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2006年05月08日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて今日は、英国留学回想録です。
「大学院修士課程のスタート」第2回は、

「私がお助けマンになったわけ」。
(2000年9月末)

前回は入寮初日のことを書いたのだが、
今回は入寮直後に起こった出来事について書く。

これは、今日に至るまでの
私の留学生活のある意味原点となった出来事である。

入寮後、我々がまず取り組んだことは、
インターネットの接続だった。

寮の部屋は、LAN経由で
インターネットに接続できるようになっていた。

プレセッショナル・コースの間、
寮の部屋でインターネットは使えなかった。
大学のコンピューターセンターでは、
当時日本語を読むことも書くこともできなかった。

日本にいる両親には、妹経由でe-mailで連絡していたのだが、

「konnichiha, genki desuka…」

てな感じで、ローマ字で書くしかなかった。
これじゃあんまりにも読みにくいということなので、
当時ウェブ上によくあった、
ローマ字で打ち込むと日本語に変換してくれて
メールとして送信してくれるというサイトを使ってみた。

ところが、このサイト

「わたしはかみぽこです。原器ですか。わたしは原器です。
いま、えいごをべんきょうしています。見做さんも
おげんきで。。。」

みたいな感じで変換してしまう。(苦笑)

まるでグリコ森永事件の
「かいじん21面相」
の脅迫文のような日本語だ。。。

このメールを送った人に
ついに外国で頭がおかしくなったかと思われるのも
なんだったので、
この翻訳サイトを使うのをやめた。

要するに、プレセッショナルコースの2ヶ月間、
パソコンで日本語を使うということに非常に苦労していたわけだ。

まあ外国にいるんだから、
日本語を使うことなど考えるなと言われると、
その通りではあったのだが。。。

それで、プレセッショナルコースも終わり、
大学院生用のきれいな寮に移ると、
ようやく部屋で自分のパソコンを使って
インターネットに接続できるようになる。

家族や友達に(人によっては彼女・彼氏に)
「母国語」でメールもできるようになる。
母国語のニュースも読めるようになるのだ。

だから、私も含め、プレセッショナルコースの学生は
大学院生用の寮への引越しを本当に心待ちにしていた。

そして、部屋でインターネットの接続にトライした。
ちなみに、前に書いたように、私のパソコンは画面が割れて、
真ん中の部分に黒い「川の字」が走り、
非常に見づらい状態になっていたのだが、
それでも日本語を読み書きできるのはありがたく、
少しでも早くインターネットに接続しようとがんばってみた。

ところが。。。。

寮の机の上に置いてあった
マニュアルにしたがって、
LANカードをパソコンに入れて、
LANケーブルをつなげてみるのだが、
いつまでたっても接続できない。。。

途方にくれていると、
部屋の電話が鳴った。
ジェンダースタディ(女性学)のT子さんだった。

T子さんはこの回想録に既に何度か登場している。

50歳を過ぎた年配の女性で、
英国には1年前から住んでいる。
私は、ロンドンへの行き方を教えてもらったりとか、
生活面ではT子さんにいろいろ教えてもらっていた。

その関係が逆転するきっかけとなる電話だった。。。

「かみぽこさん?
インターネットの接続ができないのよ。
部屋に来てちょっと見てくださる?」

はあ、でも僕もまだできないんですが。。。

「私のだとできるかもしれないし。
とにかくちょっと来てください。」

えらい強引だった。
仕方なく、T子さんの部屋に行く。

T子さんの部屋でパソコンをいじってみた。
1時間くらいがんばってみたが、
やっぱりできなかった。

「とにかく、調べてできるようにしてください。
待ってますから。」

とT子さんに言われた。
この方、全く自分でやってみようという気がないらしい。。。

私はもはや自分の力では解決不可能と思い、
N子さんに電話をした。

N子さんとは、日本の役所から派遣留学の人。
彼女の旦那さんのHさんも
実はうちの学校に1年前から留学していて、
N子さんが来るまで寮に住んでいたという。

Hさんにどうやってインターネットをつなげたのか
聞いてみようと思ったのだ。

「ああ、N子さん。
ちょっと旦那さん貸してくれる?」

翌日。
Hさんが白い車に乗って、
寮にやってきた。

前に回想録に書いたが、
その白い車とは、
後に我が愛車となる
「かみぽこカー」である。

Hさんは、なにやらメモ紙を持って
私の部屋に入ってきた。

「いや、このマニュアル通りだとできないんですよね。
確か、この数字を入れないといけなかったような。」

そんなことを言いながら、
パソコンをいじりはじめた。

10分くらいたっただろうか。

「できました。やっぱりこの数字を打ち込むといいんです。」

Hさんが言った。
私のパソコンがインターネットにつながったのだ。

しかし、これで終わりではない。
まさか、HさんをT子さんの部屋に行かせるわけにはいかない。
私がT子さんのパソコンをいじらないといけないわけで、
どうやって接続したのかを、Hさんに丁寧に教えてもらった。

翌日、T子さんの部屋に行く。
Hさんに教えてもらったとおりに操作して、
インターネットをつなげた。

「まあー、よかったわあ。ありがとう。」

T子さんに感謝された。
ほっとして部屋に戻ってしばらくすると、
携帯の電話がじゃんじゃん鳴り始めた。

「あ、かみぽこさん?
インターネットつながったんですか?
私、できないんです。
やっていただけませんか?」

「かみぽこさん?
インターネット、台湾人にやってもらったら、
めちゃくちゃになっちゃって。
ちょっと見ていただけませんか?」

「かみぽこさん?
インターネットなんですけど、
私もやってもらえますか?」

日本人女性から、
じゃんじゃん電話がかかってきたのだ。
みんなインターネットを接続ができないから、
やってほしいという電話だった。

はいはい、ということで
各部屋を回って、インターネットをつなげてあげた。

その際にわかったのだが、
この日本人女性陣、
実は年長のT子さんの後ろに列を作って
待っていたのだと。

そして、T子さんのインターネットがつながったと聞いた瞬間から、
待ってましたとばかりに私に電話をかけて頼んだのだと。

この方々、最初から自分で何もやる気がなかったのだということだ。
なんともはや。。。(苦笑)

ちなみに、この寮の部屋でのインターネットの接続、
今は本当にLANケーブルをパソコンに差し込むだけで
自動的につながるようになっている。

テクノロジーの進歩というか、
わずか4年前はこんな大騒動だったのにね。

まあとにかく、この一件以来だろう。
私がうちの学校で
「お助けマン」として、
若い子からいろいろと相談される立場になったのは。

いろいろとんでもないことも相談されて、
それはそれで大変だったことは
これからこの回想録に書いていくことになると思うのだが、
今思うと、これは私にとっていいとこだったのだと思う。

何より、私はこの一件以来、
慣れない外国生活で起こる様々な問題に対して、
他人に頼るということができなくなった。
自分が頼られてしまうからだ。

そのため、私は人に依存せず、
何でも自分で解決する習慣をつけることができた。
そうせざるを得なくなったとも言える。

それは自分にとってすごく勉強になったと思う。
やっぱり自分でやってこそ、
いろんなことを覚えるものだと思うから。

こうして、乱文ながらも
私が留学生活について回想できるのも、
他人に依存しないで自分で1つ1つの問題を
解決してきたからだろうね。

それでは、
来週以降もまだまだ波乱万丈、
いろんな話がありますが、
よろしくお願いしますね。





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最終更新日  2006年06月02日 21時47分54秒



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