|
カテゴリ:チェロ
過日、チェロを一緒に練習して楽しんでいる仲間4名でチェロカルテットを組み、仕事のある者は前もって年休をもぎ取ったうえで、とある精神神経科クリニックでボランティア演奏をおこなう機会をもった。
デイケアの患者さんやスタッフの方々が見守る中で15分くらいをいただき、演奏することができた。というのも、毎月ボランティア演奏を交替で務めているピアニストのひとりとわれわれの仲間の一人が知り合いで、チェロカルテット、なんて珍しいから出てみませんか、と誘われたというわけである。 われわれの演奏団体名はまだないのだが、司会進行役のスタッフに問われたので、とりあえず隊長の名を冠してアンサンブル○○。今日はこのアンサンブル○○にとって発表会以外で人前で弾くデビュー戦である。ピアニストの彼女の時間に割り込ませてもらう形でDr.Coto診療所のCoto、聖なる乙女、そしてAveVerum Corpusの3曲をつづけて演奏した。 考えてみれば静かな曲ばかりが並び、聞いている側にはちょっと退屈だったかも知れないのだが、なにせレパートリーが乏しいので仕方ない。患者さん達は静かに聴いてくれ、パラパラと盛大な拍手をくれたので、ありがたかった。いったんわれわれが引っこんでいる間に再演奏のリクエストとしてきたのが、なんとAveVerum Corpusであった。 Ave Verum Corpusとは「誠のお体」という意味だそうだが、なるほど子宮体部は corpus uteriであるし、真正多血症は polycythemia veraというので、理解できた。Mozartのこの曲はチェロを始めるまでは知らなかったが、さすがに美しく飽きない曲である。再演リクエストを出してくれたのが患者さんだったのか、スタッフの誘導だったのかわからないが、小生は聖なる乙女あたりが来ると思っていたので、意外だった。 われわれの出来栄えは、と言えば、まずまずといったところ。午前中の特訓が生きたというものだ。3曲とも最後の和音がきれいにきまったので、よかった。特に緊張することもなく、少しは進歩したのかな?終了後は患者さんがすすんでかたづけに協力してくれ、楽器を持って引き揚げた間に、譜面台を畳んだりしてくれていた。スタッフやピアニストが盛んにお礼を言ってくださるので、こんな貴重な機会をいただいたわれわれのほうがお礼を言わねばならないところだ、ということを表明しておいた。 かくして無事終了したのだが、そのころから私は倦怠感とぞくぞくする寒気とにおそわれ始め、すぐに失礼して帰宅し、寝ました。果たして久しぶりの熱発。夕飯も食べず風呂も入らず、夜半にポカリスエットを何杯か飲んで、また寝ました。今度は胸やけとげっぷに苦しめられ、ぐっすり眠れず・・・。しかし翌日は完全に休むわけにはゆかず、昼からヨロヨロと出勤。ぎっくり腰がかなり軽快していてくれてよかった。風邪と重なっていたら死んでたかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[チェロ] カテゴリの最新記事
|