|
テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:気まぐれ業務日誌
事務屋の判断ミスだった。
今朝、朝業務を全て後輩に任せた。 それが、自分の判断ミスだった。 もう、いいだろう、やれるだろう。。。と思い、手を出さなかった。 ちょうど、後輩もやる気だった(ように見えた)。 自分は今日、職場に行くのが若干遅れた。 (といっても、デスクにつくのが、普段の1~2分遅かっただけだったのだが。) ベテラン看護師と更衣室で、先週末の業務に関する件の伝言をしていた為だった。 自分がデスクに出向くと、すでにPCは起動していた。 デスクには郵便物がきていた。 郵便物を開封することなど、後回しにしても良かったことではあった。 後輩のやっている業務に手を貸すことは可能だった。 でも、後輩が、普段はこちらに意見を仰ぐであろうことを、自分だけで率先してやっていたのに、 手を出すということに躊躇った。 後輩が、自分でも出来ると判断してやったのだ。 口出さずにやらせてみよう。 勿論、そっと外堀の確認はした。 すると、医師が後輩に手を貸していたことがなんとなく解かった。 なら、問題なかっただろう。 大丈夫!! だが、それも判断ミスだった。 うちの医師も、後輩も、、、 結局は、任せちゃいけなかったんだ・・・。。。 彼らがやったこと、確認しなくちゃいけなかったんだ。 普段は、当然そうだ。 2重3重の確認を怠りはしないのに・・・。 事の真相はこうだ↓ 自分が今朝デスクに着いたとき、後輩はすでに、最初の患者の会計をしていた。 (ってホントはめちゃめちゃ始業前なんだけど・・・。) まあ、常連患者だったし、朝一でどうしても用事があって、院長を急かして診察してもらったんだな、と思った。 医療費の計算に関しても、後輩が計算できる範囲のものだったのだろう。 ただし、実のところ、PCは起動してはいたが、レセコンのプログラムは起ち上がっていなかった。 つまり、後輩は手計算で、患者の負担金を計算し、会計をしたことになる。 出来たのだと思った。 患者は慢性疾患で、2週間に1回来院する。 計算は、前回や前々回の算定と診療内容・処方内容を確認し、 本日にどの加算点数を付け加えるか、加算できるのか否かを判断すれは良いのだ。 (勿論、カルテで以前の診療内容・処方内容は確認できるし、点数の計算も書いてある。どのように算定したか解かるはずだ。) そのように頭が回れば、コンピューターが無くても、手計算でも出来る範囲だった。 当然、自分だったら、こんなもんは5秒で会計金額を出すことが可能だ。 処方に関しても、医師が薬を調剤したことは、会計しているときにそっと薬棚でその患者の定期処方されている薬箱を確認したので、解かっていた。 (残ってるPTPシートの切り口や数をみりゃ、誰が出したか解かるんですなぁ。) だから、間違いは無いのだろう。 このくらいのことを一人でやって、他の仕事も平行してやる。 今後年末に向け忙しくなるのは確実。 こなしてってもらわなければならないのだから、今はその訓練だ! そう思った。 が、甘かった・・・。。。 それぞれ診療の終わった患者のカルテは、そのまま片付けられることは無く、 その後、事務屋のPCの前にまとめてやってくる。 そこで再度、入力チェックをするのだ。 (すでに会計は終わっているが、実は会計時には入力しない項目があったり、手計算で会計額を算出してしまうこと、さらには、自賠責や労災のように、受診の都度会計しないカルテもあるため、わが医療機関では、会計が済んでから、最終入力チェック、ないしは、その時点ではじめて入力することがあるのだ。) これを俗に、カルテチェックという。(←そのままやん!) この時に、やっと全てのカルテの会計欄が埋まり、チェックマークをつけて、カルテはその日の業務終了30分~60分程前に、カルテ棚に片付けられるのだ。 で、その業務、今日は夕方になってまとめてする羽目になった。 明日までに仕上げなければならない書類があり、カルテに手を着けられず、溜まりまくった。 一気にやるつもりで、夕方、PC前に座った。 一人一人、入力確認、すでに入力してあるものに関してはすんなり、チェックマークを着けるのみ。 すると、朝一で来院された、例の患者・Sさんのカルテに当たった。 当然入力していないのは解かっていた。ただ、会計計算欄は手計算した内容が後輩の字で書き込まれていた。 診療内容を忠実にPCに入力していく。 本日の点数・・・あれ? あれ? 計算、合ってない・・・。。。 え? 何間違ってたんだ? え? や、やられた・・・。 算定方法は間違っていなかった。 処方薬の薬価から所定点数を算出することも間違いは無かった。 算定すべき加算点数も、今日は加算すべきでない点数も、間違いは無かった。 ただ、処方日数が、、、、 いつも14日分処方だった患者のSさん、今日に限って21日分処方になっている・・・・ なのに、 14日分で算定したらダメじゃん!! って、ことはつまり・・・ 即、後輩を呼び、カルテを見せ、問いただした。 が、後輩、薬袋に何日分処方と書いたか、 憶えていない・・・。 医師が調剤した薬、何日分だったか、 答えられない。。。 キミが最終チェク者なんだよ! なんで記憶に無いの?今朝の話だよ!その会計欄を処方と違う数で計算してるのも、実際に会計したのも、キミなんだよ! それを何故、記憶してないの? 後輩はすでに記憶がないようだったが、実は今朝、この患者の会計を終えた後、こう言ったのだ。 『お待ちだったので、前回の処方のときの計算欄を見て、やりました!』 だったら、前回は14日分の処方の計算だから、当然間違っているということになる。 で、問題の投薬に関しては? 計算が14日なら当然14日で薬袋を書いているんじゃないの? でも、調剤したのは医師でしょ? 処方したのも医師だよ!今回21日で処方してる、だったら、薬剤は21日で出されてなかった? 後輩、答えられない・・・。。。 ただ、その時現場に居なかったが、自分には、医師も薬の数を間違えていたことが解かった。 残っていたシートの数が不自然だったからだ。 この患者に21日分処方するとして、あんなPTPシートの切り方はしないはずだからだ。 つまり、この患者・Sさん、薬の数(ちなみに三種類)、薬袋、会計に至るまで、全てが間違っていたことになる。 ・・・誰が責任取るんだよ! 全ては医師の責任、医師の管理下にある職員のミスは確かに医師の責任だが、 いいかい、後輩!! もう少し、真剣に仕事に取り組みなさい! 全てのことに対して、現在はダブルチェックの体制ではあるが、その内に任せることはでてくる。 そのときに、自分の行動に責任持てないようじゃ、社会人とは言わない、言えないのだ。 ただ、言われるまま、何も考えずやっているからこういうことが起こるんだ。 キミの責任だ!自分で判断し、処理しなさい!! と、言ったはものの・・・ いくら常連患者とはいえ、、、対処の仕方で、まずいことにもなりかねない。 少し、考えさせてから、対処の仕方を指示。 まず、すぐ患者宅へ後輩に電話をさせたのだが、 ・・・不在。 業務終了まで、あと30分。3度電話させるが、やはり出ない。 明日の朝一で電話を入れることを指示。 院長には、自分が業務終了後、報告することに。 全ての業務を終え、後輩も看護師もすでに更衣室へ向かった。 最後に、もう一回チェレンジしてみるか! と、電話を掛けてみた。。。。すると、 なんでおいらが掛けると電話に出るのさー。 結局、謝るのもおいらの役目かよっ!! 患者の家族ではあったが、とりあえず連絡とれて、院長に一連の件を報告。 院長:『あれ?わたし、薬の数間違ってた?』 事務屋:「はい、そのようでした。。。」 みんな、ちゃんと仕事しようよ!!っていうか、してよ!! お願いだから!!謝るのおいらなんだから。。。 っつうか、これって医療事故なの!解かってる? お願いだから、もう勘弁して下さい!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年09月21日 00時16分12秒
コメント(0) | コメントを書く |