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カテゴリ:本・映画など
今日は、京都と着物のお話。
「京都に行けば、着物姿を沢山見られるわ♡」 と、期待して行ったのに、全く見掛けず、 ガッカリします 偶に見掛けても、 観光客だったり、和食屋さんのスタッフだったり。 もっと日常的に着物を愛する人を見たいのに・・・ 京都では、どうして地元の人は着物を着ないのか・・・ 長年、不思議に思っていました。 そんな時に、サスペンス作家の 西村京太郎氏の文章に出会いました。 「 着物を着て、お茶屋や料亭に食事に行くのは、 危険である。特に女性は。 私の知り合いの女性は、京都に行き、 夕食に有名な料亭に行ったところ、 着物にそっと触れられて、気分が悪くなったという。 (東京新聞 2019年10月19日「この道」65回) 大阪食い倒れ、京都着倒れというように、 京都は、着物にうるさい。 煙草屋の店番をしているお婆さん(今は見かけなくなったが) でも、着物を着るプロだから、うるさい。 そのせいで京都の人たちでも、めったに着物を着ないのだ。 まわりの眼がうるさいから、 着ているのは着物姿を仕事にしている女性たちだけだが、 他所のお客が着物姿で現れたら、 どんな着物を着ているのか、 興味を持つのが当然である。 それも、いずれもプロだから、そっと触っただけで、 生地も染めもわかってしまう。 それが怖いから、京都人が着物を着るのは、 祇園祭の宵山のユカタだけである。 (東京新聞 2019年10月21日「この道」66回) 」 西村京太郎氏は、現在は京都に住んでいないので、 これは昔のお話かも知れませんし、 今もあるとしても、ごく一部かも知れません。 それでも、ふ~ん、なるほど、と納得してしまいます ここだけ抜粋すると、 京都って最悪! のように思えますが、 これを上回る京都愛に満ちた文章になっています それにしても、京都、キョウト、Kyoto・・・ 同じ日本人でも、これほど心を揺さぶられるのは、 なぜでしょうか。 それにしても、コロナ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.03.11 18:18:26
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