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カテゴリ:趣味 観劇
ル テアトル銀座二月花形歌舞伎 第一部 於染久松色読販 第二部 女殺油地獄 記憶が新しいうちに、感想をメモっておきましょう。 先ずは、第一部 於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり) カメちゃんの七役早替りが見もの。 舞踊の「お染久松」や「お光狂乱」は、知っていますが、 この狂言はお初なものです。 ただ今、カメちゃんが、おもだか屋のお家芸を毎回毎回魅せてくれるのですが、 これも猿之助四八撰の内のひとつであります。 彼の演出だからこそ遠征するのです。 一月の浅草から間もなく、カメ代高くつきます。。。 でも、舞台は一期一会ですから、今度と又がない。 今、今を見なければ・・・ で、お芝居ですが、 序幕第一幕で、七役を全て披露。 冒頭に花道から登場するのが、お染、早替りで久松 そして、久松の姉の竹川(印象は薄い)、芸者の小糸(キセルを吸うのも色ぽい)、 久松の許嫁お光(同じ若い娘でも声も使い分けしてる)、 油屋後家の貞昌(今回一番の老け役、でもお品がよろしい)、 土手のお六(男勝りの気風の良さにお色気むんむん)をテンポよく早替り、 観ている方がこんがらがるほどです。 片手で指折ます。ひとり、二人目、三人目と・・・ そのうち、お芝居にのめりこみ、指が折れなくなります。 カメちゃんの引き出しをひっくりかえしたように洗いざらいを魅せてくれます。 単に、衣装や鬘に頼るのではなく、それぞれの人物の骨格や声、性までも その使い分けに、七人の登場人物が居るかのようです。 そして、話が展開していくのですが、 中でも、土手のお六という悪婆役、 染さまの鬼門の喜兵衛(鬼門というだけで悪とおわかりでしょう)とお六の 強請の場は見ものでした。 悪がばれたそのお六の罰の悪さをそれまでの気風の良さと打って変わって ナメクジのようにヘナヘナと喜兵衛の背に隠れる、うまい! さらに、二人が籠を担いで花道を抜ける場、 歌舞伎ならではのアドリブ、リップサービスもうれし! そして、大詰めですが、舞踊仕立てになっており、 ここは、踊りの巧いカメちゃんの見どころであります。 お染と久松が手に手を取って・・・ なのですが、どちらかがカメちゃんであれば、当然片方はダミーなわけです。 そのからくりをじっと見つめるのですが・・・ ダミーはいったい何人いるのか?そして、どなたが演じているのでしょう。 パンフにもダミーの出演者は書いてないし・・・ めまぐるしく展開していきます。 さらに、 許嫁の久松とお染の恋仲を知ったお光の狂乱、 花道からお光カメちゃんが登場します。 そこに、通りかかる猿回しの笑也さんと船頭の鶴亀さんの舞踊が加わります。 かつては、猿之助さんの相手役となって活躍していた笑也さん、 やはり重厚感がありお美しい! そして、最後は お六(悪婆実は、久松家旧恩がある)が、お染久松を救うというところで、ちょん。 ご一緒した小僧さんと、 これは、お六だだな・・・・フムフム 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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