目に付く通勤電車の中での飲酒
最近、妙に気になる事がある。それは、電車の中で飲酒をする中高年を目にすることが多くなった事である。時節柄、忘年会の帰りという輩がいてもおかしはないが、通勤電車の中で一杯やり始める輩が目立つ今日この頃である。先週も、帰宅の電車の中でカップ酒をちびちびやっている親父がいた。鞄の中のおつまみに手を伸ばしながら、どこか人目を気にしているようでもあり、その態度がおどおどしていたのが思い出される。通勤伝の中で堂々と酒をのまれてもこまるが、人目を気にするような酒は決して旨くはないだろうにと考えてしまう。おまけに、そのおっさんが何処で降りるのかと思いきや、小生よりも手前の駅で下車、30分ほどの乗車時間で、一杯たらなくともよかろうに思った。自宅にかえって、ゆっくりやればいいじゃないかと思うのだが、いつしか同じ輩の飲酒を目にするようになった酒を飲むなと彼らを制したならば、どんな反応をするのだろうかと想像することがある。誰にも迷惑をかけていないと居直るのであろうか。社中での飲酒を禁ずる法律も規則もないとでもいうのであろうか。はたまた、飴やチュウインガムを口にするのと同じだというのであろうか。小生の記憶では、昔は?乗り物の中では飲食は駄目と教えられたように思う。それは他の人の迷惑になるからという理由によるものだ。電車に乗り合わせた人間の中にはアルコールのにおいを好まぬものもいるだろうし、その飲酒の情景を嫌うものもいるだろう。そんなことにはまったく無頓着な中高年が多くなったのである。小生は大いに酒をたしなむほうである。たしなむどころか、現在もなお、おおいに酒豪であること自認している。苦手な酒もなく、調子がよければ、自宅で一人で飲んでも、ウイスキーのボトル一本をあけるほどである。そんな酒好きな小生であっても、通勤電車の中での飲酒は経験がないし、その行為を認めることができないし、彼らの気持ちが理解できない。最近、JRが通勤時間帯の女性専用列車というのを始めたが、列車内での飲酒を特定車両に限定してはどうだろうか。本来、通勤電車内での飲酒など議論の余地もない低次元の話だが、専用車両をもうけることによって、懲りない飲酒常習者に羞恥心を喚起するのである。しかし、これも喫煙列車というものが存在しないので、現実性はなく、かえって飲酒常習者がよろこんでしまい、戒めとはならない可能性もある。無理な考えのようだ。人に迷惑をかけないというのは社会生活上、当たり前の話だが、人に不快感を与えないという最低限のマナーを教え込む必要のある中高年が多すぎる。中高年の車内での迷惑行為を正すことはもちろんだが、まず、中高年に社会的モラルの何たるかを再認識させることが必要なようだ。なんとも情けない話ではあるが、嘆いてばかりもいられない。同じ中高年の一人として、人目についた不道徳を見逃すことなく、注意する気持ちを持たなければと考えている。これは、来年の目標ではなく、残りすくない今年中にも実践していきたい。ブロガーを繋ぐSNS