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人は誰でも心に青空を
胸にいつでも青い空抱いてる (上々颱風) 以前、カルチャーセンターで小説講座を受けた時のこと。講師の先生が、「一作ごとに書きたいことを全部書くこと」とおっしゃっていた。 これを書いてしまったら、次に書くネタがなくなるとか、とっておこうとか、考えないこと。 とにかく、そのときの自分のすべてを込めること。 ひとつ、仕上げれば、また必ず書きたいこと、書かなきゃいけないことが出て来るんだから、と。 わたしは、それを聞きながら、 いつだって、最後の作品なのかもしれないんだよな、と思った。 人生なんて、いつ、ふいに終わってしまうか分からない。 書くのだったら、遺書のつもりで。 食べる物は、最後の食事。 読む本は、最後の本。 ……なんて、いつも意識していられないけど、たまにちょっと思ってみるのもいい。 いつかほんとに最後の一日は来るんだから。 いくら保険に入ってようが、健康に気を遣っていようが、ある時、ふいに終わっちゃうんだから。 ―――――――――――――――― このところ、悶絶の日々のせいか、さっき、少しばかりウトウトしたら、ものすごい夢をみてしまった。 学生時代の彼とデートしていて、池袋を歩いている。彼の下宿があったあたり。「昔このへんに下宿があったよね、地上げにあって、追い出されちゃってねー、いま行ったら、またあったりして?」 と話しながら、二人で歩いていくと、本当にあったのだ。 当時彼がいたのは、いかにも下宿屋、というところ。木造で、玄関にみんなの靴箱があり、階段を上っていくとそれぞれの部屋がある、という仕組み。 二人でほの暗い階段を上っていき、彼の部屋の前まで行く。振り返ると、今まで一緒にいた彼がいない。 「どこ行ったんだろ?」と思いながら、玄関をノックしてみると、ドアが開いて、15年前の彼が立っている。やせてて、ほっぺたが赤くて、いかにも少年、というかんじ。 「こんにちは、私、未来の○○よー、私、ここへ来たことがあるのよー」と、わたしはずうずうしく中に入っていく。 彼は困ったようにしている。わたしはお姉さんぶって、 「あー、懐かしいなー、部屋、こんなふうになってたよねー」と言い、ふすまのしみを指さし、「こんなところに。あのころは、こういうの見る余裕もなくてね」 彼の方は依然としてふしぎそうに見ている。 「ねえ、わたし、昔と変わった?」 そう聞くと 「変わるも変わらないも……別人ですよ」 と目を見開いている。 わたしはちょっとムッとして、彼を押し倒そうとしたりして、ゴロゴロしている。 夢の中では、その部屋は奥が妙にだだっぴろい、サイバースペースみたいになっていてた。立方体の中に球体が入ったようなふしぎなものが、ふわふわと浮いている。 球があったので、わたしがふーっと吹くと、透明な立方体のなかに入り込んだ。 若い彼が、大きいのや小さいのや、色とりどりの四角丸をふわふわと投げて、それが風船のようにゆうらゆうらと漂っている。 へんな夢。 でも、本当にこういう、妙にストーリー性のある内容だったの。 そうとう頭が変になっているに違いない。 しおにゃさん、夢分析して~(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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