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テーマ:たわごと(26875)
カテゴリ:細腕繁盛記
小売り店をしてるとお客様も様々
きょうは、かっちん!と来る出来事が。。。 あるお客さんが、昨日、「干かれい」を買いたかったのだけれど、持ち合わせのお金がたりな いのでと、きょう、それを買いにやってきた。 (私はその場に居合わせなかったのだけれど) いきなり、おばちゃんに 「けち!、お金がなかったら、持っていき、貸しといてあげるといわんかった!。ほんまにケ チやわ!」 と言いがかりをつけてきた。 「ウチが借りたお金を返さんような人間にみえるでぇ!」 このお客さん、たま~にやってくるのですが、そうそう親しい訳ではない。 文句イイのちょっと変わりもん。そんな人なので、おばちゃんにしてみれば、 「今度でいいよ」といえば、「借りてまで買えへんわ!」と彼女のプライド傷付けるかもっと の対応だったらしい。 基本的にお金は貸さないようにおばちゃんには言ってあるのだけれど、商売をしていると ま、臨機応変な対応というのもある。 それにしても普通、お金がなかったり、足りなかったら、買えない。当たり前である。 品物と交換の代金である。 その上、私に向かって、 「あんたやって、ウチの前歩いとるでぇ!」 彼女の云いたいことは、家も知っていることでしょうということだ。 むかっと!私も段々怒りのテンションがあがる。 アンタの道でないだろ、税金払っている私が通ってなにが悪い!と言ってやりたい。 言う口を持っている私ですが、そこは我慢。 そうこうしている内に男性のお客様が、これまた、「干かれい」小ぶりの550円の方を触って いるのを見つけ、「それより大きい方が美味しいじょ。」と押しつけがましくいうので、 私が、「お客さんもそれぞれのお好みがありますから・・・」というと、 今度は私に向かって、「あんた、やらしいな~」とにらんだ。 髪の毛がさかだつぅ!もう来るな!と思った。だけで言えない。。。 側に居合わした別のお客さんが精算しながら、「ほんま商売は大変やな~」と。 我慢やで、我慢やで・・・ で、その後である。 二人連れのご年輩のお客様。 イリコを買い、ちりめんを買い、今度は一串350円「ひめちの一夜干し」に目が止まり、 2本で500円にしてぇ~と言うのが聞こえたけれど、私もおばちゃんも返事をしなかった。 が、ま、ええか~と思いうなずいた。 お買い物の品を精算、「4250円です。」と言うと、「いっこも負けてくれへん」と言うので、 「ひめち」で負けてますから・・・というと、 「ちっ、たったの100円でぇ!」とこうだ。 負けてと頭からいうお客さんには絶対負けたくない。 まして、負ける程の掛け率はない。 値切られるのは大キライだが、おまけはしてもいいと思う。 おまけというのは値引きでもあるし、品物のおまけもある。 おまけは売り手からの発信である。気持よくおまけ出来るようなお客さんが欲しい。 きょうは、そういうお客さんもいた。 流行りのブーツにオシェレな髪型の娘さん。 昆布を買いにきて、「これより少ないのはない?」 「はい、これが一番小さいもので・・・」というと、帰っていった。 しかし、その娘が再びやって来て、 「やっぱり、コレ買っておくわ」と、 「お鍋するんやけど、余ったら、お味噌汁に使おうと思うけど、どれくらい水に浸けて置いた らいい?」と可愛くいうので、 「お味噌汁のダシなら、昆布だけじぇなく、イリコでないと、ダシはでぇへんよ」 「ほんなん、めんどさい」 というので、函からイリコを一つかみ袋に入れて、 「これあげるから、昆布といりこでダシを出してお味噌汁作ってみて」と ダシの出し方を簡単に説明してプレゼント。 「これで、彼のハートをキャッチしいよ」と付け加えた。 「ありがとう、ありがとう」と何遍もお辞儀をして、 「スーパーで買ったら、負けてくれへんもんな、また、来るわなぁ~」とニコニコして帰って いった。 ギクッ、やはりこんなお若い娘さんでも市場などの個店は負けるとか、値切るとかそんな 観念があるのかな~ 私がおまけをしたのは、そのお客さんに「ほんとうに美味しい味噌汁」というのを味わって欲 しいと言う思いからだ。 これを切っ掛けに彼女の何かが変わることを期待してのことである。 私の琴線に触れるようなお客さまどんどんいらっしゃいませ。 ま、商売は、我慢、我慢。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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