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鏡の国の落としあな

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February 4, 2010
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カテゴリ:詩の紹介
兄弟、ひとつだけ俺の願いを聞いてくれ
俺が死んだらな、亡骸を一緒にフランスまで持ってってくれないか
どうぞこの俺をフランスの土へ埋めてくれないか
 
紅いリボンのついた十字勲章をな
この胸につけて手には銃を持たせてくれ
それから腰には剣もつるしてくれ
 
やがていつかは砲声がきこえ
いななく馬の速駈けの音が聞こえるまで
おれは墓のなかに寝て
じっと見張りをしていたい
 
すると必ず俺の皇帝が騎馬で墓の上をお通りになる時期が来て
あまたの剣が鳴り響き、鋭い光を放つだろう
そのとき俺は武装して
墓の中から出てくるんだ
 
あの皇帝を
 
あの皇帝を護るため!!!
 
 
Heinrich Heine "Die Grenadiere"





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Last updated  February 5, 2010 03:21:01 AM
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