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テーマ:好きなクラシック(2283)
カテゴリ:コンサート&リサイタル
3夜連続企画、大阪センチュリー交響楽団と京都バッハ・アカデミー合唱団のベートーヴェン交響曲第九 ニ短調、op.125「合唱」を聴きに大阪へ行って来ました。
何を隠そう、ナマで第9を聴くのは初体験。 テレビではいくらステレオ放送で平たい音がするし、一度聴きたいと思っていたのだ。 それにしても第9は長丁場。 このすごい演奏を「迫力」ではなく、「繊細で優雅」と思える演奏で心から感動できた。 テレビで聴いた第九は(誰の演奏で誰の指揮なんてことも覚えてないほど色々聴いたけれど) とにかく合唱の一番盛り上がりのところの迫力しか記憶に残らないが、 とにかく弦楽器と木管楽器のバランスの素晴らしさにうっとりさせられた。 会場につめかけた聴衆は全てがクラシック大ファンばかりではないはずなのだが、 誰もが息を飲む、というか心を奪われて雑音を発する余地さえない、といった雰囲気だった。 もちろんわたしもその一人。 以前「N響アワー」で池辺晋一郎さんがおっしゃってた、 指揮者が演奏会までにいかに音楽を作り上げるかは、それまでの練習によるもの・・・という話にただ納得させられた。 その日のタクトの振り方ではなく、本番にむけて、こういう風に・・・と積み上げてきた練習の成果なのだろう。 それがじわ~~~っと聴衆に伝わったようだ。(とわたしは思う) 演奏中に初老の紳士がひとり、たぶんお手洗いだったのだろう・・・中座してしまった。 第九、しかも寒い季節に演奏前のビールは控えた方がいいのは本人が一番見に沁みているだろう。 あかんで、演奏中に立つなんて。演奏者の皆さんに失礼やわ。 *** 演奏会に行こうと決めたのは、たった1週間前。 ザ・シンフォニーホールには年に1度か2度行くので、会員になっている。 ホールがチケットを取り扱っているので地元でしか購入できないようなイメージがあるが、会員になってさえおけば会報が届くから事前にスケジュールを把握できるし、チケット料金は銀行振り込みができるのでとても便利。 例年だと年末にかけて体調が最悪なのに比べて、今年はなんとか風邪もひかず元気だったので行くことに決めた。 近鉄特急に乗って大阪まで行ったのだけど、道中の景色はくるくると変わった。 うっすら雪化粧をした山間の景色、冬空の間から差し込む陽光、民家の屋根も雪化粧した地域など、、 こういう景色を見ながらの旅気分もなかなか楽しい。 いつもは日帰りが多い大阪のコンサートも今回は開演が19時ということもあって泊まりになった。 コンサートを終えて満足感に浸りながら会場を出ると、会場の前に広がる公園の一角でひとりの外国人がパンフルートを吹いていた。 見るとトランクを広げ、自主制作なのかCDが並べてある。 何枚か千円札も無造作にトランクのフタに放り込まれていた。 こういう営業もあるのか~ 冷たい夜の乾いた空気に流れる、電気を通したパンフルートの音が心地よく響いていた。 コンサートに気をよくした聴衆の何人かがヤッケを着て演奏する外国人(としかわからなかった(=;ェ;=) )を取り巻いていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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