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カテゴリ:思いがけない出来事
先日、独立行政法人を訪ねた時のことである。中小企業の経営支援を目的としており、いくつかのテーマについて相談に応じてもらえるので、これまでも何度か利用した経験がある。最近、相談にのっていただいた方は、大変丁寧なかたで、質問を持ち込んだ分野についての知見の充分だったので、大変役にたったという印象をもった。
今回の相談内容は、新しいビジネスを始めるにあたっての資金調達におけるベンチャーキャピタルとの交渉についてである。このところ、新しい事業計画書をもっていくつかのベンチャーキャピタルを訪問しているのだが、事業概要を説明した後に、御社は資本政策をいかようにお考えですか、もしくは増資を求めるにあたっての株価はいくらをお考えですかということを聞かれることがある。 事業計画書を作成していた時は、投資をお願いする皆さんに計画している事業が如何に魅力的であるかだけに意識が集中していたので、事業の収支や資金の需要までは考えていたが、それ以降はまったくの白紙だったのだ。正直なところ、まず投資の対象としてみてもらえるかどうかを考えるのが精一杯だったのである。 それから、関連の本を読み、専門家といわれる人たちに相談にのっていただいていた矢先のことである。相談の応ずるとして出てきた人物とは、それ以前にも打合せの機会をもったことのある人物で、その対応があまりにもぞんざいで、しったかぶりがすぎる人間なので、相談にはならなかったのである。ところが、昨日は、その同じ人物の対応がまったく違っていた。前回の別の相談員との打合せ記録に目をとおし、事業計画書の内容と現在の進行状況を把握しており、最初に見せた生意気な態度がうそのように影をひそめていたのである。 こちらの状況は、その相談員と最初に会った時とさしてかわってはいないのだが、先方がこちらを何も知らと見て、一方的な態度をとったことをまずいとおもったのだろう。こちらも、仕返しではないが、試すつもりで、先日聞いた内容と、自分が調べ上げた内容をぶつけてみると、案の定、その自称専門家はそわそわと手元が落ち着かなくなる始末。先日は自分が専門家だといっていたにもかかわらず、他の専門家を自ら紹介して、巻く引きとなる始末。時間の無駄以外のなにものでもなかった。軽薄なきわみを凝縮したような輩であった。 この自称専門家に、この独立行政法人はもちろん日当を払っているのだ。その原資は言わずと知れた我々の税金である。何故にそのような輩にこんな事をさせているのかまったく理解できない。こんなところにも、税金の無駄使いはされているのだなと感ずるとともに、2度も無駄な時間を使わされたことに多少なりも憤慨せずにはいられなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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