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2012.01.26
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瀬田の友達 PEARさん からの感想

キンダースペース版「金色夜叉」を観た

 キンダーの巧みな複合舞台構成には今回は絶対にだまされないぞ、という決意がまたしても泡のように消えた

 非常に緻密に、濃厚に織られた機織りの工程を見る想い

 デジタルな時代にはこんなこと不可能だろう、とさえ思える時間の流れ方、登場人物の中で個々の身に起こったことへの対処の仕方
 現実と妄想の対比で、観る者が登場人物を通して「人」という生き物のどうにも明確に説明のしようのない、解釈の選択の幅が広がるような見せ方が原田氏の演出によって施されている

 宮と寛一と満枝の感情の絡まりやもつれは、観客が好むと好まざるに関わらず時に粘着質的に時間がピタッと停止して、ぐいっと観る者の心になにかを残していくのである

 原作を読まないので多くを語れないような気もするが、熱海の夜に止まってしまった寛一の時計の針がねじ巻き式だったとしたら、そのキーを握っているのは、本当のところ誰なのか観る者一人一人によって答えが違うのは演劇という魔法だろうなという感想を持った

 この舞台がすごいなと感じさせるのは、時間がたてばたつほど心に迫ってくるものがあるということ
 体中からエンリッチな香りを残すほどの役者の集中力、それはとりもなおさず演出の意図を全身全霊で理解し、自分自身との格闘の日々を積みあげる演じる人々の魂なのかもしれない




投稿/赤樫満枝(瀬田ひろ美)





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Last updated  2012.01.26 15:56:56
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