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2005年10月12日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、久しぶりに、
かみぽこの問題発言乱発コーナー(苦笑)

「間違いだらけの留学案内」

いってみましょ~かねえ。今日は、

「英国人との交渉術」

ということで。

うん。。。

新しい学年が始まるこの時期は、
特に今年来たばかりの学生にとって、
非常にばたばたする時期である。

入寮の手続きから始まって、
銀行口座の開設、
図書館入館カード作り、
学費の支払い、
科目の登録。。。

いろいろやることがあるわけで。

この時期に関しては
私も自分自身が
「警察を呼ばれかかった話」を
回想録に書いたりだとか、
その他いろいろ書いている。
「授業の選択」
「日本人のコミュニティーができてしまうと。。。」
「寮の部屋がありません!」

まあ、英国の大学の事務処理能力の欠如については
手厚いサービスに慣れた日本からの留学生からは
毎年不満が噴出するわけだが、
私は基本的にそういう方々には、

「まあこれも勉強だよ。
これくらいいい加減でもこの国は
先進国として成り立っているんだから、
日本がサービスを過剰に
やりすぎているのかもしれないね。」

と答えることにしている。

まあ、その大変さをこれまで
いろいろ書いてきたけれども、
結局、私が思うに、
大体1人の留学生に
1件くらいなにか問題が発生して、
それを頑張って自分で解決すれば、
外国でやっていける
ほのかな自信が芽生えてくるもの。

それでいいんじゃないかな、と思う。

さて、それで今日の本題に入るわけだが、
いろんな問題を解決するためには、
まあ大体事務所の窓口に行って、
事務員と交渉をしなければならんわけだ。

その時に、英国人である事務員に
こちらの要望を伝えて、
問題を解決してもらうために
大切なことは何かが
今日のテーマである。

皆さんは外国人というと、
一般的に日本人より自己主張が強いという
イメージをお持ちじゃないだろうか。

だから、外国では日本人は、
普段以上に意識して自己主張しないと
やっていけないと思っている人が
多いと思う。

しかし、この
外国人は自己主張が強いから
我々も負けないように
自己主張しなきゃというのは、
事、英国に関しては
落とし穴があるように思う。

我々日本人が「外国人」という時、
なんとなく「アメリカ人」を
イメージしてしまわないだろうか。

「外国人=アメリカ人」

みたいなイメージ。
私は明らかにそうだった。

だから、私は英国に来た最初の頃、
事務所の人に自分の主張を
伝えなきゃ伝えなきゃと
がんばった結果、

「警察を呼ばれかかった。。。」

わけなのであるが。。。(苦笑)

これは私にとって、
この留学での一番大きな失敗だったから
回想録に書いたのだけど、
最初の頃はこれ以外にも
いろんな事務所とのやりとりで
思わずけんか腰になってしまって、
失敗したことが何度もあった。

そんなこんなのうちに、
気づいたんだよね。

「英国人って、いわゆる外国人のイメージと違う。。。」

まずもって気づいたのは、
英国人って

「簡単に謝る」

ということだった。

よく日本で言われてるでしょ。

「外国人は絶対に謝らないから、
こっちから謝ったらダメだ。」

いや、ところが英国人ってね、
即座に謝る人たちなのだ。
むしろ、謝りすぎ。

「この書類、間違ってるんだけど」
と事務所で聞くと、即座に

「そ~り~」

と謝ってくる。

まあ、アメリカ人とか
道でぶつかっても謝らんみたいな
イメージがあるけど、
イギリス人なんか、
ロンドンとか歩いてぶつかったら
やたら謝ってくるし、
地下鉄でよろけてきてぶつかっても
やたら謝る。。。。

白人の奴らに
こんなにひんぱんに謝られると
どうにも調子が狂う。(苦笑)

ただ、絶対に謝らんと思っていた相手が
簡単に謝ってきたからと言って、
そこで畳み掛けるように

「ああすべきだ!」
「こうすべきだ!」

とこちらの言い分を強く言うと、
何も反論してくるわけでもなく、
とたんに嫌そうな顔をして

「やっとくから」

と言って、話を打ち切ろうとする。
それでもこっちが食い下がろうとすると
奥から偉いさんが出てきて
警察を呼ぶぞと言う。(苦笑)

これは正直、日本にいる時に
考えていたイメージと
全然違っていた。

外国で交渉ごとになったら、
あっちが猛烈に主張してきて、
こっちも必死に押し返して、
みたいなことだと思っていたから。

実際は、こちらが何か言うと、
相手は何よりもまず謝ってくる。
じゃあということで、
こちらの要求を伝えようとすると、
とたんに不機嫌になって、
話を打ち切ろうとする。

「英国人というのは、クレームするとすぐに謝るけど、
こちらが強く要求するとすぐに不機嫌になる」

私はいろいろ事務所と
もめている間に
ずいぶん日本でのイメージと違う
英国人の姿に次第に気づいたわけだ。

それでは、今日のテーマだけど、
やたら押すだけでは動いてくれない
英国人と交渉するには
どうすればいいのか?

英国人とはどんな人たちかを
説明するために、
ここで1つの例を挙げたいと思う。

私は以前、こんなエントリーを書いたが
「信号」
ここで書いたことは、
信号を前にしてどう振舞うかが
民族の特徴をよく表現するということ。

例えば、ヨーロッパでは、
ドイツ人がやっぱり日本人と同じように、

「真夜中、車が1台も通っていない道路で、
赤信号を渡らない」

とよく馬鹿にされている。

また、ロンドンに行ったことがある方はご存知だろうが、
ロンドンでは横断歩道のところで、路面に

「LOOK LEFT」(左を見ろ)
「LOOK RIGHT」(右を見ろ)

と大きく白文字で書いてある。

これは赤信号でも左(または右)を見て
車が来ていなければ渡っていいですよと
いう意味なのだが、
我々日本人やドイツ人からすれば、

「イギリス人ってのはなんていい加減な。。。」

ということになるだろう。

私は、初めてロンドンに行って
この「LOOK LEFT」、「LOOK RIGHT」の
光景を見た時、ものすごい違和感があった。

英国人は「discipline(規律)」の
しっかりした人たちという
これまたイメージがあったからだ。

ここで私は考えてみた。

車のいない真夜中に赤信号で止まるドイツ人、
信号なんてどうでもいいさのフランス人、イタリア人と
車が来ないなら赤信号でも渡るイギリス人の違いは何かと。

結論として考えたのは、

「英国人は基本的にdisciplineを
とても大事にするのだけど
その上で、状況に合わせて柔軟に対応するのが
紳士であり淑女であり大人なのだと考える」

ということだった。

私は英国人を気持ちよく動かすコツは
ここにあると思っている。

英国人を動かすには、
こちらの主張が例え正しくても
強く言ってはまずダメ。

感情的になるのは最悪。その瞬間に、

「目の前の人は紳士・淑女ではない」

と思われて、聞く耳を持たなくなる。

英国人を動かすには、
まず英国人の立場になって考えて、
相手のルールに理解を示すこと。

例え相手の事務処理がめちゃくちゃだったとしても、
その相手なりの事務処理のルールに
まずは理解を示し、
納得した姿勢を示すこと。

「そうですか。1ヵ月後にしか
この書類の返事はもらえないんですね。
わかりました。」

という感じで。

しかし、ここで諦めて帰る必要はない。
ここからが重要。

「規則はわかりましたが、
貴方の力でなんとか。。。」

みたいな方向に
話を穏やかに持っていくのだ。

そうすると、英国人は動き出す。
英国人という人たちは

「規則はこうなってるけど、
『自分が』特別にやってあげた」

というのが、
ものすごく好きな人たちなのである。

「まずルールが大切だけど、
状況によって柔軟に対応するのが」

すごく好きなのだ。

相手を攻撃してやりこめて
何かをやらせるのではなく、
相手の仕事をまず尊敬して
その上で相手の特別の計らいを
お願いする。

これが英国人との交渉では大切だ。

まあ、私も英国人全員を知るわけではなく、
あくまでうちの学校という狭い範囲での
私の経験に基づいた話なので、
どこまでこれが一般化できるものかは
わからないけれども。

ただ、この「間違いだらけの留学案内」で
言いたい事はというと、

「外国人はやたら自己主張してくるので
こちらも負けずに自己主張せねばならぬ」

というような、
そんな単純なもんじゃ
ないですよということ。

外国人も、いろいろいるのです。

それでは、またね。





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最終更新日  2005年10月13日 09時08分47秒



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