商売をやっていると、セールス電話がかかってくることは珍しくない。コピー、事務機器の売り込み、電話の売り込み、ノンバンクからの融資の案内、マンション投資の誘い、雑誌の売り込みなどなど、よくもこれほどまでに電話がかかってくるものだと思う。ほとんど忙しいのでと言って、断っている。ところが、このところ気になる売り込み電話がある。穀物等を扱っている商品相場からの電話である。
小生を名指しで電話をかけてくるばかりではなく、まったく面識がないにもかかわらず、あたかも面識があるようなことを言い出し、覚えていないのですかとうそぶく輩がいるのである。自慢ではないが、記憶力は良く、面識があれば、たいてい相手の顔と名前が一致するほうなので、相手の言っていることが嘘だということはすぐ分かる。しかし、すぐ嘘だとばれるセールス電話をかけてくる輩に少し興味がわいた。
通常、まともな神経をしていれば、これほど大胆な嘘をつくことはできない。個人の良心という考え方をまったく否定したやり口といえる。これは、所属する企業がこの手のセールトークを使うように指導しているに違いない。だから、同じ会社の違う担当がなんども同じような手口で電話をかけてくるのだろう。まず、アポイントをとること、いわゆるコールドコールをいかに成功させるかという点から考えると、たとえ偽りとはいえども既知の関係を相手に信じ込ませることが大事なのは確かだ。
相手に自分を信じ込ませることができれば、商売が成功する確率は極めて高くなる。社会問題化している振り込め詐欺のやり口と共通点が見られる。それどころか、振り込め詐欺の成功要因を研究、分析して、アプローチの方法を考えだしたのではないかとも考えてしまう。ニューヨークでの研修を終え、今、帰国いたしました。その節は大変お世話になりましたといった具合に言われれば、誰しも自分の記憶をたどることだろう。そのやり口は手を変え、品を変えとどまることを知らない。
さらに驚くべきは、こちらが知らないと言ったとしても、決してひるまないことである。そうですか。思い出していただけませんかとくるのだ。決してばつが悪いそぶりなど微塵も感じさせないのだ。悪辣なやり口とはわかってはいても、あまりにそのずうずうしさが度を越しているので、関心させられることが多い今日この頃である。今度はなんと言ってくるのだろうか、少し楽しみにしている。
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