支部研修会
先週の日曜日、笹塚での支部研修会にて講師を務めさせていただきました。参加して下さった皆様、ありがとうございました。最後に研修した、足指2本を操作して頬骨(キョウコツ。ほお骨)を整える操法『内庭(ナイテイ)の整圧』。とても思い入れがあるのです。均整法学園を卒業して1年目の支部研修会のとき、原宿のK先生が、同じ笹塚会場で披露して下さいました。操作しているうちから、右と比べてかなり出っ張っていたモデル男性の左頬骨が、まるでCG動画のように、グググーッと平らになっていく様子をみてびっくり。さっそく毎日の施術中、頻繁に使うようになりました。10年後、同じ会場と技で講義ができて、とてもうれしいです。こうしてまた10年後も、誰かが笹塚で内庭整圧を披露してくれていることでしょう。大筋でしか覚えていないのですが、確かとても昔の中国のお話。ひとりの高名な医師がいて、ある村を訪れたそうです。出迎えた村人に「この村には肝臓を患っている人が多いですね」と、開口一番告げました。その通りです、なぜ分かるのですか?との問いに、「道端に、肝臓によい草がたくさん生えているから」と答えたとのこと。また、ある患者を診察した後、「あなたの病気には、笛の音がよいようです」とも。なんのことだか分からずキョトンとしていてる患者に対して、「あなたを診療中、外から笛の音が聞こえたから」と説明したそうです。自然はこのようにバランスをとっているということでしょう。研修の翌々日来院された、転んで右膝をぶつけたのに右耳の後ろが痛いと言うお客様。触らせていただくと、痛いほうの耳の位置する頭蓋骨(側頭骨。ソクトウコツ)が出っ張っています。側頭骨と頬骨は隣り合わせで連結していますから、内庭の整圧により整ってしまいました。均整は技が豊富です。何度も研修会に参加しているうちに、きっと自分の得意技が見つかるでしょう。得意技が磨かれれば磨かれるほど、その得意技と必要とする多くの方々とバランスします。内庭の整圧が好きな均整師のもとには、内庭の整圧によって調子のよくなるお客様がいらっしゃいます。K先生がCGだとしたら、まだまだ紙芝居くらいかもしれませんが、なぜか快風院に惹かれて来て下さったのなら、それで大丈夫。内庭をしっかり整圧されていって下さいね。※‘内庭’は、足の人差し指と中指の付け根にあるツボのこと。詳しくは、明日の施術例ブログにてお話ししますね。