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「先生 お元気ですか
我が家の姉もそろそろ色づいてまいりました」 他家の姉が色づいたとて知ったことか 手紙を受けとった教授は 柿の間違いと気づくまで何秒くらいかかったか 「次ぎの会には是非お起こしください 枯れ木も山の賑わいですから」 おっとっと それは老人の謙遜語で 若者が年上の人を誘う言葉ではない 着飾った夫人たちの集うレストランの一角 ウェイーターがうやうやしく デザートの説明 「洋梨のババロワでございます」 「なに 洋梨のババア?」 若い娘がだるそうに喋っていた あたしねぇ ポエムをひとつくって 彼に贈ったの 虫という題 「あたし 蚤かダニになりたいの そうすれば二四時間あなたにくっついていられる」 はちゃめちゃな巾の広さよ ポエムとは 言葉の脱臼 骨折 挫折のさま いとをかしくて 深夜 ひとり声をたてて笑えば われながら鬼気迫るものあり ひんやりとするものだが そんな時 もう一人のわたしが耳元で囁く 「よろしい お前には笑う能力が残っている 乏しい能力のひとつとして いまわのきわまで保つように」 はィ 出来ますれば 山笑う という日本語もいい 春の微笑を通りすぎ 山よ 新緑どよもして 大いに笑え! 気がつけば いつのまにか 我が膝までが笑うようになっていた ~茨城のり子「笑う能力」~ 以前、meちゃんが届けてくれたご本。 最近、口角上がることもなく、眉間のしわががんばっているように思う。 景気もよろしくない。 新聞を広げれば、「強制わいせつ県職員逮捕」頭を垂れる知事さんの写真 「汚染米 病院給食に・・・アサヒの焼酎も」ついで、「たけのこ偽装」 「高齢者の自殺増加」 TVをつければ、政治家のお偉いさんの派閥がどうのこうのと胡散臭い演説 これらのことは、私の距離は遠いにしても、 身近な出来事に肩を落とす。。。 箸が転がってもおかしい乙女のころが懐かしい。 笑うのも能力だな。いい詩だ。。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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