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鎌倉橋残日録  ~井本省吾のOB記者日誌~

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2013.04.02
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カテゴリ:外交

 ありがとう台湾。3月のWBC台湾戦が、さわやかで心温まる試合だったという声が広がっている。

 試合は延長10回、4対3の劇的な逆転で日本が台湾を下した。だが、その際、会場となった東京ドームでは「3.11、謝謝! 台湾」「感謝TAIWAN」「日本人永遠不会忘台湾人的良心(日本人は永遠に台湾人の真心を忘れません)」と書いた看板やプラカードが会場のあちこちに見られた。

 試合後も「謝謝 台湾」「ありがとう台湾」と鳴り止まない歓声に、一度ベンチに引き揚げた台湾チームが再びマウンドに集まって輪を作り、観客に向かって深々とお辞儀をする光景が見られた。

 台湾は2011年3月11日の東日本大震災に際し、いち早く200億円もの巨額の義捐金と応援メッセージを日本に送ってきた。応援隊も駆けつけた。その行為に日本人が感謝の姿勢を示したのである。

 台湾が日本の震災に際して義捐金を送ってきた直接の理由は、1999年9月21日に発生した台湾の大地震にある。

 死者2000人以上、負傷者1万人以上と台湾史上最悪の大地震で、その時、海外から真っ先に地震発生の当日に、救助に駆けつけたのが日本の救援隊だった。
 

 日本隊は阪神大震災時の経験を生かし、最新のハイテク機材を活用、遺体の収容を含め、休まずに作業を続けたという。

 台湾の東日本大震災支援はその恩返しなのだ。その下地には、戦前、日本人の八田與一氏が主体になって農業水利事業に貢献する巨大ダムを建設するなど、台湾の近代化に尽くした歴史に対する感謝の気持ちがある。

 恩に対し恩で報い、互いに感謝しあう。その麗しい姿がWBC会場で見られた。

 隣国と言っても中国や韓国とえらい違いである。中韓は戦前の日本の「侵略」について「歴史を直視せよ」と文句を並べるばかり。反日行動は始終あるが、戦後の資金援助や技術支援が両国の経済成長の大きなテコになったことについて、感謝の言葉を述べたことは皆無に近い。

 戦前も韓国の経済発展や教育の普及は日本政府と日本人の多大な貢献があったのだが、そうした歴史については一切無視する。

 東日本大震災に際しても、中間からは格別の援助があったわけでもない。それどころか、3月11日に日本政府主催で行われた東日本大震災2周年の追悼式に中国からの代表が欠席した。指名献花の対象として台湾を加えたことに対する抗議表明だ。

 こういう国とは、仲良くしようとしても困難だろう。聖徳太子の時代から日本がしばしば中国や朝鮮半島と国交断絶、鎖国をしたのもこういう理由からか、と納得する昨今ではないか。

 最初は中国や朝鮮との親交に熱心だった福沢諭吉が「脱亜入欧」と言ったのも、その性格の悪さに「付き合ってられない」と思ったからと言われる。

 一衣帯水。隣国との付き合いをやめるわけには行かない。だが、今後は先達の経験に学び、かの国々とはビジネスライクに、経済の実務中心に付き合い、交遊関係は深めない方が得策だろう。

 交遊関係を深めるのは台湾やトルコなど、お互い感謝の心を持つ国々にしたい。

 もちろん究極的には人と人との友情とは違い、国益がからむ国家間の交遊には限度がある。言い換えれば、個人的には中韓の人々にも、親しみを感ずる温和で優しい人々もいる。

 だが、国家間では全体的に付き合いやすい国とそうでない国がある。台湾が日本との関係を強めるのも中国からの圧迫を感ずるからだ。それは日本も同様で、台湾とは共通の利害関係がある。

 台湾とは関係を深め、中韓とは用心深く付き合う。戦後からこの方の歴史を振り返るにつけ、それが日本の国益にかなうと思う昨今である。





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Last updated  2013.04.02 16:33:29
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