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鎌倉橋残日録  ~井本省吾のOB記者日誌~

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2012.12.05
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カテゴリ:外交
 3日のブログで、ジェラルド・カーチス米コロンビア大学の日本経済新聞掲載談話を取り上げ、「米国は永続的に日本が米国の属国でいることを望んでいる」と批判的に取り上げた。だが、こうした考えは米国の民主党とその支持者に特に多い。共和党にも同様の考え方の議員は少なくないが、中に日本の米国からの相対的独立を望む者もいる。

  「超大国の自殺―アメリカは、二〇二五年まで生き延びるか?」(幻冬舎)として最近日本でも翻訳が出たパトリック・J・ブキャナンはその一人だ。

 1938年生まれの政治評論家で保守派の重鎮。作家、コラムニストであり、ニクソン、フォード、レーガン大統領のアドバイザーをつとめ、自らも共和党大統領候補として出馬した経験を持つ政治家でもある。

 そのブキャナンは「超大国の自殺」の中で、日米安保条約での片務的なアメリカの日本防衛義務について疑問を投げかけている。日本の自立を促し、日本の核兵器保有の許容すら暗示している。

 カーチス教授と違って日本に「普通の国になれ」と言っているのだ。ブキャナンは経済的に衰退しつつあるアメリカに強い危機感を抱き、その根源をなす黒人やヒスパニックを抱えた「多様性のアメリカ」に強い疑問を持っている。そして白人国家としての文化と伝統を守り、今までより孤立的な国策をとるべきだと主張している。

 「日本の面倒など見ておられない」と感じているのだ。が、同時に「普通の国」としての日本と、より対等の同盟国として付き合って行きたいと思っているようだ。

 これこそ、日本の望ましいあり方である。日本はブキャナン型の米国人を尊重し、彼らとの交流を深める中で日米外交を成熟させて行くべきである。その過程で日本人は、「外交・軍事を米国に依存する子供のまま」というモラトリアム状態を脱し、米国と大人の関係を築いて行くことができる。

 そうした形での日米同盟は双方の平和と繁栄にとって、きわめて好ましいものとなるだろう。





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Last updated  2012.12.05 23:40:05
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