かみぽこぽこ。

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• 太る女と痩せ細る男

  いつものように午後3時にカフェに行く。JYAのT子ちゃんがやってきた。「生活は落ち着いた？」「寮では友達できた？」とか雑談をしていると、T子ちゃんが聞いてきた。「こっちでは、やっぱり太るんですか？」ふふふ。いい質問だ。私は答えた。「男はやせるけど、女の子は太るよ」この2年半周りを見てみると、だいたいそうだ。男はみるみるうちに痩せ細り、女はどんどん太っていく。女が太るのは、よくわかる。だいたい部屋にこもって勉強しながら、おかしをばりばり、ケーキをもぐもぐ、コーラをがぶがぶ。。。。これで3ヶ月もすると見た目にも明らかにふっくらとしてくる。男も同じような生活をしているはずなのだが、なぜか逆に3ヶ月後にはげっそりと痩せ細る。。。。これは国籍も関係ない。うちの学校に関する限り、世界的に普遍的な傾向である。私は最初の1ヶ月で7キロやせた。結局1年で12キロやせた。ところが、隣の部屋のブラジル美女、ファブリーナは3ヶ月で推定20キロ太った。。。（実際何キロだったのかはとても怖くて聞けなかったが。。。）あの、ペペロンチーノ美女、マリアも帰る頃には立派な二重あごだった。。。なんなんだろうね。この違いは。まず思うに、たぶん男の場合は、お菓子以前の基本的食生活が崩れてるから痩せ細るのではないか？つまり、女はしっかりと料理を作って食べた上で、お菓子やコーラを飲み食いする。男は料理を面倒くさがって、お菓子やコーラだけで済ましてしまうと。なんせ私はここに来た当初、なんにも料理できなかったから、夕飯「アイスクリーム５００ｇだけ」とか「キットカットだけ」とは無謀なことやってたもんね。そりゃ痩せるわ。今は毎日「男の手料理」やってるから大丈夫だけどね。あと、結局男のほうがプレッシャーに弱いというか、サバイバルに弱いというか、軟弱ということも言えるかもしれないね。あ、ちなみに英国は1回の食事の量もボリュームもすごいんだろうと思われるかもしれないけど、それはアメリカの話で、誤解。イギリス人って、ほんと食べないよ。食事はほんと貧相で、まずい。げっそりとやせてる人、多いしね。「よし。わたしはお菓子は食べません！ジュースも飲みません！！水飲んでがんばる。」T子ちゃんは言った。ははは、ガッツがあるね。がんばってね。

  2003年04月26日

• 松山千春「銀の雨」

  「銀の雨」松山千春デビューアルバムに収録された初期の名曲の１つ。「恋」と同様に、同棲と別れを描いた悲しいラブソングである。夢をかなえるために旅立つ恋人。その別れを悲しみながらも、恋人のためと思い、せめてその夢がかなうようにと祈る女性の気持ちを描いた作品だ。あなたの夢が　かなうようにと祈るわたしのこころに　銀の雨が降る。。。しかし私は、「銀の雨」は女性の言葉を借りながらも、プロ歌手として人生を歩むことを決意した、松山千春の緊張感、真摯な気持ちを表現した曲だと思っている。そして、そのプロ歌手としての真摯な姿勢は、デビュー27年経った今も全く変わっていない。デビューアルバム「君のために作った歌」に収録された「銀の雨」と、その20年後にアルバム「風景」で新しく録音された「銀の雨」を聴き比べてみるといい。千春さんの歌が訴えかけてくるものは何も変わっていないことに気付くだろう。私がこの曲をよく聴いたのは、大学入学直後、故郷を離れ東京に初めて出てきた頃である。そして、2年前。日本を離れて英国に来て、学者を目指そうと決意した頃、この曲を再び聴いた。今も聴き続けている。私にとって「銀の雨」は、新しい人生を始めるときの、「決意」の曲である。そして、その時の「決意」を常に忘れず持ち続けることの大切さを教えてくれる曲である。シングル「かざぐるま」B面収録　　　1977年6月25日発売アルバム「君のために作った歌」収録　1977年6月25日発売アルバム「起承転結」収録　　　　　　1979年11月21日発売アルバム「旅立ち」収録　　　　　　　1986年10月25日発売アルバム「風景」収録　　　　　　　　1996年4月20日発売

  2003年04月25日

• JYA

  今年もまた、我が校にあのお騒がせ集団がやってきた。JYAのプログラムでやってきた日本の大学生である。JYA=JUNIOR　YEAR　ABROAD.このプログラムは日本の主に大学生を対象にする1年間の留学プログラムである。4月末に、英国の大学の春学期と同時にスタート。最初の6ヶ月は英語の勉強。10月からの秋学期からは、実際に大学の学部の授業に聴講生として参加する。そして、学部生と同様にセミナーでプレゼンテーションをやり、論文を書き採点され、希望すれば試験も受けられる。語学の勉強だけでなく、英国の大学生に混じり、実際に授業を体験できるのが売りのプログラムである。JYAの学生は、通常は大学2-3年生が多い。（まれに4年生や大卒もいるが。）日本の大学を休学して来るケースが多い。しかし、学校によってはこっちで取った成績を単位として読み替えてくれて、そのまま日本の大学の成績となる場合もある。英国では、我が校をはじめ、結構たくさんの大学がこのプログラムを持っている。さて、そのJYAの学生が今年も9人やってきた。私もここにいるのが長くなると、いろいろな雑用を頼まれるもんで、大学の国際局からこの連中が来る際の緊急連絡先を頼まれた。これ、去年から頼まれてるんだけど、たかが日本から英国に飛行機で来て、大学の寮に入るだけで、何か緊急事態が起こるようなことがあるのかね？と言うなかれ。これが結構いろいろある。去年はいきなり「パスポート落としました」と電話があった。。。。いやいや、びびったね。だって、北朝鮮のエージェントにでも拾われてたらどうなるの？「飛行機が爆破されました。犯人は日本人の○○△子です」「え？それって目の前にいるじゃん」。。。なんてことになったら。いや、しゃれにならない。まあ、結局それは善意の英国人が拾ってくれたようで、よかったのだけれど。今年こそは何も無く、と願ってたら、携帯が鳴った。「今、ヒースロー空港なんですけど、今晩泊まる場所の住所がわからなくて。。。」女の子の声だ。なんでも、学校はまだ休み、午後7時半までに事務所に行かないと寮には入れないらしい。ところがおらが街に着くのは午後8時の予定だと。それで国際局にお願いして、B&Bと呼ばれる安ホテルを学校の近くに予約してもらったということなのだが、その住所を書いた紙を持ってくるのを忘れたと。。。。幸い、ホテルの名前だけは覚えていたらしい。「う～んん。調べるから30分くらいしたら電話して」私はそう言って電話を切ってた。電話帳を開いてホテルの住所を調べた。なんだ、学校の裏じゃん。30分後に電話があった。「ああ、場所わかったから。8時にコーチステーション（高速バスの駅）に着くの？じゃ、車で迎えに行くから」わたしが言ったら、一瞬間があって、「あの。。。。」なんだよ？？？「実は3人なんですけど、車、乗れますでしょうか？」なに？3人？？3人一緒に来て、3人とも泊まるとこの住所書いた紙忘れたの？？？。。。。と思わず言いかけたが、必死にがまんする。「3人は俺の車には乗らんよなあ。荷物大きいんだろ」我が愛車、「かみぽこカー」は日産マイクラ（日本名マーチ）である。とても3人は乗り切らん。。。「とりあえず、8時に駅に行くわ。1人はタクシーになるけど、運ちゃんに場所説明してあげるから」電話を切った。今年も大変そうである。しかし、そうは言っても、このJYAの子達、これまでも、プログラムが終るころには、見違えるように成長して帰っていった。まあ、最初の日のドタバタなどご愛嬌としても、今後は「英語で」全てやっていかないといけない。ここは日本のように、かゆいところに手の届くサービスはない。食い物はまずい。外食は高いから、自炊をしなければならない。コンビニのようなものはない。夜中に腹が減っても弁当は買いにいけない。え？食い物の話ばかりだって？？いやいや、大事なことでしょ。しかも、仲間は同じJYAの10人くらいしかいない。相談し合えるのは、この仲間だけだ。日本では、携帯だけでの付き合いとか、人間関係が希薄になっていても、ここではそんなことは言ってられない。みんなで協力して、話し合ってやっていくしかない。そんなこんなで、最後にはみんなすごい大人っぽくなって帰っていくんですね。今年も楽しみだね。

  2003年04月24日

• ふっとぼ～る　いず　かみんぐ　ほーむ：欧州チャンピオンズ・リーグ準々決勝マンチェスター・UＶＳレアル・マドリー

  またしてもサッカーの話題である。今日は欧州チャンピオンズ・リーグ準々決勝、マンチェスター･ユナイテッドVSレアル･マドリーの一戦を大学のパブで国際関係論の修士に通うR太郎君と観戦。欧州では、サッカーをスタジアムで観戦する以外に、このパブで酒を飲みながら観戦するスタイルというのが定着している。これは非常におもしろい。パブ内のワイド・スクリーンに映し出されるテレビ中継を観て、酒を飲みながら、スタジアムいるのと全く同じように、ひいきのチームのユニフォームを着て、同じように大声を出したり、サポーターズ・ソングを歌ったりして応援するのである。そのおもしろさは、文章ではとても伝えきれないのだが、私は昨年「W杯イングランドVSアルゼンチン戦」をおらが街のパブに決死の覚悟で潜入、酔っ払ったおやじやあんちゃんと大騒ぎをして以来、はまっている。さて、試合だ。欧州チャンピオンズ・リーグの説明は、簡単ではないので別の機会にするとして、要はヨーロッパの各国リーグの優勝チームや２，３位のチームを一同に会してヨーロッパチャンピオンを決めようという大会である。メンバー発表。マンUはベッカムがまたもスタメンから外れている。故障は完全に治ってないのか？スコールズもはずれてる？絶好調だったはずなのに。あれあれ、そのかわり故障上がりのベロンが起用されとるわ。レアルはラウルが虫垂炎で欠場。その代わりスタメンに抜擢されたのが、スティーブ・マクマナマン。元イングランド代表。かつてはイングランドの左サイドMFに定着していたマクマナマンだが、レアル移籍以降は出場機会が激減。コンディションも崩したのか、イングランド代表からもはずれ、W杯出場を逃した。私が最後にマクマナマンを観たのは、W杯予選イングランドVSギリシャ戦。その日の彼はもうへろへろで、どうしようもなかった。今日はどうか？チャンピオンズ・リーグの準々決勝はホーム＆アウェーの2回戦で行なわれる。先週はレアルのホームで行なわれ、３－１でレアルが勝った。マンＵが準決勝に進出するには、今日２－０か３点差以上で勝たなければならない。試合開始。60000万人のサポーターが応援するマンＵのホーム、オールド･トラッフォード。しかし圧倒的な声援を受けたマンＵの気合は空回りする。前半12分。ジダンを起点にして、グティが絶妙のパス。そこにトップスピードで走り込んだロナウドがそのまま蹴り込んでゴール！１－０レアル、リード。これでマンＵは4点取らなければ敗退が決まる。。。。。かたや余裕の出たレアルはジダンを中心に華麗なパスワークを見せる。マンＵはなかなかボールを奪えない。もはやこれまでか。。。パブ内の一部の客が歓声をあげる。そう、ここは大学内。普通の街のパブと違って、ラテン系留学生もいるのだ。しかしおまえら、イギリスにお世話になっとるんだろうが。少し静かにせんかい！しかし、こてこてのイングランド・サッカー、マンＵは泥臭くボールを追い続ける。レアルに翻弄されながらも、ついに前半終了間際、チャンスが来た。ペナルティーエリア内、右サイドからスールシャールがディフェンダー、ゴールキーパーと交錯しながら、パスを通す。それを走りこんできたヴァン・ニステルローイがゴールに飛び込む。ゴール！１－１同点。パブ内大歓声！これまでラテン系学生の遠慮ない応援に押され、ストレスのたまっていたイギリス人の喜び大爆発だ！！後半。まだまだマンＵにチャンスあり、と思っていると、ありゃりゃ？後半開始５分。またロナウドだ。今度はジダンのスルーパスに走り込んでゴール前でフリーになり、２点目ゴール！！一部の人を除いて、パブ内しいいいいい～～～ん。しかし、マンＵ、いかにも頑固なイングランドのあんちゃんたちは、あきらめるということを知らない。その直後、攻撃に移り、ゴール前に攻め込む。レアルのオウン･ゴールを誘い、同点。２－２！うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ～～～～～！！！！しかし、またしてもロナウドだ！！豪快なミドルシュート。ゴール！３－２。ロナウド、ハットトリック。すごすぎる。圧倒的存在感と実力を見せつけて、ここでロナウドお役御免。逆に、マンＵはベロンに代えてベッカム投入。残り30分で4点取らないといけない状況での登場だ。故障上がりでコンディション不良と思われていたベッカムだが、これが切れている。ボールをキープし、ドリブルで駆け上がり、正確なクロスをゴール前に上げる。スタメンを外れたのは何が問題だったのか？Ｒ太郎君は「ベロン、だめっすね」と試合中なんども指摘していた。私も同感だった。後半26分。マンＵは右斜め４５度、約２５メートルの“ベッカムエリア”でＦＫを得る。ベッカムのシュートはカーブを描いてゴール！３－３。レアルのＧＫカシージャスも一歩も動けない。ゴールの瞬間、苦笑しながら両手を挙げるしかなかった。「どうしようもないよ」と言ってるようだった。更にベッカムは終了間際、ゴール前のこぼれ球に飛び込んでゴール！！４－３とマンＵ逆転。パブ内のラテンの奴らが静かになった。こいつらは攻めてるときは調子がいいが、守りにはいるととたんに静かになる。最後に、ロスタイム。再度ＦＫを得たベッカムはゴールをかすめるシュートを放つ。おしくも外れたが、ベッカムは後半からの出場であわやハット･トリックの大暴れだった。結局これで試合終了。マンＵは勝利したが、2試合合計の得点がレアル６－５マンＵとなり、レアルの準決勝進出が決まった。大変白熱した試合だった。余裕のあったレアルが流した側面もあるだろう。レアルとマンＵには得点差以上にチーム力の差があったように思える。しかしながら、最後まで全くあきらめずゴールを目指し続けたマンＵの精神力には感服した。これぞ私の惚れたイングランド･サッカーである。最後に、わが愛するイングランド代表のために書こう。スティーブ・マクマナマン。今日のパフォーマンスは非常によかったと思う。一皮向けたのではないか？今日の彼なら、イングランド代表復帰もあるのではないか。ほとんどの選手が国内リーグに所属するイングランド代表では、彼のレアルでの厳しい経験がもたらすものは大きいだろう。

  2003年04月23日

• 松山千春「恋」

  「恋」そろそろ松山千春さんのメジャーな曲も紹介してみたい。いや、最近の曲や、アルバムの隠れた名曲をぜひとも1人でも多くの人に聴いてほしいと願っているのだが、誰もが知ってる曲も、もちろん大切だ。まずは「恋」である。この曲、今の若い人は知らないだろうが、私らの世代で知らない人はまずいない。千春さんの代表曲であると同時に、ニューミュージック、あるいはフォークソングの代表曲の１つといって間違いはあるまい。また、今でも会社の飲み会で、この曲を熱唱するおじさんがいたりして、それで聴いたことがあるという若い人もいるんじゃないだろうか？まあ、つまり「恋」については、私ごときがへたな文章書かなくても、もうたくさんの人がメロディーや曲の内容を知っている。だから、今日はこの曲についての私だけのエピソードを紹介したい。私はピアノを弾く。私の学校には、私の行きつけのカフェがある芸術会館内にMUSIC　CENTREがあり、そこには10室ほどの個室の練習場があって、それぞれ中にピアノが一台置いてある。そこには基本的に誰でも自由に入って練習していいので、私も気分転換に時々練習している。それとは別に、大学の中には小さな礼拝堂があり、そこにもグランド･ピアノが置いてある。それも空いていれば自由に弾いていい。ただ礼拝堂には通常誰か人がいるので、多少恥ずかしさもあって、私は通常そこで弾くことはなかった。今年の1月のことである。なんとなく、密室の練習場じゃなく、礼拝堂でピアノを弾きたくなった。礼拝堂を覗いてみると、5人くらい人がいて談笑していたのだが、ピアノは空いている。やっぱやめようかなと少し思ったのだが、度胸を出して、思い切って弾いてみた。曲は松山千春「恋」。5人はちらっとこちらを見たが、特に気にしてるふうでもない。そのうち私もだんだん調子に乗ってきた。歌ってやれ！おと～～～こお～～～～は～～～♪いいつうううもおおおおお～～～～～～～♪また～～せえるううううう～～～～だあ～～～～けえでええええ～～～～♪おん～～～なあわあ～～～～～～♪いいつううもおおおおおお～～～～～～～♪まち～～くうたあ～～～びいいいれえてええええ～～～～～～～～～～～～♪（JASRACさん、大丈夫でしょうか？）すると向こうで談笑していた5人から、1人の英国紳士が私に近づいてきた。やばい、文句言われるか？彼は笑いながら私に言った。「この曲はいったいなんという名前なのだ。実にメロディーがすばらしい。感動した。ぜひ教えてくれ。」「これは日本の曲だ。松山千春というミュージシャンが作った『恋』という曲だ。」私は答えた。そして彼が熱望するので、楽譜のコピーを渡した。私はもう楽譜なしで弾けるのでね。私は、松山千春というミュージシャンの魅力は、１．「美しく個性的なメロディーを創造するメロディーメーカーとしての才能」２．「圧倒的歌唱力」だと思っている。そして、この「恋」は、千春さんの曲のなかでも、メロディーの美しさ、完成度の高さではずば抜けていると思っている。そのことを、私は異国で実感してしまった。松山千春なんて、まったく知らない英国紳士が、そのメロディーを聴いただけで、しかもわたしのド下手くそなピアノで聴いただけで、「恋」という楽曲に感動したのである。いやほんと、すごい曲である。ちなみにこの曲、代表曲というだけあった、何度もレコード、CDに収録されている。いろいろなアレンジがあるのだが、私は最も新しい、アルバム「季節の旅人」に収録されているバージョンをお奨めする。夏目一朗氏編曲のこのバージョンは、この曲の有名なイントロを完全に別の曲に変えてしまった。それに若い頃とは違った円熟した千春さんの歌声が加わる。これはすばらしい。元々「恋」は若者の同棲をイメージさせる曲だったが、新しい「恋」は、円熟した大人の恋愛を思わせる曲に生まれ変わった。同時に、これまで「恋」はフォークソングの名曲の１つにすぎなかったが、新しい「恋」は日本のスタンダードになりうるクォリティーを備えた作品であると思う。ぜひシングルカットして、ドラマの主題歌に使ってほしい。そしたら大ヒット間違いないから、「紅白歌合戦」で全国民の前で歌ってほしい。千春さんはそんな商売っ気のある売り方は嫌でしょうが、私は1人でも多くの人にこの楽曲のすばらしさを知ってもらいたいのである。シングル　　　　　　　　　　1980年1月21日発売。アルバム「起承転結II」収録　1981年11月21日発売。アルバム「旅立ち」収録　　　1986年10月25日発売。アルバム「風景」収録　　　　1996年4月20日発売。アルバム「季節の旅人」収録　2001年3月31日発売。

  2003年04月22日

• 英会話（２）：単語が持つ本来の意味

  今日は二ールさんの英会話の日である。いつもの通り、私が新聞・雑誌から記事をピック・アップして、内容を要約してしゃべり、それから議論する形を取った。今日はThe Financial Timesに「日本の官僚制」についての記事が載っていたのを見つけたので、それをトピックに選んだ。今日、二ールさんと議論したことで興味深かったのは、「族議員」という単語の話をしたときである。「族議員」：中央省庁の政策決定とこれに関係する業界の利益保護に強い影響力をもつ国会議員のこと。具体的には、族議員とは、（１）主に自民党の国会議員で、（２）当選回数を重ねるうちに、特定分野の政策に精通するようになり、（３）省庁の法案成立と業界の利益保護に協力し、（４）その一方で省庁から地元への利益誘導を確保し、業界から政治資金を確保するという政治活動をする議員のことをいう。財政族、国防族、文教族、郵政族、外交族、社労族（厚生族、労働族）、建設族、商工族、運輸族、農林族、水産族など分野ごとに名前がつけられている。族議員については、その専門的な知識、人脈でのプラス評価よりも、業界との癒着体質など、マイナス面のほうが目だつ。橋本内閣や、小泉内閣における行政改革論議の過程では、中央省庁と結び付いた自民党の族議員が行政改革に強い抵抗を示したのはご存知の通りである。さて、この「族議員」。英語では"political tribe"という。「政治的な部族」という意味だ。この単語は、「族議員」の英語訳として、一般的に定着しており、わたしも何の疑問もなく使った。ところが二ールさんから指摘があった。"tribe"という単語には、"primitive"という意味が含まれる。つまり、「原始的な」、とか「未開の」という意味だと。さらに、「なにも考えない忠誠」とかいう意味を持つと。例えば英国で"tribe"を使う場合というのは、「マンチェスター・ユナイテッド族」とか「リバプール族」とかいう、サッカーのサポーターを表現する時に使うということだった。要するに、ニールさんの指摘は「民主主義国の日本の国会議員を表現するのにtribeというのは正しいのかな？」ということだった。私は考え込んでしまった。確かに「族議員」という言葉にはマイナスの意味合いが強いものの、「原始的」とか「何も考えない」というのはいかがなものかと。族議員には、選挙民や業界の意向をくみ上げて実現するという、ある意味民主主義的な一面があるのは無視できないだろう。"political tribe"は最初、日本人が訳したものか、外国人が表現したものか、私は知らない。しかし、日本の国会議員は「原始的」で、日本は民主主義が「未開」という認識からこの訳が誕生したのなら、本当にこれは適正な訳語なのか、考え直す必要があるのかもしれない。私たち、外国にいる研究者は、ある言葉の訳語に使われる単語の本来持つ意味をしっかり理解し、的確に使うことに神経を使わなければならない。そのことの大きな意味を再認識させてくれた二ールさんの指摘でありました。

  2003年04月21日

• 私の研究（１）：「政治」とは何か・１

  今日から、自分自身の研究について少しずつでも書いていきたいと思います。「研究、研究、研究。。。」と何度も日記に書いていながら、このかみぽこなる人物が実際に大学で何を研究しているのかさっぱりわからないというのは、やはり問題かなと思いました。だから、少しずつでも、研究の内容と、その進捗について書き始めようかなと思います。書くことは頭の整理になります。自分のためにもなるしね。では、始めます。プロフィールでも書いているように、私の専門分野は、「政治学」です。ですので、今日はまずこの「政治学」の「政治」とは何か？から始めてみようかと思います。えらい簡単なところから始めるじゃないかって？いやいや、この「政治」って言葉を定義するのが難しいんです。「政治」って言葉は結構ありとあらゆる人が気軽に使ってる言葉だと思いますが、じゃいったい一言でいうと何だって聞かれると、意外と答えづらいもんなのです。私自身も、いざストレートに「政治って何ですか？」と聞かれると、はて、即答が難しい。。。。ということで、しっかり「定義」しながら話を進めてみたいと思います。この「政治」って言葉に限らず、学問にとって、１つ１つの用語を「定義」して使うということが、実は大切で、かつものすごく難しいことなのです。さて、「政治」とは？「ある社会の対立や利害を調整して社会全体を統合するとともに、社会の意思決定を行い、これを実現する作用。」（大辞泉）である。なんじゃこれは？？？難しいな。じゃ、まずこの文章を細かく噛み砕いて理解してみましょうか。１．「社会」とは。（１） 人間の共同生活の総称。（２） 人々が生活している現実の世の中。世間。（３） 仲間意識を持って、みずからを他と区別する人々の集まり。　　（同じく大辞泉）なるほど。漠然としていて、まだ難しいけど、要するに「お互いに仲間だと思っている人々が生活しているある空間」って感じ考えとけばいいと思います。２．次に、その「社会」には、「対立や利害」があると。「対立」：ある2つ以上のものが、反対の立場に立つこと。そして、「利害」：その対立によって得することと損することがあるということ。つまり、社会のなかには、お互い仲間だとおもってるんだけど、意見の対立があり、そしてその対立によって得する人と損する人が出てくるもんだということですね。３．それを「調整」して、この社会全体を「統合」することだと。　　「調整」：ある規準に合わせて、正しく整えること。　　「統合」：2つ以上のものを合わせて１つにすること。つまり、「政治」とは、（ア）ある生活空間内で、（イ）お互いに仲間だと思っている人々の間で意見が反対に分かれ、（ウ）それによって得する人と損する人がある状況の時に、（エ）ある規準に合わせて、（オ）その分かれた意見を１つにする、そういう作用のことを言います。例えばそれは、こんなことではないでしょうか？数人で旅行に出かけ、目的地に着いて、ディナーに何を食べようかという時、何人かは「イタリア料理」別の何人かは「フランス料理」を食べたいと思っているとします。お互いのグループの意見は真っ二つに分かれます。「イタリア料理」に決まれば、イタリア料理派は満足しますが、フランス料理派は満足できません。「フランス料理」だと、逆にフランス料理派は満足しますが、イタリア料理派は満足できません。よって、どちらも一歩も譲れません。こんな状況を、なんらかの理由をつけて、どちらかに１つに決めていく、ということが「政治」なのです。そして、このような状況は私たちの日常生活で、ありとあらゆるところにありますね。ドイツの社会学者マンハイムは「現代の世界では、あらゆるものが政治的である」といい、政治の力によらなければ日常的ないかなる問題も解決できないことを説いています。しかし、ここでもう１つ疑問がわいてきます。「ある基準」に合わせて、「分かれた意見を１つにする」とは具体的にどういうことなのか？ということです。これだけで、結構長くなってしまいました。ここから先は次回としましょう。しかし、これ全然おもしろくないな。。。めげずに続けちゃいますので、１つよろしくお願いしたいと！（1週間に1回くらい？更新予定。）

  2003年04月20日

• パーティと金八先生

  今日は、夕方から私の英会話教師、ニール氏の自宅でパーティがあり出席した。パーティには、他にニール氏の奥様（日本人）の友人とその家族が招待されていた。その内３組の家族は、イギリス人の旦那と日本人の妻という組み合わせ。こんな街にもそんな国際結婚カップルが何組もいるということを知って、少し驚いた。さらに、世の中狭いというか、この二ール婦人のYさんと私の先輩PhDのTTさんの夫人、MTさんが友人。TTさん、MTさん夫妻もやってきた。今日はそのMTさん手製のお寿司がメイン・ディッシュ。いや～、久しぶりでほんとにおいしかった。英国でも、ロンドンなどへ行けば、寿司は食べられるのだけれども、とても高い。回転寿司に入ると一皿２－３ポンド（400-600円）する。私などまだまだ胃袋は若いので気がつくと１回で合計３０－４０ポンド（6000-8000円）食べてしまって、あとで猛烈に後悔してしまう。。。よって、めったに寿司は食べないことにしている。と、前置が長くなったが、今日のメインは寿司の話ではない。パーティも一通り食事を食べ終わった頃、４家族の子供たちが別室で日本のTV番組のビデオを観始めたので、私も移動して観た。流れてきた番組は、なんと「金八先生」だった。金八先生は、私が中学の頃に第一回目のシリーズを観たが、最初の数回のシリーズ以来観ていない。シリーズがずっと続いているのは知ってた。しかし、なんせ会社時代は残業につぐ残業。とてもドラマを観れる時間には家に帰れなかったので全然観る機会はなかった。今回観たのは最新のシリーズだろうか？上戸彩が出演してるのは、最新のシリーズですか？？なんとも懐かしかったのだが、しかし金八先生も昔とは変わったなと思った。私の印象を列挙すると、（１）昔は生徒の役割がハッキリしていた。優等生も、いたずらっ子（例えばマッチ）も、ちょっと陰のある子（トシちゃん）も、　ほんとに問題児も、誰がどんな役でどんな問題を抱えているか、パッと見ればわかった。（２）今の金八先生は、生徒の役割がハッキリしない。生徒のどの子も外見が同じような感じ。みんなかわいらしい。が、実はそれぞれ問題を内面に抱えている。それが一見してわかりずらい。（３）生徒の言葉使い。今の金八先生の生徒は、敬語をほとんど使わない。（４）問題の複雑化。昔はせいぜい妊娠とか、校内暴力程度であったが、今は性同一性障害ですか。こりゃ難しい。（５）金八さんのスーパーマン化。昔は金八さんも三枚目のだめ教師風で、いっしょに生徒といろんなことに悩んでいる姿が描かれていた。今は、どんな困難な問題でも、一人で解決しようとするスーパー教師のように描かれてるようだ。以上、感じたままを書いてみた。特にいいとも、悪いとも論評するつもりはない。世の中も変わり、金八さんも歳をとったのだろう。今日のパーティの子供たち、プレステとか日本のゲームを楽しみ、日本のTV番組のビデオを楽しむ。みんな日本好き。それがなんかちょっとだけ、うれしかったね。

  2003年04月19日

• みんなそろそろ...

  いつものように午後３時に学校のカフェに行きお茶を飲みながら本を読む。これが私のささやかなリラックスタイム。（ほぼ毎日の日課です。おかげで私は冗談で「カフェの王様」と呼ばれています。）カフェとは、学校内にある芸術会館（映画や演劇が観れる）内のオープンカフェで、寮と学校、あるいはバス停と学校の間の通り道になっている関係で、いろんな人が通りかかる。ここで通りかかる友人と挨拶を交わしたり、私の席に寄ってもらって話をしてりするのが、孤独な研究生活の唯一の楽しみなのです。（向こうは、ああ捕まったって思ってるって説もある。。。）今は、学校が春休みなので、友人たちも旅行や国に帰ってる人が多かった。それが、今日は久しぶりにいろんな人にあった。来週から新学期が始まるので、みんなそろそろ帰ってきたのだろう。そのうちの何人かをちょっとだけ紹介する。韓国人のキムさん。韓国の環境省の役人さん。同じ年にこの学校に来た。本コースがはじまる前のプレセッショナル･イングリッシュ･コースで一緒のクラスだった。彼はPhDの直接入り、私は１年の修士を経てPhDに入ったので、PhDとしては私の１年先輩になる。ものすごい韓国なまりの英語で、会話をするのは困難なのだが、めちゃくちゃいい人。１回彼の家で焼肉をごちそうになった。アルゼンチンのガブリエラ、サビオラ夫妻。ガブリエラは、プレセッショナルのコースメートだった。社会学の修士を経て、今PhD。旦那のサビオラは妻に協力する形で仕事を辞めて（中断して？）ここに来ている。どうしてそんなことができるんだろう？？でも、いつも２人いっしょ。愉快な夫婦である。そして、インド人のスダール。２メートルはあろうかという巨人。しかし、彼らとの間で、これからおもしろい出来事が次々起こるとは思えない。私をはじめ、研究がこれから佳境に入ってくるからだ。いっしょに話したり、酒を飲んだりする機会は少ないだろう。でも、彼らとはこれまでにほんとに面白い思い出がある。これから、そういう思い出を書くこと通じて、様々な国から来た様々な人々の横顔を紹介してみたいと思っている。

  2003年04月18日

• 16日：ふっとぼ～る　いず　かみんぐ　ほ～む：アーセナルVSマンチェスター・ユナイテッド（＋ＶＳアラン・シアラー？）

  サッカー・ネタが続いてすみません。時期的に今、欧州サッカーは大詰めを迎えているので仕方がない。お許しを。今日は、プレミア・シップの首位攻防戦、アーセナルVSマンチェスター･ユナイテッドをSKY　SPORTS　１で観戦。なにを隠そう（いや、前回は隠していたのだが）、私はアーセナルをサポートしている。おベッカム様のマンUではない。別に高尚な理由はない。前回も書いたが、アーセナルは私のような一般日本人にはなじみやすいのだ。監督が前に日本にいた、選手はテレビでおなじみ、去年は稲本君もいた。まあ、１つだけ高尚に言えば、このチーム、イングランドらしからぬ早いパスを美しく回すサッカーをする。カズ・中田のイタリア移籍から海外サッカーを知り、サッカーというのは、パスをつないでいくもんだと信じている普通の日本人には違和感がないのだ。お気に入りはロベール・ピレス（フランス代表）様ざんす。この方、もう存在がおフランスって感じ。美しい長髪をなびかせ、かつプレーは力強く、美しい。ＳＯ，ＣＯＯＯＯＬＬＬＬＬ！この方がボールをもつと、もうたまんないざんす。あ、この間からさんざん顔怖い、顔怖いといっているソル･キャンベル（イングランド代表）はいます。それはご愛嬌。対するマンUは、これはもう美しさのかけらもない典型的イングランドのチームだ。え？おベッカム様がいるじゃないかって？？それは、顔だけ。マンＵというのは、1人1人が「おらおら！そこどけそこどけ！！じゃまだじゃまだ！！！ぼけぇ！！！！」とわめきながら、やってるような印象だ。ギグスやヴァン・ニステルローイはボール持ったら、もうどんな場所からでもドリブルでどりゃ～って3人くらい蹴散らしていく。ベッカム、スコールズ、ロイ･キーンは、ボールをぼこぼこぼこぼこ蹴って、ついでに相手もぼこぼこにするような感じ。え？こっちのほうがあんたの性格に合ってるって？「イラク徹底的にやれい！」とかいつもむちゃくちゃ言うてるしって？いやいや、私ほんとはお上品な性格なんざんすよ。前置が長くなりすぎた。今日の試合は、プレミアの大一番である。現在マンＵ首位。アーセナル2位。勝ち点その差わずか３。でも、アーセナルのほうが1試合消化が少ないので、事実上差なし。今日勝った方が優勝に大きく近づくのは間違いない。さて、試合開始。あれれ？ベッカムがいない？？出場していない？あ、ベンチに座ってんのが映ってる。故障？？？試合は若干アーセナルのほうがボールキープ率が高い。でも、これは両チームのスタイルの違いのせいで、いつものこと。あんまり関係ない。20分、マンＵのヴァン・ニステルローイがシュート。惜しくも外れる。少しずつマンＵペースか？23分、またヴァン・ニステルローイだ。強引にドリブル突破。アーセナルのキャンベル、キーオンをごぼう抜き。ごおおおおぉぉぉぉぉぉぉ～～～るうううう！！！！マンＵ先制！ぐやじいいいいいい～～～～かなＰ～～～～～。（Ｔ_Ｔ）前半は１－０マンＵリードのまま終了。後半、我らがピレス様の動きが切れてきたざんす。何度かドリブル突破を図る。徐々にアーセナル･ペース。51分。ピレス様のパスを、走りこんできたコールがシュート！たまたま前にいたアンリの足に当たり、ボールの方向が変わった！ごおおおおおおおぉぉ～～～～るううううう！！！！同点！１－１。ぬおおおおおおお～～～～～。続いて61分。アンリがスルーパスからゴール前に抜け出す。コールキーパーをかわして、ごおおおおおおお～～～～～る！２－１ぎゃくてんだ～～～～～うおおおおお～～～～～！！！！。。。と喜んで、台所に水を飲みにいってるあいだに、ありゃ？マンＵのギグスがゴール。２－２。再び同点。こりゃ、すごい試合だ。あと、残り30分もある。まだまだこれからこれから。アーセナルはカヌー、ヴィルトールのＦＷ2人を投入。一挙に点を取りにきた。と、その時。82分。マンＵの攻撃を切り返し、キャンベルがドリブルで反撃に出たとき、マンＵのオレ・グンナー・スールシャールがチャージ。その時、キャンベルのひじがスールシャールの顔面を直撃。スールシャール大の字に倒れる。え？キャンベルにレッドカード？？退場？？？わざとじゃないだろ？？？？キャンベル、顔が怖すぎて損したか？？？？？しかし、これで人数の少なくなったアーセナルは守りに入らざるを得ず、試合は２－２のまま、引き分け。マンＵのファーガソン監督は首位を守ってガッツポーズ、アーセナルのベンゲル監督は、不可解なキャンベルの退場もあり、仏頂面、テレビの前の小生も仏頂面。。。。この試合、この後とんだ場外戦があった。この日のＳＫＹ　ＴＶのゲスト解説者はニューカッスル･ユナイテッドのスター、アラン･シアラーだった。ところが試合後インタビューでファーガソン監督、このことを知ってか知らずか、キャンベルのひじ打ちに関して「キャンベルは故意ではないだろうが、ひじ打ちは厳しく罰しないと危険だ。最近ひじ打ちをやる選手が多すぎる。先週の試合でも、アラン･シアラーがやったのはひどかった。」。。。。先週、マンＵはニューカッスルと対戦。シアラーがひじ打ちをやって警告を受けていた。それを聞いたスタジオのシアラーも黙ってはいなかった。「両腕でバランスを取らずにどうやってドリブルをしろというのか？それがたまたま他の選手に当たるのは、しかたがないことだ」と反論、解説者、アナウンサーと激論になった。試合が終ったら通常ＴＶはすぐ消すのだが、やり取りが面白かったので30分も余分にＴＶを見ていた。それにしても、選手や監督のコメント、スタジオのコメント、これまで全然英語が聞き取れなかったのに、ようやく面白いなと思えるまで理解できるようになった。石の上にも3年、かな？ちょっとうれしかったね。

  2003年04月17日

• 「留学回想録」を書くわけ（２）

  そして、このHPを作っていくにあたって、１つ断っておかなければならないことがある。それは、このHPの「日記」や「回想録」には、多くの実在の私の友人に極めて酷似したキャラクターがたくさん登場することです。I恵ちゃん、N美さん、Sさん、TTさんMTさん夫妻、ジョー、二ールなどすでにご登場いただいているが、まだまだ沢山の個性的なキャラクターが登場してくる。私は、このキャラクターに、（ていうか、要は実在の人物なのだが）HPに書くことを了解を取ってない。これからもいちいち了解を取ろうとは思ってない。HPの日記なんてそんなもんなのかもしれないが、これがちょっと心に引っかかってるのであります。留学生の生活を生き生きと書くためには、生き生きとした登場人物が欠かせない。しかしながら、実態を書くためには、どうしてもいいことだけを書くわけにはいかないかもしれない。時には、友人のことを厳しく書くこともあると思う。だから、私のほうでも、厳しいことを書く場合はルールというか、制約を決めておかないといけないだろう。その制約とは、基本的に私が友人のことを厳しく書く場合は、「直接的、または間接的に、私が書く内容がすでに友人に伝わっている場合」としようと思う。つまり「私がすでにその人に意見したこと」だけを書くということだ。そして、友人たちに１つ理解してほしいことがある。これは常日頃彼らに言っていることでもあるけど。それは、私が「この学校に来た人間は、語学留学生も、学部生も、大学院生も、PhDも、みんなよくなりたいと思ってここにきている。自分にとってよかれと思ってここに来ている」と思っているということだ。みんなそれぞれの段階で、少しでも今より成長した自分になりたいと思ってここに来ている。悪くなってやれって思って来る人間なんて、絶対にいない。しかし、成長にはいろいろな段階があるので、人間迷うことも間違うこともある。でも、「よくなりたい」という気持ちがあるならば、その迷いや間違いは別にたいしたことじゃないんじゃないかと思う。そして、間違いに気付いた時に、それを直して「ああ、気付いてよかったね」と思えばそれでいいのだ。そして、少なくともこの2年間あった方々は、すごく成長されてそれぞれの国に帰国された。私はこの友人たちを尊敬しています。（わたし一人、成長がなく取り残されている気がして不安だ。ああああああ。。。あ、もちろん私の失敗談は、そりゃー、なんも隠さず書きますよ。）だから、友人様。私が「あんなことあった。こんなことあった。」と書いても、願わくは「あはは、そうだったね。なつかしい」くらいに余裕で笑いとばしてくれればうれしいと思います。勝手なお願いなんですけれどもね、ここは１つよろしくお願いしたいと。

  2003年04月16日

• 「留学回想録」を書くわけ（１）

  毎日日記とか更新している陰で、実は着々と「英国留学回想録」の執筆は進み、第一章「どん底」が完結した。さて、その「回想録」なのだがここまでのストーリーは、（１）ほとんど仕事が嫌になったという形で会社を辞めた。（２）政治をやろうとして、当然ながらあえなく失敗。（３）日本の大学の社会人入試を受けて失敗。（４）英国留学を漠然と考えた。（５）東京の語学学校の英語レベルテストで、すぐに英国大学院進学は困難と言われた。という、要するになんともなさけない話だ。引き続き第二章、第三章と進めていきたいのだが、今日はこの「第一章完成記念」に、なぜ私がHPを持ち、「留学回想録」なるものを綴ろうと思ったかについて、少し話したいと思う。まずもって言いたいのは、（自分で言うのもなんですが）率直に言って私の体験は結構おもしろいとおもったからだ。普通、大学院で博士号（PｈD）を取得したいと考える人間は、大学→大学院修士→大学院博士課程と日本の大学でストレートに進み、日本の大学に席を置いたまま外国の大学でPhDの学位を取ろうというのが主流だ。こういう方々は、自分の所属する日本の学校にすでに外国の大学でPhD取得の経験のある先人がいる。その人から学校選びから教授へのコンタクト、現地での生活まで全てやり方を事前に聞いて、全て理解したうえで留学生活を始めるケースが多い。私は留学を始めて考えた時、そんなこと何にも知らなかった。始めは修士1年で日本に帰国して就職するつもりだったし、PhDという言葉すら知らなかった。いや、それ以前の問題である。イギリス留学っていったって、オックスフォード、ケンブリッジ、ロンドン大以外にどんな学校があるのか１つも知らなかった。私は「イギリスはいいはずだ」と、なんの根拠もなく勝手に思い込んでいただけだ。なんともいいかげんである。それだけに、英語検定の試験（IELTS）、入学までの手続き、ビザの問題、教授とのコミュニケーションの仕方、PhDへの進学、家探しなどの生活面。。。。全部手探りであっちこっちぶつかりながら自分でやったのである。（もちろん資金面とか、私は両親をはじめ周囲の人間に通常考えられないくらいの理解と協力を得られている面があるのは事実だ。そのサポートがあったからこそ、手探りでもやっていけたのである。それに対する感謝は絶対にひとときたりとも忘れてはならないと思っています。）大変な失敗もあった。相手とうまく言葉が通じなくて、一生懸命主張してると、相手が怖がって警察を呼ばれかけたこともある。たぶん、ここまで手作りでやった留学って、そんなにないような気がする。だから、人に伝えるかどうかは別として、自分の記憶が薄れていく前に、何かに記録しておいたほうがいいのかなと考えた。いや、少数派とはいえ、日本の大学に所属しないで、個人でPhDをやっている日本人は他にもたくさんいる。うちの学校の、先日の日記に書いた先輩のTTさんだってそうだ。ただし、ここで次に言いたいのは、そういう方々はきっと出世したときには、自分の失敗談なんて語らないだろうな、ということ。それは世に氾濫している留学体験記のたぐいの本を読んでみるとよくわかる。曰く「外国人との日々の交流で、異文化の面白さを学んだ」「セミナーで、外国人のエリートと刺激的な議論をした」「厳しい日々を送ったが、真の実力がついたと思う」などなど。外国留学経験のあるという若手の国会議員さんなんかも、よくこういうこと言っているような気がする。正直言って、これ「ほんまかいな？」と思うわけだ。外国に行って外国語で全てやんなきゃいけないのに、そんなにかっこよく行くもんなの？異文化ってそんなに簡単に理解できるもんなの？？それ以前に、そんなにみんな簡単に親しげに、外国人に対して話しかけてくれるもんなの？まあ、そういう方々はきっととても優秀なエリートなのだろう。私は、「普通のにいちゃんが、なんだかわかんないうちに英国に行って勉強することになってしまった。その結果どうなったか？」という通常の留学体験記では到底お目にかかれない自分の体験を、自分の記憶が残っているうちにどこかに書き残して、整理しておこうと思ったのである。そしてHPという形式を選んだのは、その自分の体験を誰かに発表したかったからという訳ではない。ただ、不特定の誰かが見るというプレッシャーを自分に科したほうが、自堕落な自分でも途中で投げ出さずに少しはまじめに続けるだろうか、と考えたからです。これが、私がHPをスタートし、「留学回想録」などを書き始めた理由です。ただ、これからこのHPを作り続けるには、１つお断りしておかないといけないことがある。それは明日書きます。

  2003年04月15日

• １3日：ふっとぼ～る　いず　かみんぐ　ほ～む：FA　CUP準決勝　アーセナルVSシェフィールド・ユナイテッド

  今日はI恵チャン以外にもう一つ、久しぶりにサッカーの話題。気楽に行こう！FA杯準決勝アーセナルVSシェフィールド・ユナイテッド戦をBBC　ONEでテレビ観戦。FA杯。たぶん英国で最も人気のあるスポーツイベントの１つ。日本でいえば、正月に決勝戦をやるサッカーの天皇杯に相当する。FA杯の歴史は古く、始まりは1872年までさかのぼるそうだ。その人気の大きな要因は、トーナメントがイングランド全土で開催される草の根チーム同士の対戦からスタートするからだ。FA杯にはプレミア･リーグのチームのみが参加するのではない。FA（サッカー協会）所属のプレミアのビッグ･クラブから下部リーグの最下位、それこそ村の青年団みたいなチームまで、全部参加するのだ。「おらが町の知ってるにいちゃんも出場する」そんな親近感が魅力なのだ。初戦は決勝戦の８－９ヶ月前から、イングランド･フットボールの最もへんぴなところから始まる。予選には、ジャロー・ルーフィング（Jarrow Roofing）やアサートン・コリエリーズ（Atherton Collieries）、ナイパスリー・ヴィクトリア（Knypersley Victoria）など、よくわかんない無名の地方チームの名が並ぶ。FA杯の魅力の１つに、この無名チームが、ビッグクラブを倒すチャンスを与えられるということがある。今回準決勝に進出したシェフィールドUも、プレミア（日本でJ１に相当）ではなくDIVISION　ONE（J２に相当）に属しているチームだ。ここまで、プレミアの強豪をいくつかなぎ倒して進んできた。対するアーセナルは、日本でもおなじみのビッグ・クラブ。監督のアルセーヌ・ベンゲルは前に名古屋グランパスの監督だったし、選手はW杯とかで日本でもおなじみの人ばかり。その上、去年は稲本君が所属していた。現在、プレミア･リーグ優勝をベッカム様のマンチェスター・ユナイテッドと激しく争っている。。。。。と、気楽にいこうとして、結構まじめに書いてしまった。さて、試合だ。試合だ。アーセナルのスタメン。GK　１　シーマン（イングランド代表）DF　１２ローレン（カメルーン代表）　　 ５　キーオン（元イングランド代表）　　２３キャンベル（イングランド代表）　　 ３　コール（イングランド代表）MF　１５パーラー（元イングランド代表）　　 ４　ビエラ（フランス代表）　　１７エドゥー（元ブラジル代表）　　 ８　リュングべり（スウェーデン代表）FW　 ９　ジェファーズ（イングランドU－２１代表）　　１１ヴィルトール（フランス代表）おお、すげっ！豪華！！でも、これベスト・メンバーじゃないのよ。アンリ、ピレス（以上フランス代表）、ベルカンプ（元オランダ代表）の超大物を温存してるんだから。。。対するシェフィールドは？？？？？？誰もわからん。。。。。。スタジオ解説のギャリー･リネカーも「巨人と小人の対戦」だって言ってる。かわいそうにシェフィールド。（ToT)ところが、始まってみると、勝って当たり前のアーセナルは動きが固い。シェフィールドの猛タックルが目立つ。全員でボールを必死で追いかける。トルシエ･ジャパンを思わせる戦いぶりだ。弱いもんの戦い方って、世界共通なのかな？ええぞ！シェフィールド！！試合は結局、なんか審判のミスの隙にアーセナルが点取ったみたいなすっきりしない得点のみで、１－０でアーセナルの勝ち。試合後、シェフィールドはFAに審判を訴えるとか言ってたな。勝ってあたりまえのアーセナルの緊張ぶり。思わぬ大舞台に決死の戦いのシェフィールド･ユナイテッド。FA杯の異様な、独特の雰囲気を、テレビ画面越しながら感じたのでありました。

  2003年04月14日

• I恵ちゃんの就職活動

  I恵ちゃんから珍しく連絡が来た。「R社から連絡あったよ。面接来てくれって。別枠でやるから、帰国するとき教えてくれって」I恵ちゃんはビジネス学部の最終年次の女の子。今年6月卒業予定なので、就職活動中だ。（かなり個性的な女の子なので、今後「日記」「留学回想録」にたくさん登場予定）R社は日本の大手化粧品メーカー。I恵ちゃんが一番行きたい会社だ。「ね、ね、別枠って言ってるからあ、べ・つ・わ・くって。これって可能性あるよね？ね？」「そりゃあると思うよ。面接行くまでが大変だからなあ、今の就職活動は。でも、面接行ったらあとはガチンコ勝負だからさ、そうなりゃいけるよ。なんせ日本の学生とは鍛え方が違うんだからさ」というような、会話をした。上手くいけばいいな、と思う。I恵ちゃんは24歳。外見はちょっと派手というか、染めた髪にばっちりメークにおしゃれな服装、家にいけば高い靴がズラッ。愛車はAUDI新車。顔も美人だがちょっときつめで（フィギュアスケートの村主章枝にちょっと似てるね）、近寄りがたい感じもする。でも、元々家の教育がしっかりしてるのだろうことと、本人自身が英国に来て苦労をしたこともあって、年齢以上にしっかりした大人だ。と同時に、ほんとはちょっと寂しがりやの優しいいい子である。苦労というのは、I恵ちゃんは最初政治学部に入学した。しかし1年修了時にあまりに哲学・理論に焦点をあわせて実際的でない政治学のカリキュラム（それも大事なのだが）に、自分に合わないと思って、ビジネス学部の1年生に入りなおした。ところが１年修了時に今度は体調を崩し、1年間休学。私が始めて彼女に会ったのは、この休学明け後。（留学年数という意味では、私の大先輩なのだ。）そして今年、卒業予定なのだ。彼女はじめ、学部生は就職活動をしているわけだが、まあみんな苦労している。いや、卒業してから日本に帰って面接すれば、簡単にいい会社に決まると私は思っている。しっかりしたいい子ばかりだ。私も会社員時代、何度もリクルーターをやった。見ればいい子かどうか、わかるつもりだ。私が彼らが苦労してるなっていうのは、その面接に進む前に、今は「エントリーシート」なるものを会社に出さないといけないでしょ？それをどう書いたらいいのか、彼らにはわからないんだよね。彼らは、英国のトップクラスの学校で一生懸命勉強してるけど、しょせん外国のド田舎にいるわけだ。どういうふうに普通書くものか情報がない。日本の大学生のように情報交換してやることができないわけです。いや、それ以前にエントリーシートの質問が留学生の現状に合ってない。書きようがないわけ。どういうことかと言うと、例えば「大学時代に、学業以外にどういう活動をしましたか？」を８００字で長々と書けとかいう質問がある。。。。「学業以外」って大学は学業をやるところじゃないの？と、思うわけだが、企業のエントリーシートって、この「学業以外」をやたら強調してるように私には見える。日本の企業は勉強をしないで、違うことをやる学生を個性的だと思っているのだろうか？留学生に勉強以外をやる暇なんてない。彼らは親元を離れ、母国語でない英語で勉強し、エッセイや試験のために計画的に勉強を進める習慣を身に付けてきたのだ。それが彼らの価値であり、個性なのだ。英国では、就職は学部を問わず成績が全てだ。成績順にいい会社に決まっていく。評価基準はそれだけだ。英国の大学の教育システム自体が人間性を磨く場になっているということで、できることなのかもしれない。どういうことかというと、英国の大学ではセミナーでは自分の意見を他人の前で言わねばならず、試験やエッセイでは知識でなく、自分の主義主張がしっかりしているかどうかを問われるからだ。ここをくぐり抜けた者は、自然にしっかりした人間性が身に付くということだ。いや、後日書くつもりなのだが、この英国の大学教育システムにも問題はある。ただ、留学生にとって、勉強自体が個性を磨く活動なのだと、もう少し日本企業側にわかってもらいたいと思うだけである。I恵ちゃん達の就職活動については、今後も書いていこうと思う。がんばってね、みんな。（「時事放談」に「就職活動：個性的な学生って？」として転載）

  2003年04月13日

• 松山千春「勇気ありがとう」

  「勇気ありがとう」まずはこのタイトルである。次に、曲の内容。どんな大きな力にも負けない勇気に　感謝。という意味だ。（JASRACさんが、歌詞の引用もいかんとおっしゃるので、自分で書き直しました。）わたしはうなってしまった。「勇気　持ちましょう」なら、メッセージソングとしてわかりやすい。しかし、「勇気　ありがとう」とはどういうことだ？難しい。。。。私は曲を何度も聴きながら長らく考えて、最終的にこう解釈することにした。「どんな大きなものにも負けない勇気」というものは、誰にでも生まれつき備わっているものだ。そんな勇気を持って生まれてきたことに感謝して「ありがとう」と言おう。千春さん、完ぺきに解釈間違ってたらすみません。m(--)mしかし、この解釈は千春さん自身がファンに向けたメッセージとも合っていると思うのだ。千春さんは言う。ちょっと長いが大事なので引用したい。「俺の場合はそれこそデビューアルバムから一貫してひとつの大きなメッセージを各作品に内包させているわけ」「それはだ、あなたは無力ではないということ」「あなたは決して無力ではない。自分ひとりが騒いでもどうにもならないと思わないでください。ひとりではなにもできないとも思わないでください。あなたが考えれば、あなたが行動すれば、世の中はどんどん変わっていきます。いろんな方向へと動いていきます」（月刊松山SAGA：2003年 SPECIAL， アミューズブック，p. 60-61より引用）「勇気ありがとう」の気持ちをもって、毎日一生懸命、力強く生きていきたいものだ。アルバム「勇気ありがとう」収録　1995年11月1日発売アルバム「風景」収録　　　　　　1996年4月20日発売

  2003年04月12日

• 議論ということ：英国の学者の場合

  イラク問題について極論を書いて以来、HPへのアクセス数が急増。昨日はなんと平均の7倍。ちょっとおどろきました。なかには、数名の方から貴重なご意見をいただきました。心から感謝いたします。人間は、他者から指摘されないとなかなか自分の問題点に気付けないものだと思っています。ご意見には納得できる点、できない点両方ありますが、それぞれについて考えてみることで、自分の考えを更に練り上げ、成長することができると、私は思っています。わたしがこの考え方を持つようになったのは、英国に来てからです。英国で、学者の研究に対する考え方を知るようになってからです。この国の学者たちは、自らの研究を様々な場で披露し、様々な人間に意見を求めます。それは、同じ学者にだけではありません。学部生や大学院生に対してもそうです。こちらの大学の授業は、特に大学院はそうですが、基本的に講義よりもセミナーというテーマに基づいて学生と講師が自由討議をする形式のものが主流です。ここでは、講師が一方的に話すのではなく、むしろ学生のほうが主体です。私は修士コースにいたころ、英語力も学問的知識も全然だめでしたので、セミナーで発言を求められるとしょうがなく「日本のことは。。」とか無理やり日本にひっかけて、簡単なことを言ったものでした。時には「それは日本ではちょっと違う」みたいなことをぼそっと言ってみたりしたのですが、講師は「それは興味深いね」一生懸命メモを取り、時には「君の言ってる内容は日本のどの本に書かれているんだ？著者と出版社を教えてほしい」と聞いてきたりしました。セミナーの場だけではありません。私は去年、ある学会に行ってある有名な学者の研究発表を聞いたことがあります。その人はノーベル経済学賞を受賞した学者とほとんど対等に議論している人です。そこでみた光景は私にはおどろきでした。なんと学生数人が一生懸命その学者に「あなたの言ってることはここが間違っている」と議論を挑んでいたのです。学者のこの議論への対応もたいしたもんでした。学生の言っていることをメモを取り、整理して「君の言っていることは、ここはこう間違っている。しかし、この点は面白い視点だ。私も調べてみたいと思う」と丁寧に答えたのです。私の指導教官の口癖は「我々は常に問題を抱えている」です。だからお互いに指摘しあって、向上していこうよと。年齢の違いとか、キャリアの違いは関係ない。率直に議論しようよと。これは英国の学者、あるいは欧米の学者かもしれませんが、すばらしいところの１つだと私は思います。

  2003年04月10日

• 男の手料理：かみぽこカレーライス

  私は1ヶ月に１回のペースでカレーライスを作ります。１回で1週間くらいの量をつくり、冷蔵庫で保存しながら朝昼晩、朝昼晩。。。。となくなるまで連続して食べます。課題などに追われ忙しい時、いちいち毎食作るのはとてもめんどうくさい。そんな時、カレーを作っちゃいます。時には学校の若い日本人留学生を呼んでカレーパーティをします。日本に住んでいると、どうってことない料理だけど、こっちにいるととても懐かしい家庭の味になります。今回はそんな「かみぽこ・カレーライス」を紹介します。材料肉（牛、豚、鶏のどれか）　　　　　　　　　　　　　　・・・４００グラムくらいカレールー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・（市販のもの）2箱たまねぎ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・2個くらいにんじん　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・3本くらいじゃがいも　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・大2個くらい豆、アスパラ、おくら。。。などの野菜をお好みで　　　　・・・スーパーの１パックってイメージにんにく　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・３かけくらい塩、こしょう　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・少々作り方（所要時間含め）１． 午後12時スタート：にんじん、じゃがいもを切る。荒っぽく、大きく、男らしくばっばっばっ、ざくざくざくざくっと切る。大きな鍋に水を1/3くらい入れて、その中に切ったものをぶち込む。そして火をかけ沸騰させる。２． 12時20分ころ：たまねぎ、野菜類と肉を切る。これも適当にどりゃ～っと切る。そして、フライパンに油を引き、火をつけ、それらを入れて炒める。塩とコショウをパパパパっと振る。３． 12時30分ころ：たまねぎがしなしなとなり、肉の表面が焼けてきたら、フライパンから沸騰させている、にんじん・じゃがいもの鍋に移す。水を鍋いっぱいに入れ、カレールーを入れて煮込む。４． 時々、鍋に浮かんだアクを取りながら、2時まで煮込む。５． 2時になったら一旦鍋の火を止め、そのまま寝かせる。（この寝かせる時間が大事。）　６． 5時30分：ごはんを炊く。７． ６時30分：カレーに再び火をかけ、温かくなったらごはんにかけて食べる！　日曜日の午後に作業をすると、月火水木金。。。と食べられます。「休日のお父さんの家族サービスで手料理！」って感じにもお奨めですね。　　　　　　　　　　　　　　　

  2003年04月09日

• 男の手料理：マリアちゃんのペペロンチーノ

  2年前、大学の寮に住んでいた。寮は8人で１つのキッチンをシェアするようになっていて、夕食時に入れ替わり立ち代りフラットメイトがやってくる。そこでは食事をしながら会話を楽しんだり、時には、お互いの作った料理を交換したりする。ちょっとした異文化交流の場であり、精神的重圧の大きい大学院生活では、寮のキッチンはささやかな気分転換の場である。私のキッチンには、ギリシャ女性、マリアちゃんがいた。彼女はギリシャの銀行から派遣されてMBAのコースで学んでいた。いやあ、美しかったね。長いド金髪をポニーテールにして、真っ青の瞳。その上結構ナイスバディ。。。でも、普段キッチンに現れるマリアは化粧っ気が全くなく、格好はいつもジャージみたいなもの。キッチンに来ても、「はーい、かみぽこ！」と笑顔を振りまいた後は、ばばばばば。。。。となんか作って、がつがつがつ。。。。っと食べて、ぴゅーっと部屋に帰っていった。忙しかったんだね。なんせMBAだから。課題抱えてもう必死って感じだった。でも、そんなスッピンで、疾風のように去っていく姿も、かっこよかったんであります。今、どうしてんのかな？きっと、アテネの銀行でバリキャリ・ウーマンやってんでしょう。で、前置きが長くなりやしたが、今回は、そんなマリアちゃんに手取り足取り、くんずほぐれつ教えてもらった。。。。わけではなくて、キッチンで彼女が料理するのを見よう見まねで覚えたこの料理を紹介します。名付けて「マリアちゃんのペペロンチーノ」ひじょーに、簡単です。１． 鍋でお湯をわかして、パスタをゆでる。お湯に塩を少々振る。２． にんにく1/2個くらいを細かく切る。３． フライパンにオリーブ･オイルを大さじ４杯くらい引いて、まずにんにくをいためる。４． 次にとうがらしをいためる。５． ゆでたパスタをフライパンにいれて、さっとかきまぜる。以上！これだけです。バリキャリ志向の女性の皆様、いかがですか？きっと美容にもいいですよ。（「男の手料理」にも転載します。）

  2003年04月08日

• 新しい生活を始める君へ

  N美さんからメールが来た。昨年度のマスターの卒業生である。この4月から、某有名私立受験校での、英語教師としての勤務が始まったという。その挨拶状だ。N美さんは10年近く県立高校の英語教師をしていた。退職し、一昨年10月にうちの大学院のマスターに入った。N美さんはとてもいい留学をされたと思っている。彼女の通った「英国文化」の修士課程は、ほかのコースに比べると課題が少ない。比較的ゆるやかなコースだ。でも、彼女は大学の寮でのキッチンメートたちとしっかり毎日コミュニケーションを取っていた。寮には様々な国籍の人間がいる。お互いに分かり合うのはほんとに大変だ。ましてや彼女は社会人を経験してきており、年長である。若い子たちの感覚についていくのは大変だったはずだ。でも、彼女はその人間性で信頼を得て、年下の彼らの相談相手にもなっていた。そのキッチンメートたちとは、休日に遊びに出かけたり、旅行に行ったりして、たくさん思い出をつくったようだ。昨年9月にコースが修了。日本に帰国したが、そのキッチンメートたちとは、メールのやり取りなど、交流が続いているそうだ。すばらしいことだ。メールに返信した。「私立の受験校は、私には想像できない世界ですが、きっと生徒は受験戦争のすごいプレッシャーを感じながらがんばってるんじゃないでしょうか。英語の楽しさ、コミュニケーションの楽しさ、異文化を知ることの楽しさ、そして人生の楽しさを、若い人に教えてあげてください。」うちの卒業生には、他にもこの4月から新しい生活をスタートさせた人がいる。きっと今、彼らは希望と不安が入り混じった気持ちだろう。だから、メッセージを贈りたい。君は大丈夫さ。きっとうまくいくに決まってる。あんなにがんばったんだからさ。

  2003年04月07日

• イラク戦争：イラクよ粘れ！がんばれ！！

  このところ、部屋でテレビ（ＢＢＣ　ＯＮＥ）をずっとつけっぱなしの状態にして、文章をパソコンで打ったり、資料を読んだりする日々が続いている。ＢＢＣ　ＯＮＥはほとんど1日中、イラク戦争の報道である。ついに米英軍はバクダッドに迫り、首都攻防戦が本格化しそうである。このまま米英軍はあっという間にバクダッドを制圧し、戦争は終結してしまうのだろうか。あえて批判を覚悟の上で言うのだが、私は今、「イラクよ、このまま負けるな。できる限り粘って戦争を長期化させよ」と思っている。今、米国と欧州でイラク戦争後の復興について、駆け引きが始まっている。国連中心の復興を主張する欧州に対し、案の定米国は、米国主導の復興を主張し始めた。日本政府は米英が国連決議なしで開戦した際、「復興は国連で」みたいなことを言っていたが、わたしは必ず米国が主導権を握ろうとするに違いないと思っていた。イラク戦争にいたるまでの米国の子供のけんかにおけるガキ大将のような傲慢さを考えれば、当然の展開だ。以前書いたように、私はこの戦争の遂行自体に反対である。しかしながら、戦争がはじまってしまった以上、国際社会にとって、ベターな終結になることを願わねばならない。戦争が短期間に終わり、犠牲者が最小であるのが、そりゃ理想だろう。しかし、その結果が米英の圧倒的大勝利で、米国が完全に自らが正しかったと思い込み、ますます国際社会においてその傲慢さを増すのであれば、問題ではないか。だから私はあえて言いたい。「イラクよ、絶対に降伏するな。ゲリラでもテロでもなんでもして、徹底的に抗戦せよ」と。米国人の兵士が大量に死に、一般市民が死に、米国民自身が戦争とテロに疲弊して、国内から反省が始まるまで、がんばれ。ちなみに言っておくが、ほんとにこんなことになると、私自身の命も危ないのだ。私は今後、自分の研究の資料収集に、日本に何度も飛行機で帰国しなければならないし、ロンドンにも行かなければならない。私自身がテロにあって、死ぬかもしれない。しかし、私はその覚悟をしようと思う。その上で言うのだ。「イラクよ粘れ！がんばれ！！アメリカを反省させるまで。」（この日記は「時事放談」にも転載します。）

  2003年04月06日

• 松山千春「ひとりじめ」

  「ひとりじめ」先月、妹が結婚した。よって今回のテーマは、結婚式ソングだ。松山千春の結婚式ソングってなんだろう？。。。。。思い浮かばない。これだ！という曲が見当たらないのである。千春自身がラジオ番組のなかで、『俺ってなんでそのう本当に婚礼に似合うような曲がないんだべな、ねぇ。誠に皆様に本当に申し訳ないと思ったりなんかします』『お前の娘の結婚式にですよ。。。。。何か歌えと言われたら多分「僕なら」を自分は歌うような気がします』。と言っている。しかし、「僕なら」いい曲なんだけど、私的には今ひとつしっくりこない。千春と同じニューミュージック系の谷村新司には「いい日旅立ち」、さだまさしには「秋桜」という国民的名曲があることを考えると、千春に結婚式ソングの定番がないのはちょっと残念に思う。しかし、である。たとえ曲がよく知られてなくても、もしこの曲を結婚式でばっちり歌えれば、列席のおじさんもおばさんも、もう感動して涙が止まらないだろう曲が、千春には実はあるのである。それが「ひとりじめ」だ。この曲、もう完全に演歌入ってる。浪花節の世界である。「あんたはバカだとわかっているけど、あんたについてゆくわそんなふうに笑うお前を　今夜はひとりじめしたい」なんだもん。え？そんなの今の若い人に合わないって？？まあまあ、待ちなさい。結婚式というのは、新郎新婦、その友人たちのためにあるのではない。両親、一族郎党のおじさん、おばさん、会社の上司に結婚のお披露目をするためにあるのである。この人たちをよかったなあ、と感動させて、なんぼなのである。結婚式で、友人が例えば”CAN YOU CELEBRATE?” とか”GET ALONG TOGHTHER”とか“あ～よかった”とか、なんでもいいんだが、若い曲を歌っても、おじさん、おばさんたちは「今時の若い人は、すごいねえ、よくわからんけど」で終わりなのである。彼らは所詮、演歌の世界、浪花節の世界に生きているのである。ばかを承知でついていくの世界に涙を流して感動するのだ。しかしながら、この曲にも残念ながら難点がある。このサビの部分が、千春独特の高音の絶唱なのである。特に、最後のついてえ～～～～～～～～～（約5秒）♪は、並みの歌唱力では、到底上手には歌えないのである。千春の曲作りのポリシーに「素人には歌えない曲を作る」というのがある。この曲、まさに「素人には歌えない曲なのだ」千春に「結婚式ソング」がないのは、この辺に理由の１つがあるのかもしれない。ちなみに私？歌えますよ、ばっちり。任せなさい。ついてえ～～～～～ゆくわ～～～と～～♪アルバム「浪漫」収録　　1980年5月5日発売アルバム「風景」収録　　1996年4月20日発売　

  2003年04月05日

• 先輩がんばれ

  午後3時、学校のカフェでコーヒーを飲みながら、本を読む。すると、先輩のPhDである、T.Tさんの奥様、M.Tさんがやってきて近くの席に座った。早速近づいて、深々と挨拶。で、早々に立ち去るつもりだったのだが、M.Tさんの旦那さんの話が始まってしまい、話が長くなってしまった。旦那さんが最初英語ができなくて、落第点を取って、学校に行かなくなって引きこもりのようになった話だとか、でも、それからがんばって、もう少しでPhDが修了するところまで来た話とか。。。私も最初英語が悲惨だった話をしたら、「あら、うちの連れ合いといっしょね。大丈夫よ。がんばって」とはげまされた。。。。まあ確かにね、その英語の部分と、あと、会社を辞めてきたところは似てると言えば似てるわね。（T.Tさんも私と同じく会社を退社後、マスターから勉強しなおして、PhDに入った。）でも、（今後徐々に留学回想録のほうに書いていくが、）英語ができなくても、ふんぞり返り、できんことはできんと開き直り、成績を取るために必要なことだけやった私と、まじめに考えすぎて、引きこもりになり、それでも再度立ち上がって、真正面から学問に取り組んだT.Tさんでは、えらい大きな違いがあるのではないだろうか。その辺は自分でも自覚してて、私はマスターを卒業はしたものの、ほんとは政治理論や政治哲学の基礎がしっかりと身についていないのだ。だから、今自分の研究を進めると同時に、毎日少しでも時間をとって、コアな理論書を読むように努めている。T.Tさんは今、博士論文の仕上げと就職活動をしているそうだ。就職は日本の大学講師を目指されている。ある有名大学に願書を出したら、面接までいかず、書類で落とされたそうだ。「日本の学校は日本の大学をストレートに進んだ人間を優遇し、研究内容はもちろん会社員を経験し、外国で学んだ人の人間性を見ようともしない、人を見る目がない」と、M.Tさんは不満をもらしていた。日本の学校が日本の研究者を優遇するのは、それは現状しかたないだろう。私は、それを折込んだ上で、準備しようと思っている。しかし、T.Tさんにはがんばっていい職を見つけてもらいたいと願っている。奥様は言っていた。「うちの旦那は、大学は浪人し、会社でも課長試験に1度落ち、大学院でマスターを１度落第し、なんでも遅いんですよ。でも、必ず最後までやりとげる」こんなまじめな、優れた人間性のある人に、日本の大学生を教育してほしい、と心から思う。

  2003年04月04日

• PhDって、なんじゃらほい？

  申し遅れましたが、このHP来てみて「PhDってなんじゃらほい？」って思っている人が多いんじゃないでしょうか？？私は今、生活が研究バージョンに入りつつあるので、このHPは今後研究ネタが多くなると思われます。そこで、今日は「PhD」について少し説明をしたいと思います。まず、PhDの意味ですが、「PhD　=　Doctor of Philosophy　=　哲学の博士」。これは、大学が主に文系といわれる分野での博士課程修了者に授与する学位のことです。学問の分野が「社会学」「人類学」「文学」「政治学」「経済学」。。。。と細かく分かれていても、学位は「哲学の博士」となります。さらに細かく言えば、この「哲学の博士」の後ろに、学問の分野がついて、政治学博士なら「PhD in Politics」、社会学博士なら 「PhD in Sociology」という学位になるのです。なんで「哲学の博士」となるのかは、誰かに聞いたり調べたりしたことはありません。私はあんまり細かいことが気になるたちではないので。すみません。私の勝手な解釈では、古代ギリシャのアリストテレスやプラトンの時代からの西洋の学問の伝統から、博士というものは哲学者であるとみなす、ということではないのかと思っています。。。。。つまり、私は今、英国の大学で「政治学博士」の学位を得る為に日々研究に没頭する日々（？）を送っているのであります。次に、どうすれば「PhD」はもらえるのか？それには、博士論文を所属の大学に提出し、審査を受け、パスする必要があります。博士論文の長さは、学校や学問分野によって違うと思いますが、私の場合は英文で約８００００WORDS。８００００WORDS？？？イメージがわきにくいと思います。まあ、本一冊です。優秀な博士論文はそのまま本になることもあります。では、PhDの日常とは？これは今後日記で書いていきますが、基本的には月一度論文指導の教授に会うくらいで、全く拘束がありません。公的な活動としては、関連の学会に出席したり、そこで研究発表、あと、学術雑誌に研究成果を発表したりすることがありますが、これも別にノルマになっているわけでもなく、自分の研究の向上に必要ならやるだけで、自己管理の範囲内です。PhDの学生のなかには、非常勤講師として、学部生のセミナーを受け持つ人がいます。これをやると準備とかに結構時間をとられ、忙しくなりますが。ちなみに私はやってません。え？わかんない？？。。。う～ん、確かに。わかんないですよね？？よし、こう言えばいいですかね？？？要するにですね、「売れない小説家」のようなもんです。 現状プータローみたいなもんで収入がなく、論文を書いて、それが認められれば大学とか研究機関に職を得られて、食っていけるようになると。 わかりましたでしょうか？？？？ その辺はまた後々、お話しましょう。

  2003年04月03日

• サッカー欧州選手権予選：イングランドＶＳトルコ

  研究進めないといけないのだが、サッカーは別だ。今日は欧州選手権予選グループ７の大一番、イングランドＶＳトルコ戦である。ＢＢＣ　ＯＮＥで生中継を見た。イングランドとトルコはグループの首位を激しく争っている。今日は直接対決だ。なな、なんと！イングランドはこのものすごい重要な一戦に、17歳の超新星、ウェイン・ルーニーを先発させるだと？？なんとこりゃまた、大胆な。いくらすごい天才だからって、17歳だぞ、17歳。スタジオ解説のゲーリー・リネカー達も「どうなのかなあ、これは？」と一様に不安顔。。。むむむ。さて、わがイングランドのメンバー。ＧＫ　１　ジェームズＤＦ　２　ネビル　　　３　ブリッジ　　　５　ファーディナンド　　　６　キャンベルＭＦ　４　ジェラード　　　７　ベッカム　　　８　スコールズ　　　１１バットＦＷ　９　ルーニー　　　（88分　１６ダイアー）　　　１０オーウェン　　　（57分　１８バッセル）（　　　）は交代出場。イングランドのスヴェン・ゴラン・エリクソン監督は、前の試合とメンバーを変えてきた。マンＵのニッキー・バットを先発起用。ワン・ボランチに入れて、前に左からジェラード、真ん中にスコールズ、右にベッカムという布陣。トルコの上手くて、早くて、強くて、汚い（？）ＭＦ陣に対抗するためスピードスターのダイアーから地味ながらしぶといプレーが売りのバットに代えたということか。試合開始。トルコは奥様のアイドル、イルハン様も先発出場。いやもう、開始早々荒れる荒れる。乱戦模様だ。さすがトルコ。もう、おベッカム様とイルハン王子の対決なんて、きらきらってムードじゃないんだから。どうして、トルコの試合はいつもこうなのか？チャージが強烈な上に、たぶん、トルコの選手はひとこと多い。どーんっとぶつかったあとに、方々でののしり合いが起こる。普段は冷静なベッカム少々切れ気味。イエローカードをもらってしまった。。。おお、乱闘寸前。怖いぞキャンベル。前半はイングランドもベッカムの惜しいシュート、オーウェンの2度のシュートミスなど、チャンスはあったが、全体的にトルコが押し気味。その流れを変えたのはルーニーだった。試合開始直後は固さの目立ったルーニーだったが、前半40分頃、ボールをキープしてドリブル突破を見せ始め、チャンスを作り始める。これで流れが変わった。そして後半。イングランドに試合の流れが傾いたところで、エリクソン監督の采配が当たりに当たる。57分に負傷のオーウェンに代わり、バッセル投入。そのバッセルが、75分、ベッカム→ブリッジ→ファーディナンドと渡ったボールをぐおぉぉぉぉぉぉおおおおおおお～～～～～～～るうぅぅぅぅうううううう～～～～～～～！！！！！！！ぬぉおおおおおおおおおお～～～～、場内大興奮！！家の中も大興奮！！！ その後、トルコも反撃を試みるが、ジェラード、バットのＭＦ陣が強烈なチャージで反撃の目を摘む。解説者も「すごいハードワークだ！」と絶賛。ＧＫジェームズのスーパーセーブも出た。 ルーニーが再三にわたり、ドリブル突破をみせる。なかなか止められない。この子、すごいわ。 そして、終了直前、エリクソン監督が再び動く。88分、”スピードスター”、ダイアー投入。その直後、ダイアーがペナルティーエリア内で、ドリブル突破！トルコのＤＦたまらずファール。ＰＫだ！！ これをおベッカム様がていねいにぐおおおおおお～～～～る！貴重な2点目ゲットだ。 試合終了。イングランド２－０トルコ。イングランドはグループ７の首位に浮上である。 この試合のＭＶＰは、トルコの攻撃を体を張ってことごとく止めた、ジェラード、バットの2人だろう。特に、ニッキー・バット。普段は「マンＵで控え、イングランドで控え」という地味でしぶ～いプレーヤーだが、先発起用のエリクソン監督の期待にみごとに答えた。 そして、ルーニー。いやもう、この子はほんとにすごかった。プレミアリーグ最年少ゴールという、ストライカーなのだが、私が今日見た印象では、中田英寿に似たプレーをする。テレビではかつてのイングランドの名選手、ポール・ガスコインみたいだって言ってたけどね。ボールを持ったときの姿勢がよく、ボディバランスがいい。強くてチャージを受けてもなかなか倒れない。これで17歳とは。。。。。体が出来上がったら、どんなプレーヤーになってしまうのだろう。おそろしすぎる。エリクソン監督は「もはやルーニーを今後代表からはずすことは考えられない」とコメント。やはりイングランドは大一番に強かった。今後は格下相手のときも、これくらい真剣にやってほしい。心臓に悪いんだから、リヒテンシュタインとかにヒヤヒヤさせられると。明日こそは研究ちゃんとやらないと。。。

  2003年04月02日

• え・い・ぷ・り・る・ふ～る

  朝起きてコンピューターを開き、マイ・ホームページを開いた。？？？変な「ろば」の画像がＨＰに乱入してきて動き回っている。これは何だ？思わずクリックしそうになったが、いやウィルスかもしれんと思いとどまった。それにしても高速で右に左に動いとる。むむむ。どうしたこっちゃ？？頭の中が高速に回転する。誰かのいやがらせかな？そんなに変なこと書いてないと思うんだけど。いや、「単純反戦反対」「南京大虐殺はない」「英語教育はいらん」松山千春好き→鈴木宗男擁護と誤解された？？これっていやがらせを受けるに十分に過激かもな。やばい！ぬおぉぉぉぉ～っとあせって、ＨＰ作成業の妹にＳＯＳのメールを入れた。地球の裏側にいるのに、即座に返事が来た。「うーん。　とりあえず、　お兄ちゃんのページのログインIDとパスワード教えてっ！　ちょっといじっても良い？見てみるから。」おおっ！　頼もしい。よろしく。しかし、自分でもなんとかせんといかんと思い、いろいろやってみる。ぜ～ぜ～、は～は～。楽天のヘルプを開いた。え？？？「エイプリルフールの企画 で、キャラクターがページに出ます」だと。ぬおおおお～。こっちはすっかりぜーぜーはーはーだったのに、え・い・ぷ・り・る・ふ～る、だとお。とほぼ同時に妹から返事。「楽天の企画だから、あわてないで」だと。さすがプロ。情報が早いわ。わずか10分くらいで楽天の企画だと気づきおった。たいしたもんだ。研究がんばります。

  2003年04月01日

• さあっ仕事！仕事！！仕事！！！

  勝手に2週間休暇ということにして研究を放り投げていた。しかし、いつまでも休むわけにはいかない。ということで、今日から本業である研究を再開することにした。朝、7時に早起きして、さあっやるぞ！仕事！！仕事！！！仕事！！！！とコンピューターをスイッチオンして、少したって気がついた。8時10分？？7時10分じゃないの？？？さ、さ、さ、さま～たいむ？？？？ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ～サマータイムになっとる。いきなり1時間損してしもた。しかも、よく考えるとサマータイムになったのって、2日前ではないか。そういえば、土曜の朝にコンピューター立ち上げたとき、ちらっと時計の表示が画面に映ったような。。。2日もたってから気づくとは。ぬおぉぉぉ～。。。いきなり出鼻をくじかれたのでした。ま、気を取り直すために松山千春の「雪化粧」を聴く。なにが～か～な～しいと～か～♪つらい～わけじゃ～♪　な～いけど～♪余計むなしくなった。ぼちぼちがんばります。最後に、あれだ。この休暇中、わが愛車「かみぽこカー」は主人を乗せてほんとによく走った。今月の走行距離1184マイル。ま、よくがんばったな。感謝だ。

  2003年03月31日

• 28日の日記続き：サービスエリアの老紳士

  夕方、帰宅途中で事件は起こった。ヒースローから1時間くらい運転して、腹が減ったので少し休もうと、Ｍ４０（高速道路）のＯＸＦＯＲＤ近くのサービスエリアに入ったときのことだ。レストランに入り、食事を注文して、タブロイド紙が置いてあったので読み始めた。「イラクで英兵が殺され、市中引き回しにあった」というようなことが書かれてあった。すると、隣のテーブルに座っていた老紳士がこっちに向かって叫んでいる。なまりがきつい英語で聞き取りにくかったのだが、どうやら「イラクのやってることはひどいだろ？ところで、お前の国がやった南京大虐殺はどう考えるんだ？？」みたいなことを言ってからんできているとわかった。私は「その問題については簡単に答えられない。私は南京大虐殺は事実かどうか疑わしいと思っている」と答えた。すると、その老紳士は席を立ち、私に顔をすりつけるように近づいてきて、なにやら汚い言葉を連発している。わたしは「ならば、広島・長崎への原爆投下はどう考える？あれこそ虐殺じゃないか」と冷静に言った。老紳士は怒りながら、しかし婦人が手洗いから戻ってきたので、いっしょにレストランを出て行った。私は終始冷静だったと思っている。なぜなら、以前にも何度か老人から同じようにからまれたことがあったからだ。私は彼らに怒りは感じない。彼らを説得しようとも思わない。この国のじいさん達は、私らのじいさん達と殺し合いをやった。そんな人たちに、日本人にいい感情を持ってもらおうったって、それは無理だと理解している。例えば、この国では、第二次大戦を題材にしたテレビ番組が多い。その中には、結構日本軍を極悪非道に描いたものも多い。こういう番組は、じいさん、ばあさんに人気がある。日本と直接戦争をした世代の感情はどうしようもないのだろう。それに、こういうことは別に日本人に対してだけ思っているわけではないだろう。ヨーロッパはいろいろな国同士が戦争をしてきた歴史がある。それぞれの国民同士は、お互い歴史を知ったうえで、一定の距離をおいて付き合っているように見える。国内においてさえ、そうだ。英国内では、征服民イングランドと被征服民スコットランド、ノーザンアイルランドとの間には我々には理解が難しい複雑な感情がある。日本でも、ある本の中で、評論家の西部　邁氏がこう言っている。「自分の同胞が、自分のおやじと、あまり年の違わない世代の、兵士たちが大量に撃たれ空襲で一般市民が焼かれたことを考えると、感情ではなくて、むしろマナーとして、アメリカ人とは一定の距離をおいてしか付き合えない。」過去の歴史に対しては、卑屈になることなく、かといって傲慢になることなく、冷静に、毅然とすることが大事だと思っている。

  2003年03月29日

• ヒースロー空港と戦争

  ヒースロー空港まで、日本に帰国する友人を車で送っていった。なんせ英国は戦争当事国。空港は厳戒態勢、自動車は検問を通らなければならないかもしれない、手荷物検査は大行列。。。。。と予想して、フライトの4時間前には空港に着くように、友人に早めに準備させ、出発。ところが空港についてみると、検問はなく、空港内も平静。そして、客が少ない。若者の姿が目に付くかわりに、ビジネスマン風の人が少ない。学生が休みに入って旅行しているのに対し、企業は危機管理から、出張を控えているのか？セキュリティーの人間の姿が目に付く。通常の3倍というイメージか？しかし、ただ歩いているだけで、特に殺伐とした雰囲気はない。結局、友人はチェックインも、手荷物検査も、あっという間に通過し、帰国した。私は今週、勝手に休暇と決めて、いろいろ車で旅行したりした。そして、まさに今週、戦争がはじまってしまった。しかし、どの町に行ったときでも、私の印象は意外にこの国は平静だということだった。私は戦争当事国にいることは、人生で初めてなのだが、もっと国中大騒ぎになるのかと思った。我々のような外国人は、警察に質問されたり、レイシストに危害を加えられたりということを心配しないといけないのかと不安に思っていた。が、そんなことはいまのところない。英国民は、平常通りに暮らしている。戦争慣れしてるんだろうか？フォークランド紛争もあったし、湾岸戦争も当事国だったし。。。。。そんなことを考えながら、帰途につく。平和な一日。。。と思っていたら、帰りにちょっとした事件があった。続きは、長くなるのでまた明日。

  2003年03月28日

• 松山千春「愛しているから」

  「愛しているから」私はかつて、この曲の内容と全く同じような気持ちを抱いたことがある。よって、まずはこの曲の歌詞。愛しているから　言葉に出来なくてお前の心　離れて　行くなんて考えすぎだね　そうさ　よくある事薄い化粧も　口紅も　髪を切るのも自信ないんだ　お前の事はだから　どんな時も　確かめていたくて愛しているから　言葉に出来なくて心の中で　何度も　つぶやいているいつも笑って　貴方だけよと答えて　背中向ける　悩まされるだけさお願い　このまま　何処へもいかないでお前以外は　もう誰も　愛せないからお前以外は　もう誰も　愛せないから（JASRAC許諾第J070214365号）。。。。なるほど。私は、女性は男より強いと思っている。恋愛に関しては特にそうだ。私はいつも彼女に愛されているのか、不安になり、確かめたかった。彼女も同じなのかもしれないが、簡単にはそれを顔に出してくれなかった。こちらの不安そうな顔をみても、笑っているだけであった。。。。あまりにも、ある時の私の気持ちが、そっくりそのままこの曲には表現されてある。きっと恋愛中、私と同じような感情を抱く男が多いのだろう。千春もそうだったに違いない。アルバム「愛を贈る」収録　　1984年5月21日発売アルバム「季節の旅人」収録　2001年3月31日発売

  2003年03月27日

• 松山千春「夜明け」

  「夜明け」　　この曲が１曲目というのは、千春ファンの人からすれば、通常意外だろう。たぶんファン以外の人はこの曲を知らないだろう。　しかし私にとっては、絶対にこの曲なのである。なぜなら、この「夜明け」こそ、私が人生で最初に聴いた松山千春の曲なのだから。　この曲は私がまだ小学生のころ、ＮＨＫの銀河テレビ小説の主題歌に使われていた。記憶は定かではないのだが、たぶん土曜日の午後あたりに、家でボーッとしているときに、テレビから流れてきたと思う。テレビには川岸で自転車をこぐ人が映っていた。それが私の千春初体験である。　この曲はデビュー初期の松山千春の曲では、こぢんまりとまとまった感じのする曲だ。　初期の松山千春の曲は、すさまじいエネルギーを感じさせると同時に、たぶん曲作りのパターンとか、基本とかを無視した（あるいは知らなかった）荒削りさがあるものが多い。　しかし、この「夜明け」はテレビの主題歌として作られたという性格上なのか、ちょっとおとなしい、まとまりのある曲に仕上がっている。当時の千春の曲としてはちょっと異色な曲だ。　でも、サビの部分「「僕はこの歌を歌い続ける、せめて君の夢がかなうまで」という意味なのだが、この部分を歌い上げるところには、千春の曲らしさがある。　いい曲である。シングル　　　　　　　　　　　1979年8月21日発売アルバム「起承転結」収録　1979年11月21日発売　

  2003年03月26日

• 英会話

  今日は、週一回の英会話の日だ。イギリスに2年半もいて、英会話？と思われるだろうが、私なりに考えてのことだ。 私は今、週一回学校の近所に住む、英語教師二ール氏の自宅に伺い、1時間個人レッスンを受けている。二ール氏は今年3月まで、日本の大学で約10年、英語講師をしていた。家族はこちらに住んでおり、2月末に彼の学校の学期が終わって帰国してから、私はお世話になっている。彼はこの3月で大学を退職し、こちらで英語教師をする予定である。ニール氏との出会い、等は「留学回想記」に詳しく書く。今回はなぜ私が、英国わざわざで英会話のレッスンを受けているのかの理由を簡単に書こうと思う。 結論を言えば、「自分」が英語を話す時間が欲しかったからである。 この2年半あまり、私の英語力はすさまじいまでに向上した。しかし、それは「読み」、「書き」に関しての話である。修士のころ、すさまじい量の学術書を毎週読まねばならなかった。しかも英語で論文を書かなければならなかった。今では日本語で読み書きするのと、ほとんど変わらなくなった。時には英語のほうが読みやすかったり、書きやすかったりするときもある。 逆に会話に関しては悲惨の極致であった。。。。大学院にまで来ている学生というのは、そりゃもう大変な自信家が多い。日常会話でも、セミナーのような勉強の場でも、もう俺が俺がって感じである。特にラテン系やインド系の留学生と話すときは大変だ。（イギリス人は少し違うんだけどね）彼らはいったんしゃべりだすと、もう止まらない。こっちは笑顔で「ＹＥＳ　ＹＥＳ」「ＹＥＳ　ＹＥＳ　ＹＥＳ」と返してるだけになる。そのうちこっちが何かしゃべろうかと思ったときには、「じゃあね」と満足そうな笑顔を浮かべ、去っていく。。。。 結果として、会話は全く上達しないという状態が続いていたのである。（その辺も、回想記に詳しく書く予定だが）まあ、日常生活だけならそれほど問題ないかもしれないが、アカデミックなレベルで必要な英語力となると、このままではちょっと問題である。私はとにかく、「自分」が一定の時間、自分のペースで英語をしゃべる時間が必要だと考え、ニール氏に相談したのである。 ニール氏は私の相談に対し、まず「それはあなたの英語力の問題ではなくて、相手の問題でしょ」といい、「あなたの話す英語にそんなに問題があるとは思えない」と言った。 そして、個人レッスンがスタートしたのだが、レッスンの内容は以下の通りである。（１）私がジャーナルや新聞（エコノミスト、ＦＴや朝日新聞などの日本の新聞の英語版）からおもしろい記事を選ぶ。そして私がその内容について説明し、私の意見を話す。（２）その後で、ニール氏が私に質問をして、深く議論をしていく。（３）最後にニール氏がわたしの話す英語の文法や語彙をチェックする。 二ール氏は日本人に英語を教えることに関しては、正真正銘のプロである。私の悩みを理解してくれている。とにかく私の話を聞いてくれる。 私はとにかく、自分で英語をしゃべらなければならない。一生懸命話すと、これが意外にしゃべれるもんである。これまで、読み書きを一生懸命やってきた成果もあるのだろう。 これまで、英語をしゃべるのが苦痛であった。外人の友人に会ったとき、時には逃げたくなることもあった。でも今、初めて英語が少しおもしろくなってきた。

  2003年03月25日

• OXFORD

  オックスフォードに車で行った。2年半も英国にいるのに、オックスフォードに行くのはこれが初めてである。思えばこの2年半、旅行らしい旅行はほとんどしていない。イギリスの「ワースト１、２、３」の街しか知らないとずっと友人にはばかにされ続けてきた。与えられる課題をこなし、生き残るのに必死だったのだ。ＰｈＤの1年目を終わり、ようやく自分のペースで研究を進められる自由を与えられた。それはそれで、大変ではあるのだが、いろんなところを見てまわるのも大切なことだ。車で自宅から1時間くらい。思いのほか近かった。で、オックスフォードの街に入るやいなや、「ＰＡＲＫ　ＡＮＤ　ＲＩＤＥ」の標識。知らない街に行くとき、いつも駐車場を見つけるのに苦労する私は即座に入った。が、これが失敗。それから中心街に着くまで45分も歩く羽目に。とほほ。。。中心街に着いて驚いた。違う。この街は私が知っている他のイギリスの街とは。。。これまでイギリスの街を歩くとき、周囲を気にして、多少の恐怖感を感じながら歩いていた。スリに会うんじゃないかとか、レイシストに突然襲われるんじゃないかとか。。。こういうことは言っちゃいけないのかもしれないが、スキンヘッドのブリティッシュのあんちゃん（いわゆるフーリガンみたいな人）や、黒人、チャイナ系、インド系の人って、外見が怖いのだ。怖いもんは怖いんだからしょうがない。自分の住む街もそうだし、ロンドンだってそうだ。この街はその恐怖を全く感じない。勝手な先入観なのかも知れないが、ハイソな感じがする。歩いている人がみな教養のある人に見える。(実は観光客ばっかりだったりして。。。。）日本人も結構見かけた。若い子は、もうなりきり外国人。ファッションが普通の日本人の子と違う。英語もぺらぺらぺらぺら。。。。。って感じ。すごっ！それと、客員教授風の旦那とすごい若い妻という日本人夫婦を何組も見た。どの夫婦もものすごく歳が離れているように見える。これは単なる偶然か？？34歳独身、博士候補生の私としては、a little bit淡い期待を抱く。。。観光自体はクライスト・チャーチ、トリニティーカレッジ（あの、アマルティア・セン博士がいる）、セント・メアリー・チャーチなどを外から見て、ぱちりと写真を撮るだけ。中には入らず。ぜんぶ入場料を取りやがる。教会とかはともかく、なんで学校がゼニを取るんだ。うちの学校もまねしろ！いい商売だ。俺たちの学費を下げろ！！こんにゃろ～ぅ！！！夕方まで、ぐるぐるまわって、帰る。でも、いい1日だった。

  2003年03月24日

• 食事会

  今日は夜、学校の寮に久しぶりにいく。学校の日本人の人たちと食事会。（私は学校の近くの町に住んでいる。）うちの学部（政治・国際学部）のマスター（修士）を、体調不良で休学し、一時日本に帰国してたＭ子さんが帰ってきたからだ。Ｍ子さんはロンドンの彼氏（英国人）の家に泊まっている。留学前に勤めていた会社のロンドン支店でアルバイトも決まったそうだ。来年度の復学まで働くらしい。Ｍ子さんはまじめな人だ。まじめすぎて、勉強のプレッシャーをまともに受けすぎて体調を崩してしまった。でも、今日は別人のように生き生きとしていた。元気な姿をみて、まずは安心した。自分は修士1年、博士課程2年目で英国滞在合計3年だ。課題の締め切りに追われたり、セミナーの準備に追われたり、相当にプレッシャーがかかったことは何度もあるのだが、ありがたいことに体調不良になったことがない。その心配をしたこともない。丈夫な体に産んでくれた両親に感謝。ちなみに、食事会は結構盛り上がり、Ｈ君のギターの弾き語りが始まり、私も一曲、彼の生演奏で「長い夜」を歌わせてもらいやした。サラリーマン時代何百回と歌ったこの歌、ひっさしぶりで気持ちよかったでやんす。Ｈ君、ありがとね。

  2003年03月23日

• 近所の写真屋さん

  近所の写真屋に、現像を頼んでいたものを受け取りに行った。ところが店に入るやいなや、「You gonna kill me. You gonna kill me」と苦笑しながら、店長が近づいてきた。店長が言うところによると、現像の機械がこわれて、写真が全部真っ青になったんだとか。一枚見せてもらうと、ほんとに真っ青だった。先週サッカーを2試合も観にいった。その時の写真だ。一試合はマンＵが近所に来たので生ベッカムを見に行って沢山ベッカムの写真を撮った。もう一試合はおらが街のチームと試合をするため川口能活のポーツマスが来たので、沢山彼の写真を撮った。（ひょっとして、どこに住んでるかばれる？？）まあ、そんなわけで特に急いで受け取る必要もないわけで、「いいよいいよ、明日また来るから」と言って店を出た。イギリス人を相手にしてると、こんなことはしょっちゅうで、いちいち気にしてたら生きていられない。それに、こういう時にクレームをつけるのを、イギリス人は嫌う。「いいよいいよ」と余裕たっぷりに振舞うのがおしゃれだと思っている。そういうイギリス人をわたしは好きだ。

  2003年03月22日

• ホームページ誕生。感動

  はじめてホームページに挑戦することになりました。コンピューターの知識ゼロ。どうなることやら全くわかりませんが、とりあえず始めてみましょう。

  2003年03月21日

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