東芝、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を桐蔭横浜大の体験教室に提供
東芝エネルギーシステムズは、桐蔭横浜大学(横浜市青葉区)およびオンラインで8月1日に、小学生向けに行われる「桐蔭おもしろ体験教室」向けに、大面積のフィルム型ペロブスカイト太陽電池を提供する。 「桐蔭おもしろ体験教室」は、近隣の小学生向けに、大学のキャンパスで、大学教員が教えるものづくりや実験、スポーツなどの体験教室を通して、強い知的好奇心、自発的な学びへの姿勢、自ら課題を発見し、未知のものに挑戦する態度を育む。 東芝エネルギーシステムズが提供するフィルム型ペロブスカイト太陽電池は、軽くて曲がる特長から、従来では強度不足で設置できなかった場所や曲面、窓など多様な場所に設置することで、再生可能エネルギーの比率を上げることが期待されている。 今回の体験教室では、東芝独自のメニスカス塗布法を用いて作製した東芝エネルギーシステムズのフィルム型ペロブスカイト太陽電池の展示を行い、発電時に電圧計の針が振れるのを見ることができる。 この塗布法を応用して作製したフィルム型ペロブスカイト太陽電池(面積703cm2)で、大面積のものとしては世界最高のエネルギー変換効率である16.6%を記録している。同本塗布法を用いることで、エネルギー変換効率の向上と生産プロセスの高速化を両立することが可能になり、現在、高効率かつ低コストなフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けて開発を進めている。 また、体験教室当日は「ペロブスカイト太陽電池」を開発した桐蔭横浜大学の宮坂特任教授の特別授業も行われる。体験教室への申し込みは7月26日まで可能。 今回提供する電池は2023年2月に学校法人桐蔭学園、東急、東急電鉄、横浜市の4者が東急田園都市線・青葉台駅正面口改札前自由通路で実施した先行実証実験向けに提供したものと同等の太陽電池。ペロブスカイト太陽電池の関連記事