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テーマ:『BLEACH』(613)
カテゴリ:創作
【新月】
壱:思い返すと、あなたの席は温まる暇もなかった。 隊長の席、まだ空席です。 この椅子を乾拭きしながら、ふと思うのです。 あの不思議な笑顔が ぬーっと 現れるのではないかと。 …僕の耳元に。 そうだ。 机の縁も磨いておこう。 ここのところに、ちょこんと 膝を曲げて腰掛けていたあなたは 小鳥のようでした。 あなたが、小鳥…? 可笑しいですね、僕。 僕は本当に、本当に 掛け替えのないものをなくしてしまったのだろうか。 本当に? 弐:俺は機嫌が悪い。 松本が、ぼーっとしている。 いつものことだが。 だが、今夜は特別なのだろう。 阿呆ほど酒を呑んで 否、呑まれて 狂ったように、燥ぐのだ。 分かっている。 そして泣くんだろ、夜明けには。 あんなやつのためにか? 「…馬鹿が。」 「いい加減にしておけ」 「付き合いきれん」と言い捨てて 俺は往く。 俺の周りには、馬鹿ばかりだ。 参:もう少し付き合ってもらうよ。 『さあ、どうでっしゃろなぁ...』 気のない返事だが お前の白い指は随分と 熱を帯びているじゃないか 私を弄ぶ遊戯は 気に入ってるようじゃないか。 もっと楽しませてあげよう。 『はぁ』 同意とも疑問とも取れる言い様をするね。 かまわぬ 此処で嗤っているといい。 夜は長い。お楽しみはこれからだ。 *-------------* 市丸ギンの誕生日です。 調べたら新月でした。月が隠れている日だ。 壱から順に、イヅル、ヒツ、惣様。 ギンはみんなに愛されてる!! (ってことにしておきたい…) 去年も何か書いたんだよー。 きっと恥ずかしいこと書いてるはず(笑) ちなみに、 私は、乱菊視点だけは書けません。却下! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.10 09:26:07
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