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2011.02.05
カテゴリ：ルーク闘病記（骨肉腫）
インターネットが普及したことで「何が一番ありがたいか？」
それは困ったときに同じような境遇の方の生の声が聞けること。 専門家の言葉もモチロン大事だけれど 体験者の声は何にも増して説得力があると思う今日この頃。 ･･･ということで。 今日訪れた病院は、そういう恩恵に因るものでした。 今回の事でいろいろとご親切に教えてくださったＣさん。 本当に本当にありがとうございます m(__)m 先週のうちに電話で予約を入れていた岩手県は一関市のＨ病院。 仙台の自宅からは車で（高速利用）１時間半の道のり。 朝から出かけて参りました。 予約時間の１０：３０少し前に受付を済ませ、間もなく診察室に通されました。 全面ガラス張りの明るい診察室で迎えてくれた先生は とても安心感のある物静かな穏やかな雰囲気の方でした。 診察台の上で不安そうに震えるルーク。 先生はじっくり３０分くらい長い時間をかけて丁寧に触診してくれました。 小さな骨の隙間をひとつひとつ確認するように ゆっくり、ゆっくり、手を滑らせながらツボを押してルークの反応を確かめていきます。 このとき私はすぐに 「あ、この先生、本物のプロフェッショナルだ！！」と思いました。 ここにたどり着いたのは間違いじゃなかったと確信した思いでした。 後ろ足の反応を診ていた際、 「･･･（ボソッと）後ろ足。･･･う～ん･･･縮めることは一応できるけど 伸ばす力が無いね･･･筋肉がほとんど無い。」 骨のあいだをひとつひとつ抓んでいた際、 ちょうど背骨の真ん中あたりを抓まれたルークがブルブルッと震えた。 そして痙攣のようにブルブル震えがしばらく止まらなかった。 「この辺が痛いんだね･･･」 実は今回のルークのヘルニアはＭＲＩ診断などの詳しい検査をしていないため 患部が特定できていないんです。それは手術を前提として行うものだから。 ひとしきり触診を終えた先生が初見の見解を話してくれた。 「通常うちでは８回くらい通院をしてもらって鍼治療やレーザーなどの処置を施します。 効果が出る子では８回の治療ですっかり元通りに元気に歩けるようになる子もいます。 ですが･･･ルークちゃんの場合はハッキリ言って状態が悪いので、 鍼治療に反応するかどうか、難しいところです。 手術を考えたことはなかったのですか？」 私は、手術をすると鍼治療の成果が出にくいと聞いたことがあるのですが、と 言った。最終的に何をやっても効果がない場合の最終手段としての位置づけでしか 手術は考えていない、と。 先生は、手術をした後で鍼治療を施すケースもありますと仰いました。 本来、手術は早いタイミングで行うのがベストだったけれど 「治療の判断が遅れちゃったんだね･･･」と。 １週間の入院で驚くほど筋肉が無くなってしまったことを話すと 脊髄の神経が圧迫されたことで筋肉の委縮も進んでいくので 鍼治療で様子をみていくのもいいでしょうけれど それで効果が出ずに最終的に手術を考えても 今以上に筋肉が無くなってしまえばその段階では遅いかもしれない。 今は技術も進歩しているので こういう状態では外科の意見を一度聞いてみることも大事かと思いますよ。 ･･･そう仰いました。 触診のあと、十数本の鍼を背中や足に打ちました。 ルークは自力で立っていられないため先生が鍼を打っている間、 看護婦さん、とーさん、私の３人で身体を支えていました。 鍼のあとはレーザー治療。 かかりつけのＴ病院の先生が効果に難色を示していたアノ、レーザー治療器。 でも私の信頼はもう今日この段階で すっかりこちらのＨ病院の先生に移っています。（変わり身、早っ  ）先生は丁寧に、時折、不安そうに動き出すルークをなだめながら 患部やツボ？にレーザーを当てていきます。 治療終了までちょうど１時間が経過していました。 レーザー治療の音を聞きながら、私の考えは固まっていきました。 さっきの先生の提案を試してみよう、と。 次の治療の予定を相談する段になり、先生にそのことを話しました。 そして事態は次なる展開に･･･ 岩手大学病院に紹介状をお願いすることになりました。 外科専門の先生に詳しい検査をお願いして判断を仰ぐためです。 岩手大学･･･盛岡、か。 遠い、けども、頑張るぞ。 まだどうなるか分からないけれど 来週の月曜日以降、Ｈ先生から大学に連絡を入れていただき その結果次第でスケジュールを決める予定です。 今回同行したとーさんは隣で目を丸くしていました。 オレ、平日、全く仕事休めないんだよ～と心配しながら。 とーさんは最近、あちこちに出張が多く、本当に大変なのです。 いいよ、大丈夫。私がなんとかする！！ （本当は大丈夫じゃないけどね（＾＾；） とにかく、発症からもう既に３週間が過ぎています。 神経障害からくる筋肉萎縮ならば いくら栄養のあるものをお腹いっぱい食べさせたってどうにもならない。 もっと早く決断していればよかったのかもしれないけど 後悔したって始まらないし。 やれることは可能な限りやってみたい。 私の身体が持ち堪える限り。（← 実はこの点が一番心配なんだけどもね～（汗）） そういうわけで、予想外の展開になりつつありますが 続きはまた。  かーさん、病院って疲れるねー ｂｙルーク お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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