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カテゴリ:わたしの台所
新年のことだが、書き残しておく
今年の正月はいつもと勝手が違った。 5年前に娘が生まれてから、岡山の実家で元旦を迎えるのが恒例となっていたが、今年は自宅で過ごすことになったのである。 母の采配に任せていた正月料理の準備についてあれこれ思い悩んだ。 夫は用意しなくていい、と言うが、何もない食卓で新年を迎えるのは、年の初めにふさわしくないように感じられた。 結局、家族の好物だけつくってお重に詰め、雑煮も、だしを丁寧にひいてつくる。 すると娘は、正月最初の食卓がいつもと違うのに歓声をあげた。 一品一品に意味があり願いが込められていることを話すと、とても興味を示していた。 そういえば、私も母におせち料理の由来を話してもらったのだった。 幼い娘にもこうして舌の記憶がつくられている。 いつか自分で食卓を用意する日のために、母から授かった私の記憶を、ささやかでも伝えたいと感じた正月だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年02月02日 12時23分37秒
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