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2003年06月28日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
学校へかみぽこカーで向かう。
学校内に入り、いつも駐車する立体駐車場へ向かう道の左側に、スポーツセンターが見える。

5階建ての大きな建物だ。

その隣に、更に大きな建物が建設中だ。

「完成したな。夏休みに間に合わせないといけないからな。。。」

立派なスポーツサンターの隣に建設されたのは、
やっぱりそれもスポーツセンター。

なんでこんなものを建設したのか。。。。
うちの学校は今、博士課程(PhD)の研究員全員に研究室がない。
それは近年PhDの数が増えすぎたからなのだが、部屋の数が間に合わないにもかかわらず、学校側は対処していない。

また、図書館の本の数が足りないのは、毎年学生側から問題として提起される。
学校の歴史が浅いので、しかたない面があるのだが、それでも英国では勉強熱心な、優秀とされる学生が集まってきているのだから、それに対処していく努力が学校側には求められるはずだ。

しかし、現実には、うちの学校の図書館予算は、英国内で中の下だ。。。。
うちよりはるかにレベルの低い学校が、図書館の充実に努めている。。。。

うちの学校は金の使い方が間違ってるんじゃないの?
と率直に思うわけだ。

うちの学校がなぜスポーツセンターの充実に一生懸命なのか。
それには、実は英国の大学教育の深刻な問題が隠されている。

うちの学校が、スポーツセンターを増設した理由。
それは、夏、春の休暇期間、各種国際カンファレンス(会議)を大学で開いてもらって、それで大学として金儲けをしたいからだ。

うちの学校には、いつもこのHPに登場する「芸術会館」という、国際会議場があって、そこはロンドンを除くと英国では2番目に大きい国際会議場である。
そこで休暇期間、国際会議が多数開かれる。
うちの学校は、その国際会議の予約が5年先まで一杯になっているのだという。

うちの学校で開催開かれるのは、通常は「学会の会議」。
しかし、学会というのは、そんなに金がないから、儲けにならない。
学校の本音としては、「学会の会議」よりも、「ビジネスの国際会議」を呼びたいのだ。

「ビジネスの国際会議」は、通常高級ホテルで開催されるもんだ。
それに競争して招致するには、高級ホテル並の設備が必要とされる。
ビジネス・エグゼクティブは毎日きれいなフィットネスクラブはプールで汗を流すものだ。
だから、エグゼクティブに満足してもらうための施設を備えないとビジネスの国際会議は招致できないと。

学校側はそう考えて、研究施設の充実よりもスポーツサンターの増設を優先しているのだ。


いま、日本では「国立大学の独立行政法人化」が国会で審議されている。
これは、要は国立大学の経営を独立採算制にする、つまり国の管理から離れて自由に経営しなさいということだ。

これを先にやったのが、英国の大学だ。
そして、日本では英国の大学経営はすばらしい見本とされ、
うちの学校にも東京大学や名古屋大学の事務局から視察に多数来られた。
私もこれまで、少々その視察のお手伝いをさせていただいた。

しかしながら、英国の独立採算による大学経営には、問題点がものすごく沢山あるのだ。
正直言って、これをそのまま最先端の大学経営方法として日本の国立大学に導入したら、日本の大学教育は滅びるだろう。

私は今年度、学部のいくつかある会議のうち、「教授・学生連絡会議」の委員と「大学院教授会」のオブザーバーをやらせていただき、会議に参加させていただいた。それでうちの学校の経営について、少し触れることができた。

その経験も踏まえて、英国の大学経営の問題点について書いてみたいと思っている。

今日のところは、英国の大学は、何よりもまず金儲けに必死にならなければならないのだ、ということだけを指摘しておきたいと思う。

これは10日に一回くらいのペースで書いていきたいと思います。

それでは、また





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最終更新日  2003年06月30日 02時50分18秒



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