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書名 物語 ラテン・ラテンアメリカの歴史 著者 増田 義郎 出版社 中央公論 ISBN 4-12-101437-5 まずこの本の特徴から。
といったところでしょうか。 この本の後書きにあるように、確かに日本では中南米の歴史というのはあまり知られていません。興味の中心が西洋、北米、そしてアジアに偏っています。だからこの本は多くのことを教えてくれました。例えば、
など、私のごときただのサッカーファンにとっても興味深い歴史的事実に出会えました。そういう意味では、中南米を少しでも理解する役には立ちました。 ただし読んでいておもしろいか、というとそれほどでもありません。タイトルに『物語』を名乗るほどには、おもしろく物語られてはおらず。まあ教科書よりはましという程度です。 ただ図表が比較的充実しているのと、中南米特有の用語を一覧にした用語集が巻末についていること、関係国間の係わりが分かりやすく記述されているので、歴史を学ぶ上では有益でした。 北米を含む新大陸の歴史を考える時、先住民族(マヤ、インカ、アメリカ先住民など)がほとんど歴史的記録を残していなかったため、どうしてもその歴史記述は征服者側の記録に頼らざるを得ません。 そんななか中南米は良くも悪くも独自の社会を作り上げて来て、そしてその中でサッカーのもつ意味合いは恐らく他の地域よりも大きいのでしょだ。 しかし本書は政治・経済を中心に書かれておりサッカーを始めとする南米の文化にはほとんど触れられていません。それが大きな不満点でしょうか?その部分は別の書物で補うしかないのでしょう。 <総合評価> お薦め度 ★★★☆☆ <個別項目評価> 図表充実度 ★★★★☆ 物語の出来 ★★☆☆☆ 年表の出来 ★★★☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月14日 12時24分43秒
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