見てますか ・大きな声が出せますか ・ひとの心が見えますか ・胸をはっていますか と、その問いかけに自問自答したりで、淡々と出来事が展開していくドラマに自分を重ねたり。。 そんな思いのある作家のコラム 先日の秋葉原の無差別殺人の犯人も取り上げられていた。 将来を絶望した若者として・・・ しかし、今の日本の絶望は「天国の絶望」だと氏はいう。 「天国の絶望」そうだねぇ。戦後の悲惨というのも知らない私達。 昭和30年生まれの私、戦後10年。もはや戦後ではない時代に生まれ、日本の高度成長をと共に 育った世代。水、当たり前にひねるとじゃ~、スイッチを入れれば電気もつき明るい。 洗濯機もあったし、電話もあった・・・当たり前のようにあった。お米も、味噌も醤油もあった。 食べるものに困ることもなく、空腹を知らない。 しかし、世界では、餓えに苦しみ、いまだに、水を汲み、薪の明かりという人類もいる。しか もその仕事が幼い子供であったりする。 働けど働けど我が暮らし楽にならずというワーキング・プワーの悲観や絶望、それは、 彼のいう、今の日本じゃ「天国の絶望」だろう。 不景気、社会が悪い・・・、それでも日本は天国。 そう、あの幼い日からみれば、今はもっと進化し便利になったし、快適な暮らしもある。 天国、そうかも知れないと思うのであります。 その一方、心の持ちようで地獄にもなる日本かも知れないとも思うのであります。 どうせなら、パラダイスで生きていると感謝したい。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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